携帯小説 僕が料理になった理由

祇園の某日本料理屋で料理人の サイドストーリー 前作 全24話 僕が料理人になった理…

携帯小説 僕が料理になった理由

祇園の某日本料理屋で料理人の サイドストーリー 前作 全24話 僕が料理人になった理由 新シリーズは週末配信 料理を軸に  自分を支えた趣味、 自分に深みを与えた病気、 影響を与えてくれた周りの人達と共に 話は展開します。 皆さまの人生の何かヒントになればと思います。

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🆕第3話 First Impression

今度は僕の修行に関する物語だ。 僕はI Phoneを片手に 中目黒鳥よしに向かった。 そして焼鳥特有の煙の匂いを頼りに向かった。 デジタルとアナログの合わせ技で いこうと思った。 、、、、、? 店を通り過ぎてしまってた。 これは後からわかる事になるのだが 鳥よしのダクトは独自のものを使っていて 店内には煙の匂いがしない  それ故に、外には煙の匂いが漏れる事がないのである。 Googleマップである程度の当たりをつけて あとは嗅覚を頼りにしていた僕は 普通に通り過

    • 第2話 Warming Up Tokyo Life

      今度は僕の修行に関する物語だ。 僕の新たなステージである  修行先へと視察に行く事にした。 と言うのも 名店と呼ばれる鳥よしのサービスを お客さんの視点で体感したかった。 お店の人には素性を明かさず あくまでもお客さんとして 合法的スパイ行為を企んだ。 せっかく東京に行くのだから楽しみたいなと思い直近のイベントを検索してたら ブレイクダンスのcrewである ファンドネーションの アニバーサリーパーティーがあった。 前から気になってたイベントであったのと 恩師であるコ

      • 第1話 A Change of Direction

        今度は僕の修行に関する物語だ ドドンパ食堂のクローズパーティーは盛大に終わった。 130人ものお客さんが来場し、 クラブのビール樽は全て無くなった。 来てくれたお客さんは 僕の次のステージへ 最高のカタチで送り出してくれた。 僕はそのイベントで得た収益で 焼鳥修行の必須道具である 骨すき包丁を手に入れた。 ニューヨーク行きを控えた 僕は移住のため チャンスを与えてくれたATSさんと 頻繁に連絡を取り合っていた。 住む場所、 ニューヨークで生きていく上での心構え 様

        • 最終話 "Thanx everyone"

          これは僕の料理に関する物語だ。 クローズパーティーが終わり、 僕は上京した。 ニューヨーク行きはビザの関係で見送った。 当時、トランプ大統領に替わり移民に対する 規制が厳しくなった時だった。 僕はニューヨークのお店 "鳥心"のベースとなった 日本焼鳥界の名門、東京の中目黒にある 鳥よしを紹介して貰い 修行に励んだ。 2021年 謎の未確認 ウィルスが世界に上陸した。 それはコロナウィルスと呼ばれる 未だ人類が経験した事の 無い未知のウィルスだった。 コロナウィル

          第23話 理想のカタチ

          これは僕の料理に関する物語だ。 僕はニューヨークに旅立つ前 ドドンパ食堂で稼いだお金を 全て注ぎ込み閉店感謝祭を 開催する事にした。 お客さんに対する恩返しであり 僕がその時出来る事をを全て 落とし込みたかった。 僕はドドンパ食堂に携わった一年間 色んなパーティーに足を運んだ。 ケータリングでも呼ばれる事も多々あった。 奈良の友人が主催したパーティーは ドープな事をしているのに 来てるお客さんは皆んな笑顔だった。 大阪の敏腕プロデューサーが していたパーティーは

          第22話 ストリート的マーケティング戦略

          これは僕の料理に関する物語だ。 僕はドドンパ食堂というお店を 料理歴3ヶ月で手にした。 まさかこんな最速でお店を持つことが出来るとは思いもしなかった。 僕はドドンパ食堂を始める前に モデルとするお店があった。 それは東京の八王子にある クジラ商店という 居酒屋ダイニングバーである。 そのお店はクジラ君という 八王子を代表するブレイクダンスチームの メンバーが  店長を勤めるお店だ。 八王子という街は、 8north gateが手掛けるお店やダンススタジオが何店舗か

          第22話 ストリート的マーケティング戦略

          第21話 ドドンパ食堂誕生

          こられは僕の料理に関する物語だ。 例のBARに向かう前、 僕は高校の同級生の家に遊びに行っていた。 僕は学校で出汁巻きを教わったとこで 友達の家で出汁巻きを披露した。 なので、出汁巻き用のフライパンを リュックに持参して遊びに行っていた。 友達の家の帰り道、例のBARに寄った。 そこのBARはα君という子が お好み相談室αという屋号でやっていた。 京都の先斗町の端でやっており、 レンタルサイクル屋の2階にあった。 僕は着くや否やハートランドを注文した。 そのBA

          第20話 料理人はじめます

          これは僕の料理に関する物語だ。 帰国後の翌月、 僕は京都調理師専門学校に入学した。 一年かけて、 調理の基礎を座学と実習で学び 卒業する頃には調理師免許が取れる、 いわば料理人の養成学校である。 学校行くにあたり反対意見もあった。 学校なんて行くより 現場で学んだ方が早いよ お金もったいないよ そういう事を言う人は 全員学校に 行った事無い人であり、 あまり参考にならなかった。 結論から言うと 高い学費払った価値あったし 知識と基礎を独学でやるには限界あるし 何よ

          第19話 卒業旅行NYC 後篇

          ニューヨーク2日目の夜 僕は約束の場所に向かった。 ニューヨーク  鳥心 場所はマンハッタンのど真ん中 タイムズスクエアから少し歩いたところ、 細い道からそのお店は現れた。 行燈が灯っており、 煌びやかなニューヨークの街中に ポツんと現れた。 緊張しながらドアを開けた。 別世界だった。 ポーションと呼ばれるお寿司屋さんの 小さいカウンターみたいな小部屋が二つあり、 その奥に進むとコの字の大きいカウンターがあった。 そのステージの中心に憧れの人が立っていた。

          第18話 NYC 中篇

          これは僕の料理人に関する物語だ。 ニューヨークの街に着いた。 その前に税関で遭遇した話をしよう ニューヨーク JFケネディ空港 着陸 僕はワクワクした気持ちで ニューヨークという国に降り立った。 まずは税関で入国審査だ ラッパーの50セントみたいな オジサンが待ち伏せている。 つたない英語を話すと 撃たれるんちゃうか?と思う僕 ちなみに僕の前には 綺麗なアジアンビューティの 韓国の方が並んでいた。 50cent: What's purpose? 訳:なんで

          第17話 NYC 前篇

          これは僕の料理に関する物語だ。 サラリーマンを卒業し、 今後について父親に相談した。 父親からは次のプランが提示された。 ①調理師学校に通い基礎を学ぶ事 ②卒業後、割烹のお店で数年修行を積む事 ③如月たかしに戻り、代を継ぐ事 まずは調理師学校一年制に 通うことにした。 入学するまで1ヶ月ほど 自由な時間があった。 会社より退職金も頂いたので お金に余裕もあった。 僕はその資金を使って ニューヨークへ 一人旅に行く事を決めた。 理由は二つある。 一つは、長年や

          第16話 社会人卒業式

          精神と時の部屋で 僕は約2年間過ごした。 20代後半、 バリバリ働かないといけない時期に 仕事を一切せずに自由な事をさせて貰った。 お陰で僕のメンタルは回復し、 本来の自分に戻る事ができた。 その間、働いては居なかったものの、 精神科の病院が運営する リハビリ施設に1年間通った。 そこには同じ立場で来ている 精神疾患の人たちが沢山居た。 みなさん回復傾向で、 社会に復帰するために通っていた。 卒業する時には一人前の社会人に 仕上がって、社会に帰っていく そこの1

          第15話 新たな師との出会い Bboy 後篇

          これは僕の料理に関する物語だ。 僕は早速、 翌週から大阪のアメ村にあるダンススタジオの ブレイキングレッスンに通うことになった。 そこには 小学生、女子高生、同世代、大学生など 様々なタイプの人が通っていた。 僕はその中の大学生の男の子と打ち解けた。 彼は見た目は真面目な大学生 ブレイキングは始めたて、 ヒップホップが大好きみたいで もう一つ別のレッスンを掛け持ちしてた。 やる気とバイブスに満ち溢れた 彼から沢山の刺激を貰った。 レッスン前にどこから仕入れてくるねん

          第15話 新たな師との出会い Bboy 後篇

          第14話 新たな師との出会い Bboy篇 前半

          これは僕の料理に関する物語だ。 僕はその時期に時間も合ったので ダンスレッスンやワークショップに 沢山通った。 色んなレッスンを受けたが 1番続いたレッスンはKOSSYさんだ。 初めてKOSSYさんを 見たのは東京でのイベントだった。 その時、僕はサラリーマンの時で 研修で東京に住んでいた。 僕は東京のブレイクダンスシーンが 昔から大好きだった。 Rock Steady Crew Japan(日本の第一世代)から代々木公園を本拠地として 始まったとされている 内股

          第14話 新たな師との出会い Bboy篇 前半

          第13話 新たな師との出会い その弍

          これは僕の料理に関する物語だ。 スケートボードにはずっと憧れがあった。 というのも僕が初めて見た映画は バックトゥーザフューチャーだった。 今でも1番好きな映画である。 主人公のマーティマクフライは 劇中でスケートボードを乗りこなし、 アメリカの街並みを颯爽と駆け抜けていた。 ずっとそんな事をしたかったけど キッカケが無かった。 この前紹介した奈良の人は スケートボードを乗りこなしていた。 彼の影響で僕もスケートボードを購入した。 彼からpush(スケートボー

          第13話 新たな師との出会い その弍

          第12話 新たな師との出会い その壱

          これは僕の料理に関する物語だ。 精神と時の部屋に入ってからは 様々な師と呼べる人達と出会った。 今もその人達とは繋がっていて、  日々良い刺激を貰っている。 素晴らしい大人の人達は 沢山いるがその中でも 特にこの時期に出会った人の中で 重要な3人を紹介しようと思う。 1人目は ファッション関係の方 僕はその人の事は 以前からファッション雑誌で知っていた。 服のセンスと 男としてのカッコ良さが 内面から滲み出てる人だった。 自分でブランドもやられていて そのブラン

          第12話 新たな師との出会い その壱