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心をつく魂の叫びに耳を傾ける。「地下鉄道」

<文学(7歩目)>
南北戦争前のアメリカ南部から、「希望」を学ぶ。

地下鉄道
Colson Whitehead (原名), コルソン・ホワイトヘッド (著), 谷崎 由依 (翻訳)
早川書房

「7歩目」は奴隷制度が存在したアメリカ南部を舞台にした「奴隷制度からの脱出」にかかわる心が締め付けられる作品。

ただ、ちょっと南部の黒人文学の翻訳って何故にこんな文体にするのだろうか?と思うくらい読みづらい箇所あり。
しかし、知っていたつもりでまるで理解していなかったことを痛感しました。

自負として「人間」なのですが、「人間扱いすらされていない」立場をも知っておかないといけないと感じました。

ナチスドイツ政権における強制収容所にかかわる作品と同じことが聴こえてくる。

両者に共通なのは、本文にもありましたが「聞こえるが聞こえない声」に耳を澄ませることだと感じました。

どうしても人間は「見たくないものは見ない」「聞きたくない声は聞かない」になりがち。

それが後代になってから突き付けられると思いました。
「良心に反することは見たくない」、これがアウシュビッツの悲劇が解放されるまで続いた。。。
同じです。。。

コルソン・ホワイトヘッドさんの作品も全作一気読み対象です。
「愛(love)」を感じたい秋の夜長におススメです。

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