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おりたらあかんの読書ログ

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年間100冊を15年間続けてきました。でも、本当に知らないことばかり!というかアウトプットがまだ少ないなあと感じています。過去に読んだ本は「読書ログ」としてまとめてきたので、それ…
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#意味

北川東子「ハイデガー」NHK出版

北川東子「ハイデガー」NHK出版

ハイデガーの「存在と時間」を前に途方にくれているのもつまらないので、入門書!ということで図書館でこの本を借りてきた。「シリーズ・哲学のエッセンス」の中の一冊だ。こういう入門書は大事だよなぁ^^!

「存在」の専門家がいてもいいじゃないか?

そんな問いかけから始まった。ハイデガーが試みた「基礎存在論」「現存在分析」。これで我々の存在をある程度考察できる。存在論とは「存在そのもの」について考える思考

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伊東俊太郎「一語の辞典 自然」三省堂

伊東俊太郎「一語の辞典 自然」三省堂


現在、我々が使っている自然という言葉。これがどのような経緯で日本にはいって来たのか。あらゆる角度から検証している。

まずこの概念の語源から考えると、ギリシャ語の「ピュシス」にぶちあたる。意味は「はえる、生長する、生成する、生成した後の状態」といった意味になるらしい。

この「ピュシス」は古代ギリシャでひろく使われた。ヒポクラテスは自然治癒力に使用し、アリストテレスの「自分自身の中に運動の原理を

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赤瀬川原平「四角形の歴史」毎日新聞社

赤瀬川原平「四角形の歴史」毎日新聞社

本来人間には風景は見えていなかった。だから古代の絵には物しか描かれていない。では、四角形はいつから生じたのか。まずは直線の発見からある。くもの糸の直線、水平線の直線といったものだ。その後人間は家をつくり始めた。その時、外を見るための空間をつくった。その窓の形は直線の組み合わせ、それが四角ということらしい。窓からみた世界は四角というフレームから見た世界。そこで余白というものを意識した。物以外の余白だ

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