monmonmobility by cycle changer

Liberté, égalité, mobilité 🌿 my stories abo…

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Liberté, égalité, mobilité 🌿 my stories about mobility https://www.flickr.com/people/cycle_changer/

マガジン

  • 州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり

    徒歩・自転車・公共交通という気候環境にやさしい移動手段の促進・強化を目指す草の根市民活動が盛んなドイツ。「交通シフト法」制定に向け立ち上げられた州民請求の現場からリアルタイムでレポートします

  • 自転車フェスティバルから展示会まで!多様なドイツの🚲メッセ

    自転車メッセと言えど、B2C向けだけでもカラーは様々。トークイベントに自転車政策まで盛り沢山のテーマを追う

  • 欧州都市を自転車で行く。ドイツの日常目線から見えるあれこれ

    言語や料理、社会や政治が異なれば、交通やモビリティも多様な欧州。ドイツの自転車目線で他の国の交通に参加すると...?そんなレポートを不定期でお送りします。

記事一覧

Unser Buch ist endlich da.

Hallo liebe meine Mitmenschen, endlich kann ich fröhlich sagen, dass “unser Buch” am 10.11.2023 in Japan von einem Fachverlag publiziert wurde, der sich auf…

追悼 RIP #Natenom

今週の初めまで生きていた自転車アクティビストがいる。その人は"Natenom"の名でドイツ全土の交通シフトを掲げる自転車コミュニティに知られた存在で、彼が築き上げた(築き…

"自転車に乗る"ということ

2024年1月最後の金曜日、フライブルクで時刻が18時を回ろうとする頃、 とある"交通問題に高い関心を持つ人々が集う会"の最後に誰かが、 ーじゃあ、これからクリティカルマ…

共著『世界に学ぶ自転車都市のつくりかた』(学芸出版社)が発売となりました

共著で参加させていただいた『世界に学ぶ自転車都市のつくりかた 人と暮らしが中心のまちとみちのデザイン』が学芸出版社より発売となりました。足かけ3年、本当に長かっ…

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #8

5月からどうにか続いている"ほぼリアルタイム"で私の市民活動を綴るシリーズ〈州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり〉もそろそろ終盤です。#6と#7は6月の…

祝!新杉並区長初登庁、ノーカー・ノープロブレムなEカーゴバイク体験談@ベルリン

4月中旬、2年ぶりの開催となるベルリンの自転車メッセVELOBerlinを私は訪れた。"自転車フェスティバル"とも題される土日開催のB2Cなこのメッセは、私にとってドイツで最…

EUROBIKE 2022は初のフランクフルト開催!私的チェックリスト

さて、来週はいよいよ世界最大規模の自転車展示会ユーロバイクがフランクフルト初開催!フランクフルトモーターショーが去り、スイスとボーデン湖で国境を挟むフリードリッ…

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #7

さて続いて、37度下5時間の署名活動の話。下痢後の体調不完全さもあり、行くの無理かも..と前日にさぐりを入れたところ、行った方がよさそうと心を決め真面目にシフト出勤…

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #6

署名提出までの様子を生々しく綴るシリーズ"州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり"。前回投稿から1ヶ月半ほど経ってしまったが、もちろん色々とコトは動…

自転車メッセVelo Frankfurtレポート(2日目/ビジター編)

1日目出展者編の翌日ビジター編です。ヴェロ・シリーズは3都市とも土日2日間の開催。B2Bではなく、B2Cな一般向けの自転車メッセです。2日目はスタンド担当ではなくカー…

自転車メッセVelo Frankfurtレポート(1日目/出展者編)

Velokonzept社がオーガナイズする自転車メッセ、ヴェロ・シリーズ。今年は4月のベルリン、5月のハンブルク、そして6月のフランクフルトと、予定の延期キャンセルもなく…

2泊3日125キロ、ナーエ川沿いを行く自転車の旅

6月最初の週末は聖霊降臨祭の月曜日の祝日も含めると3連休、かつ「9ユーロチケット」が使える最初の週末ということもあり、友人たちに有難いお誘いをいただいて2泊3日…

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #5

#4 からの続きです。「私の署名はドイツ国籍じゃないから最終的にカウントされないんです」と助けを要請する風の集めパターンは功を奏し、旧オペラ座前広場に散らばる他の…

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #4

#3 からの続きです。この日うちを出発する前、私はVCDのオンラインアクションをやっていた。導入文冒頭に「我々のうちの誰もが支払い可能で気候負荷の低いモビリティの権利…

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #3

#2 からの続きです。ブースに戻ってカーゴバイク2台の後ろでコーヒーを啜りながら話した人は、この日は集めるのではなく様子を見に来たのだという。去年の9月以降すでに多…

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #2

#1 にて未到達だった5月1日の署名活動の話です。オッフェンバッハを出発し、マイン川沿いをゆるゆると漕いだ我々5名は14時過ぎに旧オペラ座前に到着。コースとなる車道はこ…

Unser Buch ist endlich da.

Hallo liebe meine Mitmenschen, endlich kann ich fröhlich sagen, dass “unser Buch” am 10.11.2023 in Japan von einem Fachverlag publiziert wurde, der sich auf Architektur, Stadtplanung und Community Design spezialisiert. Dieser Tag war der

追悼 RIP #Natenom

今週の初めまで生きていた自転車アクティビストがいる。その人は"Natenom"の名でドイツ全土の交通シフトを掲げる自転車コミュニティに知られた存在で、彼が築き上げた(築き上げざるを得なかった)活動とその熱心さには、彼の地元であるPforzheimのコミュニティから自転車ロビー団体ADFC連邦本部に渡る多くの人々が影響を受けていた。 共著『世界に学ぶ自転車都市のつくりかた 人と暮らしが中心のまちとみちのデザイン』のドイツ章にこんな文を書いた。 「2020年からは市街地で自転

"自転車に乗る"ということ

2024年1月最後の金曜日、フライブルクで時刻が18時を回ろうとする頃、 とある"交通問題に高い関心を持つ人々が集う会"の最後に誰かが、 ーじゃあ、これからクリティカルマスだ。市立劇場前に集合。 とアナウンスした。 その前日、同僚が運転するには小型な会社の電気自動車の車内で、最近、また1人の自転車利用者が道路交通の犠牲となったこと、明日のクリティカルマスではゴーストバイクが現場に置かれる予定であることを聞いていた私には、少し控えめなアナウンスに思えた。外に出ると、予報によれ

共著『世界に学ぶ自転車都市のつくりかた』(学芸出版社)が発売となりました

共著で参加させていただいた『世界に学ぶ自転車都市のつくりかた 人と暮らしが中心のまちとみちのデザイン』が学芸出版社より発売となりました。足かけ3年、本当に長かったですね、編著者の宮田さん、共著者の南村さん、早川さん。そして伴走いただいた関係者の皆さん、執筆を応援してくださった皆さんに、完成する前から読みたいと言ってくださった皆さん。恐る恐る宮田さんにツイッターでお声をかけていただいたのはいつだったのか確認すると、それは2020年7月下旬のことでした。ドイツにいる得体の知れない

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #8

5月からどうにか続いている"ほぼリアルタイム"で私の市民活動を綴るシリーズ〈州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり〉もそろそろ終盤です。#6と#7は6月の第3週末の話だったのでかれこれ2ヶ月前。。7月後半はコロナ感染によりダウン、まだ完全回復を目指して安静にしているところですが色々ありました。この間の活動をカウントしてみると8件も?ひとつひとつを事細かに取り上げるよりは日記風ダイジェスト版で、言わば"最後の追い込み期"の署名活動を振り返ってみたいと思います。とあ

祝!新杉並区長初登庁、ノーカー・ノープロブレムなEカーゴバイク体験談@ベルリン

4月中旬、2年ぶりの開催となるベルリンの自転車メッセVELOBerlinを私は訪れた。"自転車フェスティバル"とも題される土日開催のB2Cなこのメッセは、私にとってドイツで最もお気に入りの自転車イベントのひとつである。2013年から同メッセを毎年訪れていると色んな変化や発展を目撃する。今年はオーガナイズのウーマンエンパワーメントにかける気合いが素晴らしく、VELOWomenというカテゴリのトークイベントも多数開催された。見どころや楽しみ方は盛りだくさんにあるのだが、今回は岸本

EUROBIKE 2022は初のフランクフルト開催!私的チェックリスト

さて、来週はいよいよ世界最大規模の自転車展示会ユーロバイクがフランクフルト初開催!フランクフルトモーターショーが去り、スイスとボーデン湖で国境を挟むフリードリッヒスハーフェンで20年間に渡り開催されてきた巨大自転車メッセがフランクフルトへ越してくるという報に、地元自転車コミュニティの我々はどれだけ歓喜したかわからない。これ以上にないメッセ回転劇には、2019年に2万5千人が参加した自動車産業に対するIAAデモや、住民投票を背景とした自転車市民アクティビスムも呼び寄せにきっと一

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #7

さて続いて、37度下5時間の署名活動の話。下痢後の体調不完全さもあり、行くの無理かも..と前日にさぐりを入れたところ、行った方がよさそうと心を決め真面目にシフト出勤。どうにか途中脱落はしなかったものの(別に脱落してもいい)、完全に夏バテしてしまい、その翌日から1週間は38度の熱を始めて夏に出すなど散々でした。。 現場は土曜日の夕方から日曜日の夜まで行われたオッフェンバッハで最も大きなお祭り。登録団体(Verein)の祭りと銘打っているだけあり、120もの団体が2年ぶりの開催

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #6

署名提出までの様子を生々しく綴るシリーズ"州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり"。前回投稿から1ヶ月半ほど経ってしまったが、もちろん色々とコトは動いている。自転車メッセVelo Frankfurtでの署名活動の翌週末はオッフェンバッハ市で最も大きな祭りが2年ぶりに開催。事前に了承した5時間のシフトは気温37度下にばっちりはまってしまったが、どうにか無事任務完了。その当日の話の前に、この間の自分的署名活動関連の出来事を振り返りたい。 ・署名活動協力店への道筋を

自転車メッセVelo Frankfurtレポート(2日目/ビジター編)

1日目出展者編の翌日ビジター編です。ヴェロ・シリーズは3都市とも土日2日間の開催。B2Bではなく、B2Cな一般向けの自転車メッセです。2日目はスタンド担当ではなくカーゴバイクに乗って帰るという撤収作業のみ。なのでゆっくり昼頃から会場入りして18時の閉場までビジターとして楽しむ予定が、前日の立ちっぱなしが結構響き、会場に到着したのは14時過ぎ。日差しによる消耗にもひるんで遅いスタートを切ってしまったが、まずは屋内会場から写真でレポート。 今年訪れる4件目の自転車メッセであって

自転車メッセVelo Frankfurtレポート(1日目/出展者編)

Velokonzept社がオーガナイズする自転車メッセ、ヴェロ・シリーズ。今年は4月のベルリン、5月のハンブルク、そして6月のフランクフルトと、予定の延期キャンセルもなくコロナ禍以前のスケジュールで無事開催。フランクフルトの会場は市内東部の氷上競技場。うちから5キロと最も近い自転車メッセに行かない理由はなかったが、コロナに感染してしまった自転車仲間の代打として出展者パスを授かり体験した2日間の内容をレポートしたい。 持続可能なモビリティ関連の市民活動をしたくてドイツに移住し

2泊3日125キロ、ナーエ川沿いを行く自転車の旅

6月最初の週末は聖霊降臨祭の月曜日の祝日も含めると3連休、かつ「9ユーロチケット」が使える最初の週末ということもあり、友人たちに有難いお誘いをいただいて2泊3日の自転車の旅に行ってきました。楽しかった旅の備忘録も兼ねて、多くの「よかったこと」と少々の「もうちょっとよくなったらいいこと」を綴ります。 よかったことあ)グループで旅すること 2020年と2021年は完全なコロナ禍なのでそんな機会はそもそもなかったが、それ以前も自転車旅のメンバーと言えばスウェ夫(スウェーデン人の

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #5

#4 からの続きです。「私の署名はドイツ国籍じゃないから最終的にカウントされないんです」と助けを要請する風の集めパターンは功を奏し、旧オペラ座前広場に散らばる他の署名集め隊も好調なようであった。"本日は見物客"という衣を羽織ったベテラン集めウーマンの「今日難しそう」という予想に反して、スポーツバイクレースイベントへの出展は確実に吉と出ているようだった。「興味がない」とか「署名したくない」という人ももちろんいるが、簡潔なお断りは双方にとって最もいい時間の過ごし方である。たまに延

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #4

#3 からの続きです。この日うちを出発する前、私はVCDのオンラインアクションをやっていた。導入文冒頭に「我々のうちの誰もが支払い可能で気候負荷の低いモビリティの権利を持つにもかかわらず」と太字で書かれていたのに着想を得て、署名集めの現場で(そのまま)使うことにした。ちなみにその太字は副文で、主文は「未だに多くの人々はマイカーに依存している」である。VCDは交通系環境団体なので、徒歩・自転車・公共交通の環境連携交通の強化を訴える「交通シフト・ヘッセン」の主張に引用するのにちょ

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #3

#2 からの続きです。ブースに戻ってカーゴバイク2台の後ろでコーヒーを啜りながら話した人は、この日は集めるのではなく様子を見に来たのだという。去年の9月以降すでに多くの「交通シフト・ヘッセン」の署名を集めたという彼女は、この日は集めモードはオフにも関わらずブースに立ち寄ってしまうのだから、それもまたオーセンティックなドイツの自転車系アクティブ市民の姿である。こんな自分に負荷をかけすぎない緩急をつけた参加の仕方ができる肌感覚と、それを支える労働文化/社会の土壌があるからこそ、ド

州民請求「交通シフト・ヘッセン」署名提出までの道のり #2

#1 にて未到達だった5月1日の署名活動の話です。オッフェンバッハを出発し、マイン川沿いをゆるゆると漕いだ我々5名は14時過ぎに旧オペラ座前に到着。コースとなる車道はこの一日がかりのイベントのため閉鎖されるが、それがしやすいのはやはり閉店法によって店が閉まっている日曜日/祝日である。メイン会場となる旧オペラ座前には主にスポーツ自転車関連のブースが陣取り、久々に見るイベントを訪れる人混みがそこにあった。VCDドイツ交通クラブ(交通系環境団体)のヘッセン州支部のインスタ投稿を頼り