短編小説【ウラとオモテシリーズ】「恋の賞味期限日・オモテ編」
「あっ、賞味期限、イヴの日だ」
今日は朝から何も食べていないことに気づき、深夜1時に家にストックされているカップヌードルを食べようとして、手に取って、ふとカップ麺の底を見ると、「賞味期限 22.12.24」と書かれてやがる。
くそっ「イヴ」と「賞味期限」の言葉を思い浮かべると、あのことを思い出すわ。
「恋の賞味期限は一般的におおよそ二年と言われている」
なんともクリスマスシーズンには相応しいことを、胡散臭い教授がテレビの向こう側で素っ頓狂な声で饒舌に話している。
ほんと、深夜