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短編小説

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2023年3月の記事一覧

短編小説【ウラとオモテシリーズ】「夢の続きは…・ウラ編」

短編小説【ウラとオモテシリーズ】「夢の続きは…・ウラ編」

※「夢の続きは…・オモテ編」を読んでいない方は上記のページに飛んでいただければと存じます。

ー現実世界に生まれたら、あなたは私のことを好きになってくれるかな

ーあなたから生まれた存在だけど、私はあなたの理想であって、理想ではないわ

ーいつしか、あなたが思い描いた私の像は、感情を持つように。

ーこれが、笑うことなんだ。これが、腹を立てることなんだ。これが、寂しいことなんだ。これが…好きになる

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短編小説【ウラとオモテシリーズ】「夢の続きは…・オモテ編」

短編小説【ウラとオモテシリーズ】「夢の続きは…・オモテ編」

「610号室は…この廊下か」
病院は走ってだめと頭で分かっていても、どうも身体は言うことを聞いてくれない。
君のもとに、すぐ駆けつけたい想いは目的の病室に近づく毎に昂ぶってくる。だが、今は感情を抑えるんだ。
頭がもやもやしている中、早足で歩いていると、”610号室”と書かれた壁に突き出たプレートが見えた。
「ここか…」
病室前の扉の横には”織部冬子”と表札が掲げてあるのを確認する。
僕は、息を整え

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短編小説【ウラとオモテシリーズ】「ハートの転売ヤー・ウラ編」

短編小説【ウラとオモテシリーズ】「ハートの転売ヤー・ウラ編」

※「ハートの転売ヤー・オモテ編」を読んでいない方は上記のページに飛んでいただければと存じます。

「ちょ、ユ、ユウキくーん」
ミユキが叫び、ユウキくんがこっちへ全力速で走ってくるわ。
あたしというと昇降口の影で張り込みんでいる刑事のように隠れて、ミユキとユウキくんのやり取りを一部始終覗き見していたところ。
ユウキくんが校舎に駆け込み、あたしに気づかず通過しようとしていたので、「こっちこっち」と声を

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短編小説【ウラとオモテシリーズ】「ハートの転売ヤー・オモテ編」

短編小説【ウラとオモテシリーズ】「ハートの転売ヤー・オモテ編」

「えぇー、第二ボタン、ミサキにあげた!?」
「く、苦しい、え、襟、捕まえ、んといて…」
「あっ、ごめん、ユウキくん」
驚きのあまり私はユウキくんの襟を掴んで、凄んでしまった。
襟を掴んでいた手を直様離し、何度も頭を下げて、謝った。
「ゲホゲホ」
首元を手で押さを、苦しそうに空咳をしているユウキくんに、恐る恐る口を開く。
「ねえ?なんで、ミサキなんかに?えっ、まさか、ミサキと…そんな関係やったの?」

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