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横須賀製鉄所――造船王国・日本の源流

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2015年5月4日、イコモス(国際記念物遺跡会議)は、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産への登録を勧告しました。 本来ならば、その中に横須賀製鉄所の遺跡も含まれるところですが、…
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記事一覧

<ものづくり紀行>横須賀製鉄所――造船王国・日本の源流《サイトマップ》

<ものづくり紀行> 横須賀製鉄所――造船王国・日本の源流 ――150周年を迎える現役ドック…

梶文彦
3か月前
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Y7-6-2. 浦賀・燈明堂と庶民の足・渡船

                                          湾を横切り西浦賀と東浦賀…

梶文彦
6か月前
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Y8-4. 横須賀美術館・走水神社/包丁塚

   横須賀美術館。朝井閑右衛門の作品など、横須賀・三浦半島ゆかりの  作家の美術、版画…

梶文彦
6か月前
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Y8-5. 明治9年からわき続ける水源地

走水神社からさらに進むと、国道16号線は海岸と離れて高台にのぼる。 しばらくの間、下に走水…

梶文彦
4か月前
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Y1-4. 140年使い続けられる遺産--横須賀製鉄所がつくられた背景

■140年使い続けられる遺産  100年名家、100年老舗という言い方がある。  長く持続すること…

梶文彦
4か月前
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Y8-3. 観音崎砲台跡

                観音崎灯台と砲台を結ぶ切り通し道とトンネル。 ■東京湾・首…

梶文彦
6か月前
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Y8-2. 観音崎灯台――フランス製レンズで光達距離26km

          明治2(1869)年2月11日(旧暦1月1日)に完成した           観音崎灯台は、レンガ造りの四角い洋館だった         (「日仏文化交流写真集・第1集」駿河台出版社刊より) 最初に建設された観音崎灯台は、高さ12.12メートルの四角形のレンガ造り洋館で、標高40メートルの高台にあった(海面から52m)。   フランス製3等フレネル式レンズを輸入し、光源には3重心灯器を使用し、燃料は清国製の落花生のオイル、実効光度は1,750燭光で、光達

Y8-1. 観音崎灯台――日本初の洋式灯台

     観音崎は太平洋から東京湾に入る入り口の高台に位置している。      はるか洋…

梶文彦
6か月前
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Y7-6-1. 東京湾への入り口を照らす浦賀・燈明堂

            東京湾に臨む燈明堂。遠くの房総半島からも明かりが見えたという。 ■江戸…

梶文彦
6か月前
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Y7-5. 川間ドック--マリーナに残るレンガドック

       川間ドック--ベラシスマリーナ。全長136.7メートル。ゲート        が取…

梶文彦
7か月前
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Y7-4-2. 浦賀はドックの街(2)--浦賀船渠(株)の産業界への貢献

      横浜港の観光名所「象の鼻パーク」(手前)と「赤れんが倉庫」       (向う側…

梶文彦
7か月前
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Y7-4-1. 浦賀はドックの街

      建造中の造船台 大型船を建造中の造船台。そびえるような大       きさで…

梶文彦
7か月前
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Y7-3. 歴史を物語るレンガづくりドック

                                       工場をバックにした2基のクレ…

梶文彦
7か月前
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Y7-2. 浦賀に作られた2つのドック――浦賀と川間

             浦賀は、細長い湾を挟んでV字に発展した町。      湾口近くの川間と、浦賀ドックの2つのドックが残されている。 ■武士と町人が喧嘩――浦賀の二つのドックで そもそもどうして浦賀に2つのレンガドックが作られたのか、いきさつを見てみよう。 浦賀は東京湾への入口に位置する海洋輸送の要衝である。   享保5(1720)年には、江戸湾に出入りする船の積み荷を改めるために浦賀に奉行をおき、船番所を設けて積み荷を改めた。   開国後、幕府は自ら戦艦の建造をめざ