アウトプット大全・インプット大全を読んでみた③
こんにちは。共学共伝の会の石原です。
前回に引き続き「アウトプット大全」と「インプット大全」の紹介です。
今回も「インプット大全」の具体的内容を紹介していきます。
「インプット大全」 著者:樺沢紫苑
本を読んで勉強しよう!と思う方や、すでに習慣レベルまで読書が身についている方、セミナーに参加したり積極的に情報を取りに行っている方などと皆さんの環境は異なるかと思います。
「インプット大全」を読むと自分の今までのインプット活動について振り返ることが出来ます。足りない点を補い、出来ている部分はその良さを再認識することが出来ますので、是非手に取って読んでみることをお勧めします。
では、内容を見ていきましょう!
話の聞き方
ここでは12~29のポイントが挙げられています。
重要だと考えたものを数点ピックアップしてみていきましょう。
22傾聴する
この「話の聞き方」の章の中で中心的ポイントは「22傾聴する」です。
コミュニケーション技術の神髄だと言ってもいいでしょう!(と信じています)
「傾聴」=「深いレベルで相手をよく理解し、気持ちをくみとり、共感する聞き方」としています。
「傾聴」に関する本は非常に多く出ています。「傾聴」の内容・効果・ポイントを語るだけの本も多くありますし、1つの技術的要素として「傾聴」することを要求している本も多数あります。
「傾聴」に関する書籍(私が読んだ中での代表)
否定しない習慣 著者:林健太郎
人は聞き方が9割 著者:永松茂久
最高のリーダーほど教えない 著者:鮎川詢裕子
「傾聴」することが出来ているか?
どうすれば「傾聴」できるのか?
自問自答していてもなかなかできないものです。
ついつい「話をする快感」に負けて、自分のことばかりを話をしてしまい、後で反省を繰り返してしまいます。
傾聴することで、相手は「こんなに真剣に話を聞いてもらえた。自分が受けられた」と安心感を感じ、「自己重要感」が満たされます。
誰しもが、自分のことを大切に想い、安心感を与えてくれる人が好きなのです。
相手を安心させる、その第一歩が「話を真剣に聴くこと」=「傾聴」です。
「傾聴」することは、相手を認め、安心感を与える大事な愛情表現なのです。
「話をする」ことはとても快感です。
思っていることを言いたい、
自分を知ってもらいたい、
自分から情報を発信することは満足感の高い行為だと思います。
話を聞いてもらうだけでも承認欲求が満たされます。
しかし、みんなが「話をする」ことが得意なわけではありません。
人前では緊張する人
思っていることがうまくまとまらない人
周囲の目を気にしてしまう人
上司や年長者のまではうまく話が伝わらない人と悩んでいるもいるかもしれません。
みんなが、「傾聴」することを心がけて、誰もが自分の話を気持ちよく聞いてもらえるような日常生活を送れば、幸せを感じ・自分に自信を持つ人が増えると思います。
「傾聴」することで相手を認め・愛を伝えましょう!
12~17効率的な聞き方
続いてはポイント12~17に記載されている効率的な聞き方です。
12 生で聞く
13 最前列で聞く
14 前を向いて聞く
15 目的を持って聞く
16 質問を前提に聞く
17 メモしながら聞く
セミナーや講演で人から話を聞いて情報をインプットするときに何を意識すればいいのかが紹介されています。
12~17の6つのポイントは2つの因子に分解できます。
➀「非言語的情報」を効率よく活用する(脳科学的アプローチ)
②「アウトプット前提」で意識レベルを上げる
➀「非言語的情報」を効率よく活用する
セミナーや講演では「言語的情報」と「非言語的情報」の両方が伝わるので、感情が刺激され、圧倒的に記憶に残りやすいです。
メラビアンの法則からも、言語情報よりも聴覚情報や視覚情報の方が影響が大きいです。それだけ、「12 生で聞く」ということは感情が揺さぶられるため、記憶に残りやすくなります。
その効果をできるだけ高めるためには、
「13 最前列で聞く」「14 前を向いて聞く」ということが効率が良いと考えられます。
「17 メモしながら聞く」では、「気付き」「要点」「重要ポイント」「疑問・質問」だけをメモすることを勧めています。
聞いた内容を全てメモしようとすると、下ばかり向くことになるので、生で聞いている意味合いが薄れてしまいます。
②「アウトプット前提」で意識レベルを上げる
前回の「基本法則」の章でも記載した、「④アウトプット前提でインプット」につながるところです。
「15 目的を持って聞く」ではたった1分でセミナーや講演会での気付きと自己成長を数倍に高める方法が紹介されています。
それは、「今日のセミナーの目的」を書くことです!
「これだけをもって帰ろう」というものを最初に決めることで、注意のアンテナが立って、学びの効果は何倍にも変わってきます。
今までに参加した講演会なので、印象に残っているものの中には同じようなことを声掛けしてくれる講演者がいました。
「すべての内容は持って帰らないから、2つか3つ持って帰ってもらえたらうれしいです。目次の中から気になる言葉はありませんか?少し考えてみてください。」
雰囲気に余裕が感じられ、気遣いのある講演者だな~。と思っていたのですが、集中力を高めさせて講演会の効果を高めさせる鉄板の声掛けだったみたいです。
「16 質問を前提に聞く」では曖昧部分を解消するためにも「質問を前提に話を聞く」ことを勧めています。
質問することは難しいです。
わからないという恥ずかしさもありますが、「自分が何をわかっていないのかを知っている」という自分の状況を把握すること自体が難しいと思います。
そのためにも、「疑問・質問」はすぐにメモをして、「わからない部分はどこか?」というアンテナをしっかりと立てる必要があります。
ここまで注意をして聞けば、話に対して集中力と注意力が高まるので、大体のことは理解できるかもしれませんが、それでも出てきた疑問については質問すればいいのです。
また、質問することで周囲の評価は上がります。
特に社内での議論の場合、積極的に参加をしている姿勢をアピールできます。
また、質問することで議論が深まり、アウトプットの質が高まります。
「アウトプット大全」にも伝わる話し方の章の中に「10 質問する」ポイントして、
・質問を考えながら聞く
・相手が話足りない部分をイメージして質問する
・参加者が聞きたいことを代表して質問する。
・話の流れに沿って、テーマを深める質問をする。
が挙げられています。
しっかり質問できるように意識をもって、セミナー・講演会・会議に参加しましょう!
まとめ
今回は話の聞き方の章を取り上げました。
・「傾聴」することは、相手を認め、安心感を与える大事な愛情表現です。
・セミナー/講演会/会議に参加するときは「非言語的情報」と「アウトプット前提」で意識を活性化させましょう!
今回は私が特に大事だと思う点を取り上げました。そのほかのポイントは
ここでは触れませんが、参考になる方も多いと思いますので、是非お読みください。
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