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会社設立7周年記念(ロックダウン中のベトナムからお礼と意思表明)

 前回の記事では、6年前(2014年)の起業のきっかけとお金のお話しました。

今回はだいぶ話が飛んでしまいますが、今日(2020年8月8日)は弊社の会社設立7周年の記念日。なので、会社設立6周年のお話と7周年を迎えた今の私の気持ちをお話をさせていただきます。

はじめに

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この写真は昨年(2019年)開催された、河口湖の湖上祭の花火大会です。湖上祭は例年8月に行われ、地域住民だけでなく、遠方から毎年楽しみにこられる方も大勢いる名物行事なのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。とても残念ですが、来年は無事開催される事を心から願っています。

まさか、この花火を見ていた昨年の今頃、今年はベトナムロックダウンのため「ステイホーム」しているとは私は予想もしていませんでした。

ベトナム?ロックダウン?ステイホーム?そんな風に思われる方もいるかと思いますが、なぜいま私がいまベトナムにいるか、ベトナムでの隔離生活やロックダウンのお話はまた別の機会に詳しくお話させていただきますね。

6周年を振り返って

6周年目にあたる2019年は弊社にとって、本当にあっと言う間の1年でした。

複数業態の3店舗をほぼ同時(4月)にオープン。
インバウンドのお客様を日本国内の既存店に取り込む為、香港や中国を中心に何度も渡航し、それに対応する人材の新規採用旅行会社への営業。日本に戻ってきたのもつかの間、今度は、北は北海道から南は沖縄まで冨士天ぷら いだ天」のフランチャイズ(FC)加盟店探し。日本含むアジアを毎週のように駆けづり回り、クタクタになるまで仕事をしていました。

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当たり前だけど忙しいって良い事!

でもですね。忙しいって良い事なんだなあ、とつくづく痛感しませんか? 

私は今、ベトナムでこの原稿を書いています。人口が9,500万人を超えるベトナムですが、新型コロナウイルスの封じ込め優等生として、5月中旬以降、ほとんど新規の感染者は発生しておらず、世界的にみれば、感染者、死者数が欧米に比べ極端に少ない「ジャパニーズ・パラドックス」といわれる日本よりも、影響の少ない国です。(7月下旬から感染者は増えてきましたが、それでも世界的にも日本と比べてもまだ圧倒的に少ない人数です。)

それでも、国の経済規模や個人の経済的な体力が日本に比べて低いベトナムは、新型コロナウイルスの影響で多くの人が仕事を失い、生活に困窮している困っている人たちが大勢います。

私はベトナムに来るまで、誤解していた事がありました。社会主義国なので、コロナについても、国からの手当てや保証が手厚いのでは?と。
ところが、実際に、ベトナムの従業員の人たちに話を聞いてみると、国からの大きな手当てや保証はほとんど無いそうです。(あるのは低所得者の免税ぐらい。)

そんなベトナムですが、実際に現地の人たちと仕事を通じて、自分たちの国の未来、将来の発展を信じて、歯を食いしばって耐えている人たちがたくさんいるんだ、ということをベトナムに来て痛烈に感じました。

今回、現地法人「クリエイティブリゾート ダナン」の立ち上げに際し、ベトナムで新入社員の募集をかけたところ、私たちのような名前も知らない日本の中小企業に300人近くの応募がありました。皆さん、現地の優秀な大学を卒業し、華麗な経歴を持つ人ばかり。そんな人たちも今は職を失い、生活に困っていることに、同じ人間として、会社を経営する者として心が苦しくなりました。

良い人材であれば、全員採用して、弊社の力になってもらいたい、成長の原動力になってもらいたい、心からそう思いましたが、行く先の不透明な環境下で、弊社が採用できる正社員は現段階では10名程度でした。本来、30名程度の採用を考えていたので、その目標を達成することはできませんでしたが、現時点では、会社の経営判断としてベストな選択であっただと考えています。

まだまだ時間はかかると思われますが、コロナが収束し、世界的にも経済が回復基調に転じはじめたら、ベトナムでのビジネスも再度アクセルをふみ、良い人材を積極的に採用していきたいと思っています。

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アフターコロナでの会社の舵取り

私には、こんな環境下において、日々、不安を感じながらも、一生懸命、会社について来て、頑張ってくれている社員が大勢います。しかし、今年は、創業3年目から毎年支給していた夏の賞与をカットしなくてはならくなりました。

これは、すべて代表者である私の責任と認識しています。せめてもと、私の役員報酬も全て会社の将来の自社株購入資金として蓄え、増資する為の会社の資金として戻す事を幹部社員に宣言しました。

本当は役員報酬の返納も考えたのですが、弊社ぐらいの事業規模だと、代表者の与信が下がると言う事は、経営者保証で判を押している私の与信が下がることになり、結果、会社の与信も下がってしまいます。(銀行から事業資金の借入をされた経験のある方はお分かりになると思いますが。)仮に今後、いざと言う時に、会社や従業員を救うことができる手元資金も必要だと考えてでそうしました。

しかし、私たちのような新型コロナウイルスの影響を受けやすい観光業や飲食業だからといって、手をこまねいて、ただそこに立ち止まっているわけにはいきません。

今年の夏、ベトナムの新店舗が無事に立ちあがってくれたら、日本に戻り、今度は日本で、比較的経済の回復が見込めるエリアに新規出店を行っていく予定です。

弊社には3年程前に購入した土地と建物があり、毎月しっかりと返済をしている為、いざと言う時の担保となる資産もあります。あといくつ、新型コロナウイルスの波が来るかは分かりませんが、こんな厳しい環境下でも、最後まで生き残れるよう、全身全霊をつくし、経営をすすめて参ります。

最後に

Facebookなどで毎年、私の設立記念日の投稿をご覧いただいていた方々には、いつもと違って少し暗い印象を持たれたかももしれません。

でもご安心ください。正直に申し上げると、創業初年度の方が、私にとっては高い波でした。今回も未曾有の荒波ではありますが、それを乗り越えれるように、ここまでご支援してくださった方々に感謝し、社業の発展に注力する覚悟です。

引き続き、ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

長文をお読みいただきありがとうございました。次回は、ベトナムダナンでの隔離生活とロックダウンについてお話しさせていただきたいと思います。

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