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第4話 Mysterious



今度は僕の修行に関する物語だ。


僕はお通しのおしんこを口にした。


胡瓜とカブと胡瓜を細かく刻んだもの

自家製と思われるぬか漬け


おばあちゃんの家で食べた以来だろうか



どこか懐かしく 
幼少期の記憶にタイムスリップした
感覚になった。


そして職人さんから
オーダーの説明を受けた。


鳥よしには価格の記載された
メニューというものが存在せず
木の札に書かれた部位の表記が
壁に貼り付けてあるのみ

職人はこう口にした。

『お任せ頂いていいですか?
   お腹がいっぱいになる手前で
   声をかけてください』

僕は頷いた。


そして目の前に
うずら卵が添えられた大根おろしと
串用の角皿が置かれた。



『箸休めに使ってください。』

そしておろしを口にした。
とても優しい味がした。

もう一度口にしようとすると


鳥刺し的なものが出された。


『胸肉の酢締めです』


鳥刺しというより、シメサバの鳥版だった。

むちゃくちゃ美味しかった。
品の中にエッジが効いている。


この店は新鮮な鶏を使ってるなと理解した。


三切れある酢締めをゆっくり嗜んでいると

一串目が提供された。


焼鳥が出てくるまでの一連のおもてなし
フレッシュで不思議な経験だった。

つづく

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