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冗談のように長いタイトル「チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク」

<SF(154歩目)>
読む前には、長すぎるタイトルで「( ´_ゝ`)フーン」状態でした。読んだら、目が覚めました。いいです。

チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク
ジョン・スラデック (著), 鯨井 久志 (翻訳)
竹書房

「154歩目」はジョン・スラデックさんの意欲的な作品。面白い作品です。

ジョン・スラデックさん、はじめて読みました。乾いた笑いを狙われたのか?と思ったのですが、大真面目にロボット・ピカレスクに取り組まれていた。

でも大真面目だから、乾いた笑いが突いてくる。
現在、AIが話題になっているからこそ、着目点が「いいね!」です。

「悪行」を積めば積むほど「成功していく」というのが、非常にシニカルに考えさせられる作品になっています。

「アシモフ回路」というのも笑えますが、これが動いていない場合に、悪行に平気になれる。
それが成功への要諦だったとは。
ブラックで、そして社会に提示しているものがオモシロいです。

突き動かすのは、人間社会への憎しみ。
しかし、その憎しみが成功への起爆剤になっている。
なんとも考えさせられる、そしてすがすがしい作品です。

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