第21話 ドドンパ食堂誕生
こられは僕の料理に関する物語だ。
例のBARに向かう前、
僕は高校の同級生の家に遊びに行っていた。
僕は学校で出汁巻きを教わったとこで
友達の家で出汁巻きを披露した。
なので、出汁巻き用のフライパンを
リュックに持参して遊びに行っていた。
友達の家の帰り道、例のBARに寄った。
そこのBARはα君という子が
お好み相談室αという屋号でやっていた。
京都の先斗町の端でやっており、
レンタルサイクル屋の2階にあった。
僕は着くや否やハートランドを注文した。
そのBARのフードは
柿ピーくらいしか無かった。
呑みながら
今日、友人宅で出汁巻きを巻いた話をした。
するとα君が
キッチンあるんで良かったら巻いてください
と言った。
僕はリュックからだし巻きパンを
取り出し巻いた。
これが人生で初めて
お客さんに作った料理だった。
みんな美味しいおいしい!と言ってくれた。
α君: 良かったらウチのみせで
フードやってくれませんか?
僕: はい!喜んで!!
僕はその日から週に一回
お好み相談室αの専属料理人となった。
お酒はα君が作り料理は僕が提供した。
料理の売り上げは全て貰える約束となった。
数ヶ月後
α:僕このBAR撤退しようと思ってるんです。
ド: うそーん!
α:せっかくなんでオーナーさん紹介するんで、僕のあとやりませんか?お酒もこれからは管理してもらって大丈夫です。
ド:はい!喜んで!
僕はそのお店の権利と
酒屋のポイントカードを貰い
屋号をお好み相談室αから
ドドンパ食堂に変更して始める事にした。
料理経験3ヶ月にして、
自分の屋号を持つ事ができた。
調理師学校は学びの場として素晴らしかった。
しかしアウトプットする場所がなかった。
ドドンパ食堂を手にした僕は
学校で教わった料理をそこで出す事にした。
練習からいきなり本番
インプットとアウトプットを
交互に出し合うシステムが構築できた。
まずは週一回
週の真ん中の水曜日限定で
ドドンパ食堂は始動した。
運は待ってても来ないし
自分で掴みにいくもの。
その掴んで集まった結晶がセンスになる。
センスに自分のスタイルが
掛け合わさり個性になる。
これを信じて僕はドドンパ食堂に没頭した。
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