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インチキ占い師に「好きな子(彼氏持ち)と結ばれるよ」と言われた、というお話


『占いは、良い内容ほど当たらない』


悪い内容は100発100中なのにね……




最近頻繁に記事に登場するカースくんの好きな子。

女の子を可愛いなと思うことは頻繁にありますが、本気で付き合いたいと思うことは意外にもそれほどありません。

人生で3回ですね。

というのも、本気で好きになるほど長期で一緒にいることが少ないから。

本件の子は、3回の中で最も長い期間を共に働き、ガチのお熱を上げて本気で行動していました。

とはいえ、相手は彼氏とラブラブの難攻不落。

恋愛経験もマニュアルも持たない私は、何から始めればいいのかが全く分からない!

何事も最初の一歩が難しいものです。


占い師にハマったきっかけがこの子です。

攻略本を求めて、いざ占いへ!


ちなみにこの占い師さんは本物で、偽物にも3人ほどやられています。

偽物の共通点が分かって避けられるようになった感じです。




入室すると、おかずクラブのオカリナさんにクリソツの占い師。
話し方や声もそっくりです。

「彼氏持ちの子を好きになったので、アドバイスをください」と簡潔に要件を伝えます。

まずは私との相性を見ましょうと、慣れた手つきでタロットを展開。


「相性いいですね」


まだ疑うことを知らないカースくんは、予想外の良い結果に喜びます。
純粋で可愛いやつです。

本来であれば、どう相性が良いのかを聞くべきでした。

タロットを10枚近く並べているのに、『相性が良い』だけなわけない。


「彼氏とはうまくいっているんですか?」

「ラブラブみたいですね。ただ職場の彼氏への評判はかなり悪いです(詳細伝える)」

「なるほど」

そしてタロットをシャッフルして、再度展開。


「うんうん、うまくいきますよ」


再度シャッフルして展開。


「そんなダメ彼氏なんだからあなたのほうが全然相性良い」


さすがの私も、ここで「おや?」っとなります。

いくらなんでも適当すぎる。

彼氏のクズエピソードを伝えてからチャンスとばかりのテンションアップ。

占いって、話を聞いた第三者観点で結論を出すものじゃないと思うの。



「いつ付き合えるか視てみますね」


気が早くない?

もはやうまくいくのが確定したテンションです。



「10月辺りで付き合って、11月と12月は特に大きな盛り上がりはないけど、1月2月ですごい進展しますね」



明言こそしなかったものの、プロポーズが成功して結婚するとでも言いたげなテンション。

ちなみにこの時は6月。

私はどのようにアプローチしていけばいいのかのアドバイスを求めます。



「どんどんアタックしなさい。彼氏よりあなたのほうが良いと気付かせなきゃ」



もはやタロットを広げることすらしません。

ちなみに30分コースで経過時間は10分。

苛立ちすら出てきて帰りたかったですが、20分の前倒しは態度が悪いかなと思い、仕事について聞いてみました。

今度はタロットを広げてくれます。



「年末付近に大きな動きがありますね。収入が増えますよ」



年末に副代表に裏切られて倒産危機に瀕しました。




さて、占いから約1年。

私は結婚できたのでしょうか?


答えは…………普通に振られました。


しかもかなり特殊な振られ方です。

ちなみに、振られたのは11月。

奇しくも仕事・恋愛共に、大きな動きが起こる時期は的中していましたね。



占い師になった私が分析するに、自身の強みに気づけたらすごい人なのかもしれません。

おそらく、気持ち良く帰ってもらってリピーターを増やす手法を取り入れているのでしょう。

お客さんの中には共感を求めて悩みをぶちまけたいだけの人もいますから、そういう需要には合うのでしょうね。

でなければクレームが続出していないとおかしい。



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