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様々な人やコミュニティをつなぎ、組み合わせ、成果に結びつけていく”コミュニティミキサー”

 コワーキングスペースもりおかでは、「コミュニティミキサー」というコワーキングスペースを活かした新しい仕事を提唱しております。コミュニティミキサーについてざっくりと考えをまとめたのが、こちらのプレゼンになりますので、少しご覧ください。

 またあらかじめ言っておきますが、コミュニティミキサーを事業化していくとした時には、まだ不完全な部分が多くあります。この辺りについては、割り引いて読んでいただいたり、こうした方がいいと御意見を残していただけるなりしていただけるとありがたいです。

コミュニティミキサーとは? 

 コミュニティミキサーは、コワーキングスペースを拠点として、様々な会社や団体、コミュニティとをつなぎ合わせたり、コラボビジネスを企画立案したりして、地域の活性化を図っていく、いわばフリーのコワーキングスペースのスタッフ兼フリーランサー業です。具体的な仕事の内容は後述しますが、週に一度や不定期に1日限定のコワーキングスペースのスタッフやコミュニティマネージャーになったり、自分の商売について紹介や実践をするセミナーやイベント、教室を開催したり、他のスペースや役所・大学で知り得たビジネスに関する情報やチラシを紹介したりしていきます。
 複数のインキュベーションスペースやコワーキングスペース、事務所および仕事を掛け持ち、担当・利用していきます。より複数のスペースを掛け持ちして、それぞれのコミュニティのつながりをかき混ぜていくことで、新しいビジネスプロジェクトの創出にフリーランサーの業務依頼づくりにつなげていく、という風にイメージしてもらえればいいかなと考えております。

考えた経緯

 コワーキングスペースというビジネスについて、「単なる場所貸しではなくて、ドロップインでも利用した人に対して、集中した作業や偶然居合わせた利用者間と交流を作り、それを通じてひとつでも何らかのビジネス的な成果を残してもらい、売上アップにつなげてもらう」ことが、利用者に対する納品内容と考えています。​そうなるとオーナーとして、1回でも利用した人に地域でビジネスをやる上でのキーパーソンやキーとなる会社や行政関係、利用者さんが大きく事業展開していくにあたって相性の良さそうなコワーキングスペースなど様々な情報を伝えていく必要がありますし、知ったり体験したりしていかなければならないです。
 そのため、全国のコワーキングスペースのオーナー同士で交流会を開いたり、お互いのスペースを利用し合う事もありますし、それぞれのコミュニティマネージャー間で交流会を開くこともよくあります。しかし、時間的な制約や利用者の情報に関するセキュリティの面で大きく制限される部分が多く、スペースやコミュニティマネージャー相互だけでなく、コワーキングスペースを利用する1番のメリットや一般的なレンタルワークスペースとの違いを大きく失っているように感じます(私自身、コワーキングスペースでの情報管理について「オープンソースのカルチャーの観点から、情報管理は利用者同士で共有し合うものであり、共有していい情報と共有すべきでない情報を出すか出さないかについては、利用者の自己管理である」と教えられたのもあるので、1つのコワーキングスペース(BIZcomfortやFABBITのような、コワーキングスペースのブランドのネットワークも含めて)の中だけでコミュニティや情報を閉じ込めていくようなやり方について良いと考えてはいないのですが)。​
 また事業活性のために複業を推進する流れがあること、また就職などキャリア形成で何らかの肩書きがないと苦しいものがあったので、コワーキングスペースの持つ多様な情報やコミュニティが行き交う仕組が必要とみて、分業可能な制度や資格、それに基づいた新しい仕事ができるのではないかと思って考えてみました。実際にフランスのAccorというホテルチェーンでは、そのようなスタイルでホテル内にコワーキングスペースを作って、ヨーロッパのコワーキングスペースのスタッフだった人をスペースの管理者として任せていることも聞きました。

コミュニティマネージャーとの違い

 「週に一度や不定期に1日限定のコワーキングスペースのスタッフやコミュニティマネージャーになって」と先述している通り、コミュニティミキサーはコミュニティマネージャーではないかと指摘される部分もありますし、派生的な職業だとは思うので、共通点は結構あると思います。とはいえ、比較して2点違うポイントがありますので、これを説明します。

  • コミュニティマネージャーは、1つのスペース・または1つのコワーキングスペースのネットワークを担当する。
    対して、コミュニティミキサーは複数のコワーキングスペース・コワーキングスペースのネットワークを掛け持って担当する。​

  • コミュニティマネージャーは、スペースの管理または会員のビジネスのフォローアップを考えるイメージ。 ​
    対して、コミュニティミキサーは、スペースの盛り上げ屋やコミュニティの混ぜ込み屋で、コミュニティ間・コミュニティのメンバー間が相互に効果的な成果を出せるように調整や画策をしていくといったイメージ。​

そういう意味では、起業したい方・将来コワーキングスペースを開きたい人や副業を考えている営業マン、経営コンサルタント業、フリーランサー、Youtuberを目指す人に向いている肩書きであり、複業として名乗っていくとより効果的な職業ではないかと思います。

収入のイメージ

 ひとまずは、以下のように考えています。もう少し詳しいことはプレゼンに記載しております。とはいえ、まだ本業としてしっかりと生計が建てられるレベルまでイメージできていないのもあるので(複業・兼業としてのビジネスとして、成立できているものとイメージしていますが)、現段階でこれが決定版と考えているわけではありませんが、向いている人からすれば月30万円は売上を出せるのではないかと考えております。

  • 利用するコワーキングスペースなどで開催するJELLYパーティー

    • パーティー参加料としての相場として500~1000円前後で。

    • 利用するCS及び集客や事業構築時の利益配分次第

  • コワーキングスペースなどで開催する勉強会の参加料

  • コワーキングスペースなどで自分が講師となって開催するセミナーの参加料・受講料

  • ビジネス相談のコンサル料

  • ビジネスの仲介料(ビジネスマッチング)

これからの展開・課題・考えていることについて

 コミュニティミキサーは前述の通りフリーランスの肩書きや副業としてやろうと考えておりましたが、これを協同組合にして(または可能であれば、コワーキング協同組合のプロジェクトにして)、月額料金を協同組合に支払い、初回にコミュニティミキサーの講習を受ければ、誰でも名乗り職業として始める事ができるようにしたいと考えています。株式会社でやるというよりも、協同組合でやる方がコミュニティミキサーの自由な活動を保障できるのではないかと思うので。で、月額で支払う分を元手に、コワーキングスペースを活用してイベントを開いたりビジネスコミュニティの仲介をしていったりすることで、支払っている月額料金を返してもらうという勢いで取り組んでいただければ、コミュニティミキサーとしてはいいかなと思います。
 また、コミュニティミキサーの業務に取り組んでいて、コーディネート上困った事が起きたり、つなぎたくても適切な人がいないコミュニティ探し、来ているコワーキングスペースでの取組や会員さんの職業紹介など、オンラインをフルに活用して、人つなぎコミュニティつなぎができるように、コミュニティミキサーだけが利用できるオンラインのコワーキングスペースをOviceでやる事ができればとは考えております。その上で、コミュニティミキサー自体概念はしっかりしているのですが具体的な業務となるとどうやっていけばいいかという点では詰め切れているとはまだ言えないですし、コミュニティミキサーになったとしても現在のビジネス的な動向の把握と自己研鑽や成長を求めていきたいと考えているので、このオンラインコワーキングスペース内で、月に1度コミュニティミキサー全員で意見交換会ができるといいなと思っています。
 そして、仕事としてできる範囲を決めたチャレンジモード初級コミュニティミキサー上級コミュニティミキサーという風に分類し、後述の事業内容や月額料金を変えながら、コワーキングスペース内でできる仕事を制限しておくこともいいのかもしれないかなと考えています。キャリアと経験を積み重ねながら後述する業務を段階的にできるようにしていくことによって、コミュニティミキサーとしても自身としても成長していけるようにしたいのです。チャレンジモード・初級コミュニティミキサー・上級コミュニティミキサーと行う事ができる業務について、以下のように考えています。

<チャレンジモード>

  • コワーキングスペースに赴いて、持ってきたチラシの交換とブログ・SNSにスペースの強みや弱みなど感じたことを述べていく

  • チラシやイベントの紹介を見て、気になったイベントやコミュニティがあれば積極的に参加していく

  • 上級モードの方主催のパーティー、ワークショップ開催時のパネラー、モニタリングパーティーのモニター
・認定を受けた人に限っては、参加料金は無料でコワーキングスペースを活用している利用者のビジネスを宣伝・サポートするSNSの投稿をする

  • コワーキングスペースに問い合わせのあった会社で、気になったサービスのモニタリングをしていく

<初級コミュニティミキサー>

  • 希望する時間があれば、提携するコワーキングスペースに赴き、そのスペースの受付マニュアルに沿って、受付やスタッフ業務をしてみる。

  • 希望する時間があれば、コワーキングスペースの時間帯に応じて、コワーキングスペースのテーブル1台分だけ、または1ルーム分だけスペースの運営管理をしてみる。その際の料金設定は、独自にしてもよい。

  • コミュニティを混ぜ合わせたらいい方向になりそうなコミュニティのマッチングの構想・提案をしてみる。

  • 利用者さんに対して、コワーキングスペースの利用・活用に関する相談、セカンドオピニオン、イベントの共同開催の提案・サポート・フォローアップをしてみる。

  • (やれそうなら)スペース内のBGMのDJ、独自にコーヒー豆やコーヒーメーカーを持参してオリジナルコーヒーの支給などをしてみる。このように、開発した商品やサービスがあれば、それを実演してみて利用者から意見を聞いてみるということをしていってもよい。

<上級コミュニティミキサー>

  • 指定しているコワーキングスペース内でイベントやパーティー、セミナーを開催する。

  • よいビジネスマッチング案があれば、それぞれのコミュニティに混ぜ込みの交渉をかける。

  • コミュニティ間の機能、見解などの調整、トラブルの調停を行う。

  • 解決してほしい問い合わせがあったら、そこにいる人でアイデア出しやワークショップを開いて、解決案を出す。

  • 場合によっては、コミュニティのリーダーとして運営を行う。

  • 場合によっては、コワーキングスペースごとの受付や管理(コミュニティマネージャー)を任されるようになる

最後に

 コミュニティミキサーは、ビジネスのやり方や目指す方向性によっては、坂本龍馬のようなダイナミズムのあるビジネスをしたいという場合にはもってこいのビジネスやフリーランスとしての肩書きになりうるものですし、そのように育てたいなと思います。まずはやってみたいという人を募集したいなと思うのですが、それと同時にコミュニティミキサーを通じて収入が取れるやり方としては個人的にイメージが仕切れないところも結構あるので、こうしたらいいとかこう関わりたいという方がおりましたら、ご意見を聞きながら皆様で取り組んでいければと考えております。

 やってみたいという方は、お気軽にお問い合わせください。よろしくお願いいたします。

追記

補足で、これも読んでいただけるとありがたいです。



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