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Velo-city 2024 in ゲント🇧🇪のスケジュールを考える

Velo-cityというEuropean Cyclists' Federation主催による自転車交通の国際会議がある。コロナ前まではヨーロッパとヨーロッパではない地域の国が毎年交互にホストすることが続き、アジアでは2016年に台北で開催されたことがあった。2017年オランダはナイメーヘン・アーネム開催の時に私は一度参加したことがある。その当時住んでいたデュッセルドルフから近く、旅費がほぼ定期券で済んだことはよかったが、早割でも約900ユーロほどする4日間食事代込み・宿代別の会議に毎年行ける身分ではなく、以後は行けるか検討だけする状態が続いていた。2021年コロナ禍のリスボン開催時はハイブリッドで行われ、オンラインで視聴することができた。去年はドイツ、ライプツィヒ開催であったが、開催国に住んでいるとその額に見合う目新しさがないのと、そもそも都合が全く付かなかったので見送ったのであった。

ところが今回、実はスケジュール的に参加できそうなことに遅まきに気が付き、2017年の時とは違い、寄稿の蓄積があること、共著が出版されて間もないこと自転車関係の仕事をしているためひょっとしてと思い、メディアパスを申請した。すると有難いことに承認の知らせを受け取ったのである。大手メディアでも本業ジャーナリストでもないにもかかわらず。これはもう半分は、2017年以降の私に関わってくださった皆さんのおかげである。これを読んでくれている心当たりのある方、本当にどうもありがとう。ということで、2017年Velo-cityを写真で少し振り返りながら、その時の失敗を踏まえて、ゲントでの4日間をどう過ごそうか考えていきたい。

"自転車利用の自由"と題された2017年。オランダ国王がテープカットならぬ開会の壁を開けただけあってか、その後「オーガナイズがとてもいい」と参加者が口々に褒めていたのが印象的であった

ちなみにECFが掲げる目標と価値観は次の通りである。
・優れたプログラムの提供ー募集により選ばれた最適で国際的なスピーカーを招聘
・Velo-cityエキシビジョンを通じ都市と地方を最新の自転車利用事例とコネクト
・開催都市と周辺地域の自転車利用状況のさらなる発展と促進
・多様性の追求ージェンダーと地理的バランスの改善にフォーカス
・環境への影響を最小限にーVelo-city開催中の持続可能な移動手段の推進、野心的政策により低廃棄物の実現

そして下記リンク先を見ながら時間の使い方を考えていく。。

講演プログラム

ECFトップJill Warren氏おすすめセッション10選

ソーシャル&サイドイベント

テクニカルガイドツアー

2017年の時はエクスカーションとも呼ばれていたような記憶のあるガイドツアー。今回はTechnical visitsと呼ばれるらしい。道路空間に施された事例が解説つきで見られるため人気があるツアーは早く予約するが吉。先着順で予約枠が埋まってしまうと参加の道はほぼ断たれる。2017年の失敗というのはこのツアーを事前にしっかり確認していなかったことに尽きる。アムステルダムツアーに行き損ねたり、Gazelle工場見学に行き損ねたり。それでもシェアード・スペースだったり、2つくらいのガイドツアーに参加でき、他の参加者とも交流できたことはよく覚えている。オランダ開催時には回数制限はなかったと思うが、今回は参加できるガイドツアーは1人2回までとのこと。プレスチケットだと1回のみとのことで、講演スケジュールと見比べながら慎重にどれ参加するか検討中。。

予約画面のスクリーンショット。6月13日時点で既に3つのツアーがソールドアウト
アンダーパスや橋や見どころ盛りだくさんのガイドツアーはさすがオランダ。シンガポールからの参加者は普段はこの速さで走っていないと距離が開いてしまったが、彼女をケアするガイドコーディネータの対応もとてもよかった
Velo-cityのガイドツアーのために特設された休憩所。その可愛さと緑さとオーガナイズのよさに参加者らは大いに癒された。地元住民との交流もできる場であった

以下より単純に私が目をつけている講演やサイドイベントのリストです(自分用)。困ったことに毎回プログラムに目を通すごとに気になるものが変化する。。同じ時間枠に複数の気になるセッションがあったりするので、行きの電車内でよくよく考えることにします。

Monday 17 June

20:00 - Women in Cycling Networking Drinks (申し込み済)

Tuesday 18 June

EuroVelo x Bromptopn (booth 33)

09:00-09:40 Opening ceremony: Connecting through Cycling
09:40-10:30 Plenary 1: Connecting through cycling - building a cycle community for all!
10:30-11:30 (S) Dutch Cycling Embassy: Official Stand Opening (booth 68)
11:00-12:00 (1.3) The power of activism and cycling advocacy
11:00-12:00 (1.4) Designing Streets for Cycling - a practical workshop
12:15-13:15 (2.5) From research to practice: Cycling as a last-mile solution around the globe
12:15-13:15 (2.6) Cycle-Friendly Employers: Where success meets impact
13:15-14:45 (S) Women in Cycling Networking Lunch
14:45-15:45 (3.1) The Cycling Safety Paradox: About helmets, dancing and victim blaming
14:45-15:45 (3.4) CIE: Which are the best ranking bike share cities in 2024 and why?
14:45-15:45 (3.5) Cycling for everyone: Building an inclusive bicycle culture15:30-16:30 (S) German Cycling Embassy Reception (booth 15)
18:00-19:30 Welcome reception at Exhibition Hall

2017年と言えばカール・フォン・ドライスが"自転車の原型"ドライジーネをつくってから200周年記念ということで、ADFCブースではそのお祝いが行われた

Wednesday 19 June

09:00-10:15 Plenary 3: Cycling strategies - Joining national and international forces
10:45-11:45 (4.5) From research to practice: Studying the benefits of cycling
10:45-11:45 (4.6) City of Paris and Strava- empowering the community through cycling
12:00-13:00 (5.3) Intersections: Innovative solutions for safe cycling infrastructure
12:00-13:00 (5.6) Dutch Cycling Embassy: Connecting through cycling
14:00-14:30 German Cycling Embassy: Q&A session - Meet the Profs (booth 15)
14:30-15:30 (6.2) Safety in the saddle using data, Iaws and infrastructure solutions
14:30-15:30 (6.6) From research to practice: How can cycling enable mobility justice?
15:30-16:30 (S) Cycling Embassy of Denmark's 15 years jubilee (booth 40)
15:30-16:00 (S) Dutch Cycling Embassy: Germany Network Reception (booth 68)
18:30 Bike Parade from 't Kuipke
19:30 Bike Party at Vriijdagmarkt

バイクパレードのコースに組み込まれている住宅街(自転車インフラ的見どころ多あり)では沿道で住民たちがパレード到着時刻を知ってか待ち構えて手を振ってくれてたり。こんな歓迎を浴びると参加者心理はよくなるだけである

Thursday 20 June

10:15-10:45 Freewheel Stage: Cyclis Bike Lease
10:45-11:45 (8.1) How municipalities across Europe promote active mobility to school
10:45-11:45 (8.2) How cycling is transforming urban logistics across Europe
10:45-11:45 (8.5) 10 Years of cycle highways in Flanders: A look behind the scenes of Flemish cycle highways
12:00-13:00 (9.2) Sustainable urban logistics: Unveiling the potential of cargobikes
12:00-13:00 (9.3) The lightbulb moment: The power of immersive learning experiences
13:30-14:00 Poster Session: Connecting cycling with other modes
14:30-15:30 (10.1) Leave no one behind: inclusive cycling planning to build communities
14:30-15:30 (10.2) Cyclists and pedestrians in public space: Let's not fight the wrong battle!
15:40-16:00 (S) German Cycling Embassy: Q&A session - Supporting municipalities on the way to great bicycle parking facilities (booth 15)
19:30 Networking dinner party at 't Kuipke

大好きなイギリスの駐輪インフラをつくるCyclehoopのブース。Cyclehoopの1台の駐車スペースは10台の駐輪スペースになり得ることを的確に表した駐輪スタンドはヨーロッパ各街が導入している

Friday 21 June

10:00-10:45 (11.3) From podcasts to videos: Reaching a broader audience
11:00-11:45 (12.5) Better communication about cycling and cyclists 12:00-13:30 Plenary 6: Reimagining the future: Spinning a new story around cycling & Closing Ceremony

エキシビジョン

そしてジャパンブースも出展するエキシビジョン。今回は何気に別ミッションもあるのでこちらも隈無く周りたい。

そんな感じで盛りだくさんですね。。ベルギーはパリへ行く途中に通り過ぎたことしかほとんどなく、滞在は一度週末にブリュッセルに行って以来(それも2017年)ゲントは全くの初です。ECFのお膝元開催というのも期待が高まる。行きたくても行けない人も多いなかいただけたチャンス。大いに楽しんできたいと思います〜

確か障害を持つ人たちが働く施設でリユース素材を使って作られたMobyconタグ付きリュック。一つ一つ柄が異なるので気に入る柄を選んで大事にしている。ただチューブは服に色移りするのであまり使っていないが。。
ほんと2017年のオランダでのVelo-cityに行けてよかったなと写真を振り返って思う


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