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#31 ラーメンについての愛を語る

 さてさて、気がつけばすっかりもう5月も終わりを迎える時期になっておりまして。本当に年が明けてからの時間の経ち具合は目を見張るものがありますね、ええ。4月から始めた「#愛について語ること」シリーズも30回を超えたわけですが、目標100の連載に向けてもしかすると収まらない気がしてきた今日この頃です。

 何はともあれ、最近は割と仕事だったりとか趣味だったりとか奔走していたらあっという間に日が暮れております。加えて、毎日下書きに書いては保留、下書きに書いては保留ということを繰り返していて、いったいいつになったら完成するのかと、日々の他の方々の記事を読みつつもヒヤヒヤしている次第です。

 とまあ、こんな感じで今夜はグダっと始まりを迎えたわけですが、今回はもはや国民食としても定着しつつあるラーメンについての愛に語っていければと思います。

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学生時代とラーメンと神保町

 思えばわたしの学生時代は、神保町と共にあったわけなんですね。言わずと知れた古本屋の街です。大学から目と鼻の先にあったわけで、よく授業をサボっては午前中から神保町を練り歩き、気が向いたら喫茶店へ入り、本を読み。お腹が減ったらふらりとラーメン屋へ入るという、親が聞いたら卒倒しそうな「ダメな学生」の道をひたすら走っていたわけです。

 そう、今でこそわたしはひたすらカレーに対する愛をさまざまな場所で公言しているのですが、その当時はラーメンも同じくらい好きだった。神保町はなかなかにマニアックな店が所狭しと並んでいて、自分のお気に入りのお店を見つけるだけでも楽しかったのです。

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 まあよく知られているのがラーメン二郎ですけども、わたしはたった一回でギブアップしました。野菜増しにし、届けられたラーメンの丼を見て驚愕。野菜がたっぷり添えられすぎて、麺へ辿り着くまでに10分くらいかかるのです。その頃には麺も結構延びていました。お腹が膨れ、血がドクドクドクドクと強く脈動するのです。ちょっと生命の危機を感じましたね。

 あとは今でも記憶に残っているのが、覆面の店主が営む油そばのお店。あの、プロレスラーが付けているようなやつです。最初ものすごい衝撃でしたね。今も現存しているお店ですけども、わたしの記憶違いかもしれませんが、当時は違う名前だったような?よく覚えてません。昔は油そばだけだった気がしますが、ラーメンも提供している模様です。

 油そばは果たしてラーメンかと言われると、通の人からしたら多分違うんでしょうね。でも所詮わたしは俄なので、えーこれ汁なしのラーメンでしょう?と思ってました。ラーメンマニアの人が聞いたら、叱られそうですね。先に謝っておこうと思います。スミマセン。

 いくつもあるラーメンの中で特に好きだったのは、「可以」というラーメン屋さん。わたしはとにかく同じ味だと飽きてしまう性質だったので、可以の二色つけ麺は画期的なアイデアだと思いました。8種類のスープから自分の好きなものを選ぶことができるのです。わたしのおすすめは、黒胡麻orカレーor海老醤油です。定期的に通いたくなるので、今でも神保町へ行くとたまに立ち寄ります。

 年末には、スケさんという友人と一緒に蘭州ラーメンを食べに行ったのですが、それがもう遠い国の出来事のようですね。いや、こういう時に本当に時間の流れの速さを感じてしまいます。味はどうだったかって?いや、これが本当にさっぱりしてましてね。お酒を飲んでグラグラしている日にはおすすめですよ。

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カオソーーーイ!

 さて東南アジア系のラーメンでまた話が飛ぶのですが、いまだに忘れられないのがタイの食堂で食べることができるカオソーイなんですよね。スケさんがいっときアジアングルメにハマっていた折、一緒に行ったタイ料理のお店のカオソーイがもうあまりにも美味しすぎて度肝を抜かれました。

 上にはパリパリの麺が乗せられており、それを食べると下にはコシのある麺が控えている。二段階で異なる食感を楽しむことができる。ココナッツベースでなかなか優しい味わいなのですが、辛さが足りないと思ったわたしは唐辛子を入れて大失敗。タイ現地でも食べた記憶はありますが、久しぶりに食べるとやっぱり美味しいなあとじわじわ記憶が蘇ってくるんですよね。

 もうね、いっとき流行った「ハンバーグ!」というギャグではなく、わたしは「カオソーーーイ!」と宇宙の裏側まで叫びたい気分でしたよ、ええ。もうとにかくタイ料理好きすぎて。いや、騙されたと思って食べてみてくださいねぇ。

 ちなみにスケさんと訪れたお店は、カオソーイが数食限定となっていました。開店とほぼ同時刻に訪れたのですが、なんとわたしが頼んでそれでオーダーストップ。後にスケさんが、あれは数食というよりもはや1食限定では?と怪訝がっていました。ここまでくると、なかなかに食べるハードルが高い。

 お店は、わたしの故郷でひっそり開いている定食屋です。なかなかに地元感があり、楽しいところですよ。近くまでお立ち寄りの際には、ぜひ。

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 とまあつらつらと書いてきたわけですが、そもそもラーメンについての愛を語ろうと思ったのは、わたしが敬愛しているのりまきさんの記事でした。のりまきさんが記事の中で紹介されている「人類みな麺類」。これが実にまた美味しそうなんですよね。そして運営している会社名がまた独特。今度関西に行く機会があれば、食べたいと思った一品。

 それにしてもまさかラーメンについての愛がくるとは!予想だにしていませんでした。のりまきさんは秀逸なグルメ情報だけではなく、旅に関する記事が多くていつも楽しみに読ませていただいております。なんと現在、世界一周旅行計画中。てっきり旅に関する愛かと思いきや、ラーメンでしたか 笑 またいつか、旅についての愛も聞いてみたいところ。

 もしかしたら、確かに世界は麺で満ちているのかもしれませんな。

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 おおっと、そろそろ時間がなくなって参りましたね。それでは最後まとめに入りたいと思います。ラーメンについての愛とは何か。なんでしょうねぇ。ラーメンって、決して体にいい食べ物ではないというイメージです。でも、ふとした拍子に食べたくなってしまう。そんな中毒性があるんですよね。

 体にもしかしたら良くないかもしれないけど、食べてしまう。自分を律したいと思いながらも、手を出してしまう。劇薬。ある種刺激的な要素が、己の奥底にある感覚を呼び起こすのかもしれない。ま、実際ラーメンにそこまで考えて食べるなんてことはないわけですけども。

 ガツンと体にくるものを、気がつけば求めている。日常における平凡さに対する細やかな抵抗。美味しいものは、世界を救う。ラーメンも、ひたすらに奥が深い。国によっても、味の趣やテイストなどが異なる。これは、カレーと同じく研究のしがいがあるわけだ。

 今夜の「#愛について語ること」ラジオはDJだいふくだるまがお送りさせていただきました。ではみなさん、また次週お会いしましょう!

※最近ラジオをつらつら聞くことが、ちょっとお気に入りです。自分の名前で締めくくるって、ちょっくら恥ずかしいですね。


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