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第7話 My tokyo


東京に上陸した。



カッコよく言うと上京

サラリーマンの頃も合わすと
2回目の上京になる。


関西ローカルで成功した芸人が
東京進出する時は
こんな感じかなと毎回思っちゃう。

ワクワクとヒヤヒヤが混ざりあうなんとも
言えないモロい感情

僕の住む場所は、
墨田区の八広って場所で
東京スカイツリーから
自転車で15分くらいにある町だった。

墨田区 八広



THE 江戸の下町の
ベットタウン的なところで
洒落たお店は全く無かった。

コンビニも駅から寮の間に
セブイレが一つある程度

やたらアジのあるラーメン屋と
やたらアジのあるホルモン屋みたいな
お店がポツンとあった。


上京する前、
京都でよなよな呑み歩いてたら自分にとって
少し淋しい想いもあったが、
その分 修行に集中しようと暗示をかけた。


救いと言えば、近くにある荒川という大きい
土手付きの一級河川


京都には桂川と鴨川しかなく
大きさは中規模


金八先生に出てくるような大きい川に憧れが
あったので、嬉しかった。


こんな場所で青春時代過ごしたら
楽しかったやろうな


河原ではゲートボールを嗜む御老人達が
気持ち良さそうにplayしていた。

また僕の住む場所は修行先の社員寮

親方が社員用に一軒家を買ったようで
そこに各店舗の若手が
住むシェアハウスだった。


そこには僕の配属先の人はおらず
他店舗の職人が数人住んでいた。


寮長さんに手土産の阿闍梨餅を渡し挨拶した。

京都が誇る手土産
阿闍梨餅



そのシェアハウスの
一部屋を自分に割り当てて貰った。
ベットが一台と銀ラックがあるだけで
単身用のビジネスホテルみたいだった。

そこにスーツケースで持ってきた
MacBookとバーベキュー用の椅子とクリップライトを
設置して自分の基地に変えた。



いよいよ修行生活が始まる。

つづく

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