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昭和を切り開いた経営者の逆転する発想《サイトマップ》

 第二次大戦で廃墟と化した日本経済は戦後、力強く立ち上がり、世界も驚く高度成長を実現しました。その原動力になったのは、昭和の時代の経営者たちの発想と行動力でした。彼らの発した言葉を振り返ってみると、常識と反対のいわば「逆転の発想」とでも呼ばれるものが多かったように思います。
それらは、言葉そのものの面白さとともに、その裏にある発想の斬新さや、不屈の精神、成功への執念、生きていることへの讃歌といったものがありました。そしてなにより、どんな逆境になっても笑い飛ばそうという諧謔精神にあふれています。
そんな言葉を集めてみました。疲れて固まった頭に「一撃を食らう」快感を味わってみてください。
 
1.無理を通せば新しい道理が生まれる 
1-1.無理を通せば新しい道理が生まれる
1-2.君子も経営者も豹変する。
1-3.不可能だからこそできる。
1-4.前例がないからこそやる。
1-5事業の発展を阻害するものは、青年の過失ではなく、 老人がのさばることである。
1-6.監査役は閑散役といわれているが、わたしは徹底的に監査を行った。
1-7.私利を捨てよ、しかし欲は捨てるな。
1-8.トップとして何が重要か、と問われれば、 私はためらいなく「思い込み」と答えたい。
1-9.少数にすれば必然的に精鋭になる。
1-10.成功の自信が成功を生む。
1-11.勇気は自信に先行する
1-12.会社は社長とコンピュータとパートタイマーがおったら動く。しかし、新しく仕事を始めることはコンピュータとパートタイマーではできない。
1-13.知らないことはいいことだ。
1-14.ファッション業界で経営をしていくには、感性はあまり必要ない。商売は統計で、客観的に見ることのほうが大切です。
1-15.文化は成り金が作る。
1-16.ツキがない時は開き直れ。
1-17.スイッチは接点があるから成り立つ。しかし、スイッチが十万回の寿命しかないのも、接点があるからだ。接点をなくせば、スイッチは十億回でももつ。

2.石橋を叩けば渡れない。  
2-1.石橋を叩けば渡れない。やると決めて、どうしたらできるかを調査せよ。
2-2.100万円儲けたという経験は、その人の10億円儲ける経験にはならない。しかし、1000万円損した経験は、100億円儲ける経験になる。
2-3.99パーセントの失敗があって、初めて1パーセントの成功がある。
2-4. 失敗にも正当な評価を与えよう。
2-5.経営には健全な赤字が、創造にはムダが必要だ。
2-6.挑戦すれば失敗すると覚悟せよ。
2-7.商売の醍醐味は仕入れにある。だから、返品がきく商品を扱っている人たちを「真の商人」と呼ぶわけにはいかない。
2-8.1勝2敗の哲学はチャレンジの精神でもある。
2-9. 60点主義で即決せよ。決断はタイムリーになせ。決めるべき時に決めぬのは度し難い失敗だ。
2-10.本業大事では創造などできぬ。
2-11. 50年後もIBMがコンピュータを作っていたら、IBMは潰れているでしょう。
2-12. 日々の小さな破壊が創造性を生む。
2-13. 私は常識を破ったわけではない。もともと常識がなかったのです。
2-14.インスタントな決断をすること。そういう体制を築いていかないと、
商品の入れ替わりが早いこの業界のスピードについていけなくなる。

2-15. 人生に遅すぎるということはない。
2-16.無借金経営はハングリー精神を弱める。
2-17.不安定こそ安定。

3.果報は練って待て
3-1. 果報は練って待て。
3-2. 「儲けたい」では儲からず。
3-3. カネをとるか信用をとるか、カネがほしければ信用を先にとることのほうが本当だ。
3-4. 多様化の時代だからこそ、商品は絞り込んでお客様に提供しなければならない
3-5. 売りやすい商品を作れば、コストは安くなる。
3-6. 裏道に徹すれば、いつか表の道になる。
3-7. 未来への鍵は、過去の歴史の泥の中にある。
3-8. 上の段階に進むには過去の失敗がノウハウになる。
3-9. 失敗の社史こそ残すべし。
3-10. 平凡なことを完璧にやれば人に感動を与える。
3-11. 会社を良くしたいと思ったら、社員を育てること。それには、誰にでもできそうなやさしいことを、何か一つやり抜かせることだ。
3-12. 要らぬことはどんどん忘れろ。
3-13. 経営者が忙しいのは自慢にならぬ。
3-14. 安い商品ほど、品質が良くなければだめだ。

4.早い馬にはクセがある
4-1.病める貝にのみ真珠は宿る。
4-2.カネを使えない部下は、無能な部下だ。
4-3. 実力主義を廃止する。
4-4.定期的にナマズを採用する
4-5.桃太郎集団になろう。
4-6.和をもって貴しとせず。
4-7.才能を自分だけのものにするのは、神の摂理に反する。
4-8.同一労働同一賃金は、不公平だ。
4-9.年功序列による悪平等は、すぐれた人材に申し訳ないのではないか。
4-10.プロと平等主義は合わない。
4-11.個人の机には私物だけ入れろ。
4-12.会社にとって一番大事なのはお客様。二番目に従業員。三番目に株主。
4-13.品質はいいが値段は高い…では困るが、値段は高いが品質はいい…なら売れる。

5.尻馬に乗ると落ちやすい
5-1.尻馬に乗ると落ちやすい
5-2. 会社の財産は金ではなく事業だ。新しい工夫によって儲かる……それが事業である。
5-3. 先見性と早耳は違う。
5-4. 会社のために働くな、自分のために働け。
5-5. 肩書きほど有害なものはない。
5-6. ミドルは自分を抑えてはいけない。
5-7. 毎日あくせくやっていれば結構満足感はある。 しかし、その間に世の中に取り残されているかもしれない。
5-8. 厳重な品質検査をやっているから、当社の商品は間違いない……というコマーシャルは間違いだ。
5-9. 能率向上と原価低減とは必ずしも一致しない。
5-10. 売るな、親切にせよ。
5-11. 最初から大量に作ってはいけない。ムリして売ったりするな。
5-12. 需要は始めからあるものではない。 メーカーがアイデアと生産手段によってつくり出すものだ。
5-13. 新製品を作る時に市場調査をしても意味はない。
5-14. 周りが誉め始めたら、危険な兆候だ。
5-15. 役員全員が賛成するような事業では、経営は成り立たない。

6.快晴は嵐のあとにやってくる
6-1. 暇な人間は創意工夫もできない。アイデアは苦し紛れの思いつき。
6-2. 歩留りが悪いものほど、やる価値がある。
6-3. 悪は急げ。
6-4. 悪いことを聞いたら報告せよ。
6-5. ピンチは繁栄へのチャンス。
6-6. 不況がきた時、よかったと私は思った。なぜなら、これで早く勝負がつくからだ。不況だと勝ち残る者と負ける者との優劣がはっきりする。
6-7. 不況の時ほど顧客ニーズが見える
6-8. 儲け過ぎは身を滅ぼす。「安く仕入れて高く売る」は商売の本質ではない。
6-9. 営業サイドの言うことを聞くと、「売りたい!」が先に出て、必ず失敗する。
6-10. 何もないことは、何でも持てる可能性があること。
6-11. 清貧であることは、いつでも美徳であるわけではない。
6-12. 敗者は復活できる。

7.小売店は消費者の購買代理店である
7-1. 頭を下げなくてもいいから、商売を仕事に選んだ。
7-2. われわれは、お客様の「購買の代理人」であると考えて、この仕事を始めた。
7-3. われわれは値引きをしないから、お客さんは安心してくれる。
7-4. 消費者がピッチャーであれば、小売業はキャッチャーである。
7-5. 技術提携でノウハウ料を取られる。しかし、受け入れる会社の経営の質によっても導入の成否が決まるのだから、成功させた会社は経営指導料をもらってもいいのではないか。
7-6. 天下の遺利ここにあり。
7-7. キノコは千人の股をくぐる。
7-8. 人のやったことは、まだやれることの百分の一にすぎない。
7-9. 1尺のモノサシの真ん中は、左右から5寸のところではない。左右から4寸ずつとった、残りの2寸の間に真ん中がある。

■以下もご覧いただけるとうれしいです。

ものづくり 日本のこころ
――日本のものづくりは、世界の財産である――


ものをつくるということに関して、私たち日本人は世界的にも珍しいこだわりを持っているようです。私たちはなぜこんなにコンパクトで、高品質なものづくりをするようになったのでしょうか? そんな疑問から、私たちがどのようにものづくりに取り組んできたのか、考え方とものづくりへの取り組みの歴史などを振り返ってみたものです。
<内容>
まえがき:日本人の底に流れるものづくりの通奏低音
   ~イントロダクション:日本人とものづくり~
001どうなる?日本のものづくり

第1章 「勤勉」は近代産業とともにやってきた
   ~いつから日本人は勤勉になのか?~
008「この国はどこの国?」

第2章 日の丸演説――近代産業への足がかり
   ~伊藤博文の誇り高き英語での演説~
022 発端は四杯のジョーキセン

第3章 豊かに広がるものづくりの世界
   ~日本人のものづくりへのこだわりを見る~
034ものづくりの通奏低音を聴きとったペリー

第4章 律令時代を支えた計数管理
   ~律令時代から計数管理を活用していた~
044 科学的なマネジメント採用の歴史

第5章 科学より技術に向かう職人たち
   ~理論より実践への強いこだわり~
057 関心は名産品より“つくり方?”

第6章 勤勉革命と能力主義の萌芽
   ~日本人の働き方をみる
066勤勉革命

第7章 日本人の創造性と独創性
   ~日本人に独創性はあるのか?~
077 日本人の独創性

第8章 どこへゆく日本のものづくり
   ~日本人のものづくりはどこに向かうのか?~
090.日本のものづくりのゆくえ

<ものづくり紀行>横須賀製鉄所――造船王国・日本の源流
  ――150周年を迎える現役ドックの宝庫―-

 1854年、横浜を開港するにあたって、列強の侵略からいかに日本の国土を守るかが最大の課題でした。こうして日本が目指したのは殖産興業と富国強兵でした。その第一歩として建設されたのが製鉄と軍艦の建造を目的とした横須賀製鉄所でした。後に造船王国につながる横須賀製鉄所の歴史を振り返ってみます。

 
薬師寺・法隆寺--いまに伝わるものづくりの技
 重機も自然科学の知識もなかった1500年も前に、飛鳥の工人たちはどのようにして1000年も持つ寺社を建造できたのでしょうか? いまだになぞとされる飛鳥工人たちのものづくりの知恵を考えてみます。
 

横浜の開港と生糸貿易の始まり
1954年、横浜を開港すると、たちまち生糸が注目され、日本産業近代化への貴重な資金源となりました。やがて鉄道が敷設され、横浜の街は欧米の近代文明の流入窓口になりました。

横浜の洋館・建造物
 生糸貿易を中心に取引は急速に拡大し、多くの商人が世界から集まり、横浜は貿易の一大集散地に成長しました。そんな商都を支えたのが多くの洋館です。

シナ(チャイナ)文化の特異性
 長い歴史と独自の文化で中国は世界から注目される国ですが、歴史の長さと文化の独自性で、分かりにくい国とも言われます。外語大岡田英弘教授の「岡田英弘著作集」を入り口に、中国文化の特異性を見てみましょう。

エトセトラ
 特にテーマを定めず、ふらふらと文をつづったものです。深い意味はありません。




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