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80'sの詩

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80'sの詩をまとめてみました!!読んでいただけたら、嬉しいです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 宜しくお願い致しますm(_ _)m♡♡♡
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#現実

詩「恍惚」

詩「恍惚」

過酷で加工出来ない現実を彷徨ってる
大抵の事柄は美化できた筈なのに
プリクラに写っている私は機械が作り出した別人だった
この子だったらうまくやれていたのかな?
しあわせになれたのかな?

何かを忘れた人達は皆うっとりとした瞳をたずさえていた
私とは違う世界に爛々と生きている
若い頃は願った忘却
今は簡単な単語が出てこなくなってしまうのが
放っておかれた子羊の様に
やけに心細い
透明な文字の空間をひ

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詩「僕は何度でも夢をみる」

詩「僕は何度でも夢をみる」

僕は覚めない夢の中で息をする
人が休息している時間ですら
夢の為の準備をする
僕は人に夢を与える

生きた世界を一瞬でも夢の世界にする為に
僕は時間を費やす
現実を味わう時間ですら
夢を追い求めている

夢の世界は人に優しい
争いや苦しみは存在しない
人が見たい夢をつくりだすのだから
当然の事なのかもしれない

僕は夢の為に生き 夢の中で滅する
その覚悟は出来ている
人は僕を幻だと思うかもしれない

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詩「繭」

詩「繭」

「綺麗だね。」
とあなたは言う
この現実に吐きそうになる
世界は汚い
人は汚れている
でも、表面上は美を繕っている
毎日、お風呂に入るので
清潔感は保たれている

私は、今、繭の中にいる
「社会に飛び立て。」
と周りは言う
どうして?
泣きたいのは、こっちだよ
誰が、こんな世界にしたの?
私は、無駄に消費される
疲れてクタクタになったところを
狩られるの
判断が歪むのを大人達は待つだけ
笑って、助

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詩「空想指定都市」

詩「空想指定都市」

現実から
逃れて
はるばるやって来た
誰かが
造った
空想指定都市

建物の外観は
素晴らしく
感動すら覚えるけど
中身は恐らく未完成
現実とリンクする価値感
内面重視される日はいつか

突き抜けろ
じゃないと面白くないだろ?
弾けろ
生命を燃やせ
飛ばして行こうぜ
常識の壁をぶち壊せ
奇人変人
称号だろ?
そんなの
意味不明が当たり前
文字も記号も
解読出来ない位が心地良い
結末も
二転三転した

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詩「聖なる景色に花束を」

詩「聖なる景色に花束を」

僕の目の前に
壮観な景色が広がる
現実では
有り得ない光景に没頭する
回避の快楽の愉悦に浸る

自分の名前は、とうに捨てた
あの名前を大事に呼んでくれる人がいたならば僕は真っ先に、此処でも名乗っていたかもしれない

脳が覚醒する
指先の動きで
この世界の支配者が決まる
ぐるぐる回しているのは僕だろう?
ガタガタと揺るがしているのも僕だろう?
全てを翻弄してみせる
上手くかわしてみせてやる
その為に

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詩「茅葺き屋根」

詩「茅葺き屋根」

時代は
流れて
流れて
流動して行ったが
私の故郷の
茅葺き屋根の家は
まるで
そこだけが
時が止まったかの様だった

一日が終わり
目を閉じると
私の心と
茅葺き屋根の家に
橙色の灯りがともった
夕飯の準備は整った
そこには
あたたかなぬくもりも
優しさも…

あとは
人の帰りを心して待っている
おかえりなさい
よう
やったね
心の拠り所に戻って行く

現実の景色は
目まぐるしく変わって行き

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詩「少女の涙」

詩「少女の涙」

そこにあるのは
少女の涙

悔しさ
悲しみ
怒り
誰にも
受け取ってもらえない
少女の涙

そんな事を知らない大人は
欲求が満たされただけで
微笑っているの

目を閉じても
追いかけてくる現実に
少女は
怯える

大人は微笑って
そこに
蔓延り
また
同じ事を繰り返す
少女には
勇気も
力も
叫び声さえも
持っていない事を知ったから

そこを通る度
少女は、思い出すだろう
そして
その涙を大人は、

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