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特にこういう人にこそコミュニティミキサーになってほしい!

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

昨年末に昔から暖めていたコミュニティミキサーについて、一度noteにまとめてみました。その延長の話になるのですが、こういう人にこそコミュニティミキサーになってほしいと考えている事を述べたいと思います。

旅行するフリーランサー・リモートプレナー

 コミュニティミキサーとして、主だって向いていると私自身考えているのが、旅行しながら働くフリーランサーさんです。
 旅行しながら働いている人というのは、結構社交的で明るく、さまざまな地域の人と溶け込みやすい性格の方が結構多いです。これが基本的にコミュニティミキサーの目指す方向として、非常に向いていると考えています。
 そこで、上級コミュニティミキサーの仕事の一つに「コワーキングスペースの受付・管理・店番・コミュニティマネージャーの代理」というのを定義しているのですが、そういう旅をしながら仕事をしているフリーランサーさんが、その地に来て仕事をしたい時・または仕事を探そうとしているときに、サクッとできるような仕事としてできるようにしたいと考えています。これによって旅費や生活費の足しにしていくだけでなく、できる限り旅行先に中長期間滞在して、単純にいるのではなく、地域が抱える課題や取組をコミュニティミキサーが助けられそうな事業者を紹介したり、自らが助けたりしながらサポートしていくことができるような事ができるようにしたい(例えとしては水戸黄門のようなイメージで)のです。いわゆるコワーケーション(移働)という働き方ができる職種の一種にしていきたいです。

 昨今、ワーケーションという仕事と休暇・観光を合わせた働き方が推奨されている向きがあるのですが、コワーケーションとどう違うかというのについて、以前に自分でまとめた事を述べていますので、読んでいただけるとありがたいです。

 コワーキングスペースは、このように外部の方が入り混じって一緒の空間で働きながら交流していくことで、より良い仕事を相互に作る事ができる機能があるのですが、なかなかそこまで理解されて利用している人がいないというのがあります。このように旅するコミュニティミキサーがリードしていくことによって、コワーキングスペースの本来の持ち味を見出し、利用者同士に相互貢献できるようなスペースに機能できるようにしていければと考えています。

商工関係の部署にいた元公務員や商工会議所の職員、地域おこし協力隊の卒業生(追記)

 私自身コワーキングスペースをやろうとした時に、市や県の商工関係の部署の方とよく知り合っていった経緯があります。この部署というのも担当する自治体内外へ出張されることが多くあり、その知識・知見・交流を通じた部分を活かしていく形で、公務員さんや商工会議所の職員さん、任命期間が終了になった元地域おこし協力隊のセカンドキャリアとして、コミュニティミキサーが活用できると思います。

就労移行支援事業所に通っている働きたくても働けない方

 で、ここから個人の理想の話になります。
 先程の旅行するフリーランサーさんとは真逆で、旅行に自由に行ける費用すらなく、就職や転職をしたくても就職ができないような無職の方にも、コミュニティミキサーになってほしいと考えています。確かに全国各地に旅行しながら人やサービスとつないでより良く成果を出していくことがコミュニティミキサーの理想ではあるのですが、性格的なものやその地に安心して生活をしていきたいという方もいるわけで、そのような方がコミュニティミキサーという肩書きを通じて少しでも社会的な信用を得て生活ができるようにしたいという思いもあって、このように考えています。

 また、昔に就労移行支援事業所に何ヶ所か見学させてもらった事があるのですが、そこから感じたこととして、就職したとしてもすぐに辞めさせられやすい状況下に変わりはないため、単純に就職を目指す方向でやっていくだけでなく、事業の立ち上げを通じてその人自身の社会人としての成長ややり甲斐のある生活を送る事ができるように支援できないだろうかというのも考えておりました。そのためのビジネスサービスとして、コミュニティミキサーに折り込むことができないだろうかというのも考えにありました。

 さすがに上記のようなコワーキングスペースの店番やフリーランサーのビジネスネットワーク形成というところまで、いきなり出来ないと思います。そこで、「チャレンジモード」というのを設定していまして、ワークショップのパネラーやパーティーへの無料での参加、気になったサービスのモニタリング、様々なところに置いてあるイベントや教室、セミナー等のチラシの持ち運びや交換といった具合に、特にコワーキングスペースの運営者から指示がなくてもできる簡単な仕事ができるように考えています。こういうところから、人生に失敗したとしても業務を通じて自信をつけて、関わる人からの信頼に結びつけていけるようにしたいというのが、大きなねらいです。そこから、初級や上級のコミュニティミキサーを目指して成長していけるようになっていってほしいですし、特に50キロを越えた所に旅をしながらコワーキングスペースの店番をする必要はないと考えているので、近所や近隣地域のコワーキングスペースの店番だったりイベントの主催者だったりセミナーの先生だったりになるためのちょっとした経験や成長、信頼関係を構築できるようになれればなぁという風にイメージをしております。

以前コワーキングスペースのスタッフだった人

 そしてもうひとつ、日本でも結構コワーキングスペースが増えました。そこでスタッフだったりコミュニティマネージャーを務めたりする方も出てきた一方で、お産や運営業者の一方的な都合から辞めさせられたり、一旦辞めたりされる方も多く出てきました。また、コワーキングスペースをオープンはしたものの閉店したという事業者を経験された方も多く出てきています。この知識や経験を活かす事ができないまま、この業界から身を引くのは、長らくやっている身として悲しいと感じることがよくありました。そういう方がもう1回再起としてコワーキングスペースに携わる事ができるようにする仕組やビジネスとして、コミュニティミキサーが貢献できないだろうかと考えているところがあります。
 初級コミュニティミキサーの業務の一つに「コワーキングスペースの時間帯に応じて、コワーキングスペースのテーブル1台分だけ、または1ルーム分だけスペースの運営管理をしてみる。その際の料金設定は、独自にしてもよい。」というのがあるので、相互にやり方を見ながら学んでいくというのもコミュニティミキサーの業務の魅力になると考えています。その上で、キャバクラなど夜の飲食・サービス業を辞めて、しっかりとしたキャリアを築いていきたいと考えておられる方のセカンドキャリアとしてやっていきたい方というのも向いている側面はあるかなと考えております。
 世界各地にあるコワーキングスペースにはそれぞれの文化ややり方がありますし、それらを混ぜ込んでいくことで、個性を保ちながら何か困った事があった時に活用できるスペースにしていく事ができるようにするというのが、ねらいの一つとしてあります。例えば、今日は7Fのスタッフだった人が店番をやってます、明日はNEKTON OFUNAのスタッフやっていた人が、3日後には滋賀の今プラスのスタッフをしていた人が、5日後には北九州の秘密基地の利用者だった人とHafhの利用者さんが共同で1週間連続で店番をします、この前は昔コワーキングスペースを運営していた方が店番をしていました、そういった風にイメージをしてもらえればありがたいです。

様々なスペースで働いていた人が、店番をしたいスペースにその息吹や雰囲気を持ち込みながら、スペースごとに抱えている取組や課題、解決策を学び合い、相互に活かしたり工夫したりして、スペースを会社やコミュニティなどの実績作りの場として魅力のある空間に育てあっていく、そのような役割を担う事ができるようになるといいかなと考えております。それができるようになって、地域にあるコワーキングスペースの価値が理解されるようになればと願っています。

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