ダイドウジボード

“退屈に、楽しみと思考を”──ささいなことを見つめる。自分と向き合う。深く考えてみる。…

ダイドウジボード

“退屈に、楽しみと思考を”──ささいなことを見つめる。自分と向き合う。深く考えてみる。日常を味わう、退屈を楽しむ。文章を書きます。 / 2024年1月15日note開始 / 普通の会社員。趣味は読書と格闘技をみること。

最近の記事

なぜ学生は、駅のホームで整列しないのか?――理由と原因について考えてみた。

※今回書くことは、完全に私の憶測であることを、先に断っておきます。 朝、出勤時、駅のホームで電車を待っているとき。 中高生、学生さんたちとの通学時間と重なるんです。 けっこうな人数の学生さんたちが、登校しようと電車を待っている。 で、前々から、ずっと思ってたことなんだけど、 中高生の学生さんって、なんで駅のホームで整列しないんだろうか? いや、たまたま自分の乗る電車(路線)だけがそうなのかもしれないけど、並んでいない。 並ばずに、例えば二列に整列せずに、駅のホー

    • SNS教育『自分が思っているより、周りはあなたのことを見ている』。

      こんな言葉を聞いたことはないだろうか。 『自分が思っているより、周りはあなたのことなんて見ていない』 自意識過剰な人への戒め、あるいは慰めとして、この言葉は広く流布された。 しかし、昨今、というか結構前から、これはもはや通用しなくなった。 ■ 自分が思っているより、周りはあなたのことを見ている X(旧Twitter)は、“バカ発見器”と呼ばれる。 「寿司ペロ」「バイトテロ」などは、その一例である。 『自分が思っているより、周りはあなたのことなんて見ていない』 “

      • noteを書くうえで『太字』は最低限にしたほうがいい、という話。

        最近、人のnoteの投稿を読んでいた思ったことがあって。 「“太字”って、あまり多用しないほうがいいのかも…」 ということ。 【太字】 ・[Ctrl]+[B]キー ・<b></b> ・font-weight:bold なんで、私がそう思ったかというと、、、 強調したい箇所を太字にして書いている記事を読むとき、太字の箇所を中心に速読してしまう。 これ、私だけじゃないと思うんですよね、おそらく。 逆に、太字を使っていない記事は、 どこか重要なのか、どこがポイントなの

        • “何者”でもない人の文章に需要がある──何者にもなれない時代。

          最近思うのは、 「 “何者”でもない人の表現に需要がある」 ということ。 いや、これは私個人が勝手に思っていることなのですが、 例えばnoteにおいて、“何者”でもない普通の人の、素朴な文章に惹かれる。 最近、そういうことが多い。 ■ そもそも“何者”とは何か? 一昔前、“何者”という言葉が流行った。 (それをタイトルにした小説もあったくらい) 『“何者”かになりたい』 多くの若者が、そう思っていた。 『“何者”かになりたい』 言い換えれば、“何者”でもな

        なぜ学生は、駅のホームで整列しないのか?――理由と原因について考えてみた。

          就職面接で人の本質がわかるわけがない――『六人の嘘つきな大学生』の感想・レビュー

          浅倉秋成 著 『六人の嘘つきな大学生』 どこの書店でも平積みされている、色々な賞も獲得している、話題の一冊。 Amazonレビューもやたら多いし、気になっていたので読んでみた。 朝の4時まで、ぶっ通しで読んだ。一気読み。 (おかげで、寝不足で出勤) ■ 有り得ないのに、無理やりな感じが一切ない 読んだ感想としては、「非の打ち所がないな」と。 緻密で、綿密。一つ一つに意味を持たせ、神経質に思えるほど、無駄がない。 「ここ変じゃない?」「この部分、ちょっと無理やりすぎ

          就職面接で人の本質がわかるわけがない――『六人の嘘つきな大学生』の感想・レビュー

          書店の減少について私ができること――ブックカバーを外して読む。

          街の本屋さん、 「書店が減少している」といわれるようになって久しい。 “国のほうでも支援していこう”と、 このようなニュースが最近あった(やや物議をかもしているけど…)。 さて、今日ちょっと思ったことがあったので書いてみます。 ■ ブックカバーについて 今日、先ほど、いつものように電車の中で本を読んでいたら、 ふと思ったことがあって。 ちなみに私の趣味といえば、読書と格闘技をみることくらい。 「電車の中で本を読むこと」が、毎朝の通勤時のルーティンとなっている。

          書店の減少について私ができること――ブックカバーを外して読む。

          定年後の仕事を定年前に考える――『ほんとうの定年後』の感想・レビュー

          坂本貴志 『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う 』 を読みました いやぁ、いい本でした。良書。 “人生100年時代” “生涯現役時代” “労働供給制約時代” “少子高齢化” このへんがキーワードとなっているのですが、 本書の内容を自分なりにまとめ、思ったことをちょっとのせておきます。 ■ “小さな仕事”が日本社会を救う 本書の内容を、簡潔にまとめると、以下。 定年後も働かないとやっていけないよ。 とはいっても、年金にプラス5~10万くらいの月収

          定年後の仕事を定年前に考える――『ほんとうの定年後』の感想・レビュー

          古文漢文の勉強は無駄なのか――税金/経済/政治とのトレードオフ。

          最近、少し話題になっていたことについて。 ■ “古文漢文の授業は無駄なのか?” こういうのって、昔からあって。 そして、こういうことが言われると、 「いや、そんなことねぇから」と、反発する意見が出てくる。 反対意見の主なものとしては、以下。 「様々な学問がある中で、選択肢の一つとして提供されるべき」 「こういう知識が、我々の社会を支えていることを知るべき」 「役立ってないように見えて、思考プロセスの一つとして身についている」 「無駄かどうか、活かすも殺すも、本人次

          古文漢文の勉強は無駄なのか――税金/経済/政治とのトレードオフ。

          日本における若者の自殺や出生数についてのメモ。

          “少子高齢化”という言葉を頻繁に聞くようになって。 今後の日本を考えるうえで、これ以上のキーワードはないんじゃないかってくらい、よく聞く。 これに付随して、最近いくつか気になるニュースがあった。 それをまとめておく。 (※特に何か言いたいわけではない。ただ自分のメモとしてのまとめ。) ■ 2023年の出生数、過去最小ちなみに、 婚姻数は戦後初めて50万組を割り、前年から3万組以上減少。 そもそも婚姻が増えなければ、出生数は増加しない。 ちなみにちなみに、 離婚数は

          日本における若者の自殺や出生数についてのメモ。

          脱・成功願望――承認のいらない『自分の幸福』を。

          以前、noteに書いた記事の続きみたいになるのですが。 ちょっと思ったこと。 『成功願望』は消えないのか? この前、休みの日の夜。 「自分の人生、これでいいのかな。 もっと何かやんなきゃいけなんじゃないか」 と思った。焦りに近い感情。 『何かを成し遂げたい』という気持ち。 もっと若い表現を使うなら、 『大きなことをやりたい』『成功したい』という気持ち。 ふつふつと、そのような気持ちが湧いてきて、このままじゃあいけない、なんて思って、なんかやんなきゃって、焦ってき

          脱・成功願望――承認のいらない『自分の幸福』を。

          人生100年時代に求められる趣味――消費する趣味と生産する趣味。

          この前、X(旧Twitter)でバズってたつぶやきについて。 なるほどなぁと思った。 このツイートは“無職”からみた観点ですが、 自分はそれとは別で思ったことがあった。 ■ 「人生100年時代」における趣味の位置づけ 「人生100年時代」とか、言われるようになって。 そうすると、今の本業の仕事だけじゃいけないだろう、という議論が起きて。 副業したほうがいいんじゃないかとか、老後はどうするのか、とか。 そんな議論がなされるんだけど、 そんな中で、「趣味」というの

          人生100年時代に求められる趣味――消費する趣味と生産する趣味。

          「新書が面白い」と思う年齢になった。

          どうでもいいことですが、 最近一つ、「年(とし)を取ったなぁ」と思うことがあって。 読書が趣味で、本をよく読むのですが、 近頃、『新書を好んで読むようになった』。 振り返ってみたとき、自分が20代のころ、 新書本って、“中年男性が読んでいるイメージ”があった。 “中年男性が好きな本”、それが新書のイメージだった。 若いとき私は小説ばかり読んでいたし、新書の良さなんて当時はわからなかった。 で、今――。 気づいたら、好んで新書を買い、楽しんでそれを読んでいる私

          「新書が面白い」と思う年齢になった。

          ワークライフバランスとは、仕事だけでなく、生活についても省みること。

          昨今、 “ワーク・ライフ・バランス”という言葉、考え方が広まるようになって、 これは主に20代の若い人たちに受け入れられているように感じるのですが、 これについて、少し思ったことを書いてみる。 「ワークライフバランス」について思うことワークライフバランスとは、 「仕事(ワーク)」と「生活(ライフ)」の調和が取れて、両立できている状態。 平たく言えば、 “仕事もプライベートも両方大切にしましょう”。 これはつまり、 これまでの社会が「仕事に偏りすぎていたから」。 よ

          ワークライフバランスとは、仕事だけでなく、生活についても省みること。

          “感謝”して1日を終える――『整える習慣』の感想・レビュー

          小林弘幸『整える習慣』を読んだ。 「自律神経を整えよう」 「実力アップではなく、実力を出し切る方法を知ること。 そのために、日々の“コンディション”を整えることが大切」 ということが書かれている。 そのために、どのような習慣をもつべきか? といったことが書かれていました。 『整える習慣』を読んだ感想 自律神経を整えるための、色々な習慣が本書には書かれているのだけど、 個人的に印象的だったのを何点かピックアップ。 なるべくルーティン化させたほうが楽、これは本当にそ

          “感謝”して1日を終える――『整える習慣』の感想・レビュー

          「自分にとっての幸福感があれば、見ず知らずの人からの“いいね”なんて要らない」――甲本ヒロトのインタビューを読んで。

          ザ・クロマニヨンズ、甲本ヒロトさんのインタビューを読んだ。 これは、本当にそうだと思った。 承認欲求という呪縛 “承認欲求”について、以前、noteで書いたことがあった。 “承認欲求”の何が厄介かって、 「承認され続けなければならない、飽くなき欲求である」ということ。 それって、やがて疲弊するにきまってる、消耗戦だよねって。 また、自分の幸福感の手綱を、他人が握っていることでもある。 必ずしも他人が私を承認してくれるとは限らない。 承認欲求ではなく、自分で自分を喜

          「自分にとっての幸福感があれば、見ず知らずの人からの“いいね”なんて要らない」――甲本ヒロトのインタビューを読んで。

          “イヤミス”は一過性のブームか?――芦沢央『罪の余白』の感想・レビュー

          芦沢央『罪の余白』を読んだ。 芦沢央の作品は、これまで『許されようとは思いません』、『悪いものが、来ませんように』、この2作品読んだことがあったのですが、そのときは、面白いけど、これを「素晴らしい!」と絶賛するのは、どこか抵抗があった。 しかし、本作は、面白かった。 夢中になって最後まで一気に読み終えた。 「芦沢央、面白い」と素直に思った。 今まで私は強がっていたただけではないか。 芦沢央の作品を絶賛するって、どこか幼いんじゃないか、と。 だから距離をとって、「もし

          “イヤミス”は一過性のブームか?――芦沢央『罪の余白』の感想・レビュー