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多様性に配慮したCULUMUのデザインアプローチとは?

こんにちは。
前回の「はじめまして、CULUMUです」では、「企業課題と社会課題の解決を共に目指し、多様な人に優しいデザインを」をコンセプトに活動している私たち「CULUMU」の概要や特徴をご案内しました。(まだの方は是非ご覧ください!)

今回は、CULUMUのデザインアプローチをインクルーシブデザインが求められてきた背景も絡めてご紹介します。

企業にとって、多様性に配慮したインクルーシブデザインが必要な理由

業にとって、多様性に配慮したインクルーシブデザインが必要な理由
マスを対象としたアプローチ

インクルーシブデザインは、人々の多様性(高齢者、外国人、障害者、子供など)を考慮したデザインプロセスを指します。超高齢社会の到来、多様性の尊重、企業の社会的責任の観点から、インクルーシブデザインの考えがより高まってきました。

さらに、このアプローチは、企業にとっても従来のアプローチでは実現できなかったデザインの価値を広げられると考えています。
これまでのマスを対象としたアプローチでは、多様性が排除され、これからの日本における人口減少、超高齢社会や地方の過疎化などの問題に対応することが難しいと思われます。
同時にコモディティ化したマーケットの中では平均的なニーズでの差別化の極めて難しくなっている状況です。

インクルーシブデザインの企業にとっての価値
インクルーシブデザインの企業にとっての価値

一方、多様性を考慮したインクルーシブデザインのアプローチに基づくことで、平均的なユーザーからは気付くことが出来ない発見や新しい価値、洞察(インサイト)を得ることが可能になります。私たち「CULUMU」では、これに加えデザイン思考やHCD(Human Centered Design)の手法を組み合わせることで、サービスやプロダクトの開発に適応しやすい手法へと応用しています。

多様性から考えるCULUMUのデザインプロセスと効果

私たち「CULUMU」では、多様性から考えるデザインプロセスであるインクルーシブデザインと、デザイン思考によるユーザーを巻き込むアプローチの両輪をもって取り組み、+αのアイデア創出と、新しい価値創造を目指しています。

CULUMUの端的な強み

私たち「CULUMU」が大切にしていることは、自分とは異なるレンズの存在を把握することです。まずユーザーの多様性を理解し、私たちの価値観を見直すことからスタートし、ユーザーの持つ多様な価値観を理解し、課題の抽出や新しい価値の創造を行います。下記の様な大きく3つのステップの中で、デザイン思考やHCD(Human Centered Design)の手法に基づきアイディエーションを行い、サービスやプロダクトを開発していきます。

多様性の定義からスタートする、インクルーシブデザインプロセス

インクルーシブデザインの考え方を取り入れることにより、サービスの視野を広げ、価値を届けるユーザーを増やすだけでなく、超高齢社会や外国人労働者の増加、地方の過疎化などの課題にもいち早く対応し、今後の社会に求められるサービスやプロダクトを世の中に提供していくことが可能になると考えられます。結果として、サービスやプロダクトの差別化となるアイデアが得られるアプローチにもなり得るでしょう。

さらに、これまでCSR活動の中心が事業に紐づかなった会社において、事業を通したCSRの活動や企業のビジョンを体現する意味でも非常にポテンシャルがあると考えています。

インクルーシブデザインにおける事例

様々な課題が取り巻く日本において、インクルーシブデザインの手法を取り入れた事業やサービスはどんどん増加していくのではないでしょうか。実際、現在でもインクルーシブデザインの考え方に基づきビジネスインパクトを創出している事例も見受けられます。
そこで、私たちがインクルーシブデザインの観点でも好事例と思われる3つのサービスやプロダクトを取り上げご紹介します。

事例①:セブン銀行「ATM +」

2019年にセブン銀行のATMは「ATM +」に生まれ変わりました。
セブン銀行は、「いつでも、どこでも、だれでも、安心して」というビジョンを掲げATMのデザインや機能を一新しました。音声ガイダンスシステムの導入によって、視覚障害のあるかたも安心して、安全かつ便利に使っていただけるコンビニATMです。実際に視覚障害のあるかたに使っていただきながら、音声ガイダンスシステムを評価・改善することで、より使いやすいATMを実現しました。

現在は「セブンATM +」を設置することで、ショッピングモールや複合施設の集客力にもつながるとされ、設置台数は大幅に増加しています。マイノリティの抱える問題意識を元に、マジョリティに対しても新たな価値を創出する、インクルーシブデザインの好事例と言えます。

事例①:セブン銀行「ATM +」
参照元:セブン銀行HPから(https://www.sevenbank.co.jp/oos/adv/tmp_192.html)

事例②:NIKE「ゴー フライイーズ」シリーズ

「ゴー フライイーズ」は手を使わずに着脱できるシューズです。手が不自由な障害者だけでなく、荷物も持ち運びながら着脱するなど、一般の方にも価値のある新しいシューズを販売しました。

参照元:NIKE公式HPから(https://www.nike.com/jp/flyease/go-flyease)

事例③:ヤマト運輸「クロネコ見守りサービス」

高齢者など離れて暮らす家族を見守る「クロネコ見守りサービス」は、電球をIOTデバイスに変換することで、オンオフを検知し操作履歴を自動送信することで見守りを実現しています。既存リソースを活用しつつ、高齢社会に目を向けることで新しいマーケットへの参入につながる好事例だと言えます。

事例③:ヤマト運輸「クロネコ見守りサービス」
参照元:ヤマト運輸公式HPから(https://onl.la/9iaX1fT)

その他にも様々な業界で、これまでの事業リソースを活用しつつ、多様性に目を向けた新規サービスが増えています。

市場を拡張し、ビジネスインパクトを創出した事例
市場を拡張し、ビジネスインパクトを創出した事例

インクルーシブデザインの始め方

インクルーシブデザインを始める上での企業の課題

しかしながら、これらの事例やインクルーシブデザインのプロセスを知り、この取り組みの重要性を感じたとしても、実際取り組み始めるには難しい場合もあるのではないでしょうか。

そこで、私たち「CULUMU」では、インクルーシブデザインのワークショップを作成し提供を開始しました。

インクルーシブデザインの始め方

ワークショップを通じてインクルーシブデザインの考えや理解、具体的なアプローチを体験いただくことができます。サービス開発やプロダクト開発において、社会や人々の多様性を整理し、理解してからスタートするきっかけとなります。
インクルーシブデザインのアプローチは、長期的に社会にとって本当の意味で必要とされるサービスやプロダクト、そして企業へ成長することが可能になると考えています。ぜひご検討ください。

インクルーシブデザインのワークショップのご紹介

ワークショップの詳しい内容など、お気軽にお問い合わせ下さい。
「CULUMUが実践するインクルーシブデザインWORKSHOP」

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