松本寛大『わたしはもう死んでいる』
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「あのころほどじゃないですけど、いまでも、もう死んでいるっていう感覚が抜けなくて。前に自殺しようとしてミスっているのが、ほんとうはミスらなかったかもしれないっていう。双極性障害はだいぶましになっているはずなんですよ。妄想だっていうのはお医者さんにもいわれたし、それはわかっているんです。でもやっぱり抜けない。みんなこの話気持ち悪くないですか。続けていいですか。で、おなかもすかないし、食べた気もしないし。死んでいるから当たり前なんだけど。でも無理矢理食べています。以前はほん