あおうめ

ポルノグラフィティが好きになりました。重めの愛を送信中。 しばらくは音楽の話。文字が好…

あおうめ

ポルノグラフィティが好きになりました。重めの愛を送信中。 しばらくは音楽の話。文字が好き。言葉が好き。本を読むのが好き。英語を聴くのが好き。

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23年目と1年目の間に

2021年9月8日0時00分。その時Twitterは重くなった。 「世界は動いた」なら格好いいだろう。そうはいっても、何もネガティブな事によって重くなったわけではなく、二人組ロックバンド・ポルノグラフィティがデビュー22周年を迎えたお祝いを、多くのファンが同時刻に投稿したために起きた至ってポジティブな理由だ。 現役のロックバンドの周年祝いである。つい先日、ファーストテイクという話題性のあるチャンネルに登場し、往年の名曲「サウダージ」を披露して話題になり続けている。時代と共

    • 推し短歌 ~「愛」を伝える3首~

        「あ、やってみよう」と思った  ある日Twitter(Xって何?おいしい?)を何となく眺めていると、とあるnoteの企画が、相互フォロワーによってTLに流れてきました。歌人の俵万智氏、岡本真帆氏が選考委員を務める「好きなひとやもの、推しへの想いを詠んだ短歌を募集する」というもの。    あ、やってみよう。    詳細を読んですぐそう思い、非常に感覚的に挑戦してみた事なんですが、「カオナシにしかされない対象を短歌に……詠む……?」と今さらながら頭を抱えています。「

      • 短歌企画「みんなでいちごつみ」に参加してみたら

         副題「自分の短歌の詠まれ方の感想とみなさんの短歌を見ての感想を書いたら、短歌の奥深さをまた少し知った件」。  短歌って、最近ブームらしいですね。ブームかどうかはよく知りませんが、少なくとも俳句や短歌といった和歌に馴染みのない人のほうが未だ多いんじゃないだろかとは思います。大体、古典とか歴史を学ぶにつきものなのは「眠気との闘い」で、つまり退屈なんですよね。地味で面白みがなくて、シンプルにつまらなそう。それが従来のイメージかと思います。  私自身も例にもれず、国語の教科書や

        • 【ライブレポート】「藤井風」という〇〇【Fujii Kaze LOVE ALL ARENA TOUR@横浜アリーナ】

           2022年11月。とっくのとうに「藤井風」の大ファンになっていた母が、思い切って本ツアーのチケット抽選にエントリーする際、「まあ、興味はあるから」というノリで以て同行者として申請したのは自分でもどうかと思った。しかも、初めての藤井風のアリーナツアーの、セミファイナルである2023年2月14日。そんな日を選んでしまったのだから、倍率的に当たるわけもない。  そう思っていた。  当たっちゃった。 はじめに――「藤井風」という人 私が「藤井風」という人を知ったのは、2021

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        23年目と1年目の間に

          【ライヴレポート】人生初ライヴをポルノグラフィティに奪ってもらった話【18thライヴサーキット「暁」@武道館】

           ポルノグラフィティにハマって、というより再会してハマって、早3年の月日が流れようとしているが、今まで好きなバンドやアイドルグループがいても「ライヴに行きたい」と心の底から思ったのはポルノが初めてだった。そんな私が、ポルノに初めてを奪ってもらった話を今からしたいと思う。  2022年9月から始まった暁ツアーも、ラスト2日を残すのみとなった。新しい年が明け、25周年のキックオフがされた2023年。ここまで大きなトラブルもなく、いよいよツアー最後の地・武道館まで来た。それだけで

          【ライヴレポート】人生初ライヴをポルノグラフィティに奪ってもらった話【18thライヴサーキット「暁」@武道館】

          拝啓 24年目のポルノグラフィティ様

           2022年9月8日。ポルノグラフィティはデビュー23周年を迎えた。この日ばかりは全ての憂いを忘れ去って、心のワインボトルを空にしてもいい。愛が重いことには何処ぞで定評な私だけれど、至極平常な心でラブレターを書き綴りたいと思う。ハッピーハッピーコングラチュレーションアイオールウェイズラブユーフォーエバー。  1年前は、こんなに毎日飽きもせず彼らを好きでい続けるだなんて、それでもまだ思っていなかった。私の気質上全く予測不可能なことだったとは思えない。けれど偶然から引き寄せられ

          拝啓 24年目のポルノグラフィティ様

          ポルノグラフィティの新曲を限界まで考える 2曲目「ナンバー(仮)」

          新曲発表は1曲で終わらないと、一体誰が想像できただろうか。 はじめに「続・ポルノグラフィティ」とは、活動23年目を迎えたロックバンド・ポルノグラフィティが、コロナ禍において決行したツアーである。彼らにとって17回目の全国ツアーとなる通称「続ポル」が、2021年12月22日㈬に最終日を迎えた。無事完走の運びとなったその日、私はそれを配信組の一人として見届けていた。 とにかく「すごいライヴ」だった。もうそれで十分だったのに、彼らは「何をもってして続と言えるのか」の証明として、

          ポルノグラフィティの新曲を限界まで考える 2曲目「ナンバー(仮)」

          ポルノグラフィティGt.新藤晴一のギターソロは必要不可欠ということを伝えたい

          「これすごいから、みなさんもぜひ!」といういわゆる「魅力」を発信するにあたり、文章化しての発信は果たして効果的か否か悩んでしまうのだが、悩んでもそうせずにいられないものがある。今回私がそうしたいのは、敬愛するロックバンド・ポルノグラフィティのGt.新藤晴一の弾くギター及びギターソロについてだ。 音楽など、百の言葉よりとっとと再生ボタンを押して聴いてもらったほうが断然早い。そりゃあそう。けれどそれは億も承知の上で、私はこれを読んでくれているあなたに、そして心の中で新藤晴一その

          ポルノグラフィティGt.新藤晴一のギターソロは必要不可欠ということを伝えたい

          短歌で詠むポルノグラフィティ その②

          敬愛するバンド・ポルノグラフィティは、活動23年目を迎えて「新始動」を切った。その23年間の長きに渡り、彼らが作り上げてきた歴史は厚い。ミュージシャンがその「歴史」を語るのに、まず挙げられるのが彼らの曲だろう。 ポルノも、本当にたくさんのシングルやアルバムを世に、そしてファンへしたためてきてくれている。今回はそのごく一部、5thアルバム「THUMPχ」から詠んだ三首を、それぞれの曲とともに紹介していきたい。 経緯はコチラ。 ポルノ短歌とは知らない方のために少し補足すると

          短歌で詠むポルノグラフィティ その②

          ポルノグラフィティの新曲を限界まで考える 1曲目「メビウス(仮)」

          「続・ポルノグラフィティ」とは、活動23年目を迎えたロックバンド・ポルノグラフィティが、コロナ禍において決行したツアーである。彼らにとって17回目の全国ツアーとなる通称「続ポル」が、2021年12月22日㈬に最終日を迎えた。無事完走の運びとなったその日、私はそれを配信組の一人として見届けていた。言いたいことは本当にたくさんある(お暇な方は読んでもらえれば嬉しい)。とにかく「すごいライヴ」だった。もうそれで十分だったのに、彼らは「何をもってして続と言えるのか」の証明として、そこ

          ポルノグラフィティの新曲を限界まで考える 1曲目「メビウス(仮)」

          ポルノグラフィティが目指す未来 〜続・ポルノグラフィティというツアーのセトリを振り返る記録〜 後編

          「セトリがヤバイ」 これは、ポルノグラフィティが17回目の全国ツアーに挑んだ結果、そのセットリストに次々ところされていったファン(私)の記録である――前編はこちら。 ミステーロ、サウダージときてアレンジも相まってポルノはファンを美しい異国へと誘ってくれた。彼らが手を取りこの次に誘ってくれる世界はどこだろう。高鳴る胸と少しの緊張で、暗転したステージからまた音が聴こえるのを私は静かに待っていた。 そう、油断していたのである。 10. 鉄槌ダンッ!ダンッ…キィンッ、ダンッ…

          ポルノグラフィティが目指す未来 〜続・ポルノグラフィティというツアーのセトリを振り返る記録〜 後編

          ポルノグラフィティが目指す未来 〜続・ポルノグラフィティというツアーのセトリを振り返る記録 前編〜

          「セトリがヤバイ」 これは、ポルノグラフィティが17回目の全国ツアーに挑んだ結果、そのセットリストに次々ところされていったファンの記録である―― という不穏な始まりにしたいところだが、つまり私の記録である。今月22日、ポルノは無事17回目となる全国ツアー「続・ポルノグラフィティ」の千秋楽を迎えた。これを当日生配信する事が少し前に発表されていたので、「そうか」とひとつ頷いて私は配信チケットを購入した。ちょうど1年前に配信された単発ライヴ「REUNION」に続き2回目の参加と

          ポルノグラフィティが目指す未来 〜続・ポルノグラフィティというツアーのセトリを振り返る記録 前編〜

          3曲目、IT'S A NEW ERAを紐解く。

          満を持して自信たっぷりにお届けされたシングルが、3曲どれもこれほどのパワーがあるとは、正直思っていなかった。テーマソングで空を見上げたくなる日もあれば、REUNIONが脳に電流を駆け巡らせる日もある。どれも初聴きの感想はいい意味でとっくのとうに薄れているが、特に、聴けば聴くほど愛を感じてしまうのは3曲目のIT'S A NEW ERAだ。 表題曲のテーマソングでもなく、噂のREUNIONでもなく、3曲のラストを飾るIT'S A NEW ERAに掴まれているというのは、自分でも

          3曲目、IT'S A NEW ERAを紐解く。

          私のテーマソングだった 〜新譜の感想〜

          9月22日。「新始動」したポルノグラフィティの51枚目のシングル「テーマソング」がリリースされた。 繰り返すが、「新譜」だ。ポルノにとっては2年2ヶ月ぶりの、そして私にとっては「1年前に再会して以来」の「ちゃんと好きになってから」の初めての新譜だ。しかも、配信限定曲ではなくちゃんと形のあるCDという状態だ。ディスクだ。プラスチックケースを開くにはやや力がいるし、背表紙(?)の繋ぎの部分(?)が欠けたら閉まらなくなるあの四角いケースだ。その中に、丸い形の希望が入っている。

          私のテーマソングだった 〜新譜の感想〜

          ほら その胸は震えているか?〜初聴きの感想編〜

          デビュー22周年を迎えた9月8日、時計の針が頂点を迎えたその瞬間、各音楽配信サイトで、22日にリリースされるポルノグラフィティの新曲から表題曲の「テーマソング」が先行配信された(同時に周年祝いのツイートが大量に溢れてTwitterが重くなった話は最初の記事で話している)。 この新曲、実はそれより前の8月23日に、新藤晴一がパーソナリティーを務めるラジオ「カフェイン11」(通称・カフェイレ)にて、「宇宙一早くオンエア」されている。その時がリアルな初聴きであり、あまりにも遅いが

          ほら その胸は震えているか?〜初聴きの感想編〜

          短歌で詠むポルノグラフィティ

          好きなもの、それは私たちが生きていく中で必要な心の娯楽だ。 「もの」の中に入るものは何でもいいんだけれど、「好き」は探せば(そして自分のアンテナが感じれば)数多ある。例えば好きな俳優あるいはアイドル、好きなドラマあるいは映画、好きな本あるいは好きな食べ物。そういったものに対して、自分の「好き」をどう表現するかの方法もまた、数多ある。 しかしその中でも、「好きな曲を短歌にして詠む」という方法にはひと際の個性を感じないだろうか? ひょんな事からポルノグラフィティに再会して一

          短歌で詠むポルノグラフィティ