こーしぃ

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  • ダンジョンズ&ドラゴンズ ファンデルヴァーの失われた鉱山

    テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム、 ダンジョンズ&ドラゴンズ5版スターターセットに同梱されている キャンペーンシナリオ「ファンデルヴァーの失われた鉱山」の プレイレポートです。

最近の記事

ダンジョンズ&ドラゴンズ 思いつき走り書き

たまにモヤッとしたことを思うままに書き出し。 まずは「能力値上昇」というレベルアップ効果に関して。 このレベルアップの時の効果は、基本的に全職業共通で5回、加える事のローグは1回、ファイターなら2回、合計でLv20までに5~7回ほど得られる効果で、そのキャラクターの能力値が上がる。 能力値を上げる代わりに特技というスキルを1つ取ることもできる。 というもの。 で、この特技、かなり内容と方向性にばらつきがあって、モヤッとすることが。 という話。 ポイント1: 特技と能力値上

    • プレイヤーとゲームマスター

      たまに思うことを 久々につらつらと。 思い立って気ままに書かておかないと、 ホント下書きしても毎度として消しちゃうので、今日は書きなぐり。 TRPGで遊ぶ、となると、 一般的にはゲームマスター(GM)かプレイヤー(PL)で遊ぶ。 という形になると思う。 1人のGMと複数人のPL、というのが多いだろう。 オンラインのセッションが増えた今となっては、 オフラインで5は名前後が普通で、多い時は6人でも8人でもって感じだったと云われても、 オンならそんな多いと弊害が、と聞こえる事も

      • インスピレーション(ダンジョンズ&ドラゴンズ)

        ダンジョンズ&ドラゴンズ5版にある 「インスピレーション(以下:インスピ)」 という代物への個人的考えやら雑感やら。 ようは個人の感想です。 インスピは、ルールに確固とした定型で「こういうもの」という明記しているというより、DMとPLたちとでうまく使って、より楽しんで欲しい部分へのアプローチとして存在している感覚が自分にはある。  典型的な獲得と使用方法は、「そのキャラクターの人格的特徴、つまり背景に関係するものによるロールプレイを演じたり、その関わりから発生する不利益を受

        • 野伏

          ダンジョンズ&ドラゴンズ5版のキャラクタークラスのひとつ レンジャーの類型の話。 ビーストマスターってあるんですが、まあ ビジュアルイメージはとってもいいんだけど 戦闘をシミュレーションゲーム対戦ボードゲームで見ちゃう人には ちょっと不遇にみえてしまうクラス。 というの現を状で見聞きしたりするんですが、 名前のごとく「獣の相棒」がいるだけで幸せ、とプレイヤーが思っても、 回りの他のキャラクターの強さや成長、パーティで考えると、 ちょっと遊びにくいな、と考えちゃう。 そんな

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        • ダンジョンズ&ドラゴンズ ファンデルヴァーの失われた鉱山
          17本

        記事

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  最 終 夜  ファンダリンの夜明け

           バグベアのいた守衛部屋から北へ向かう通路に出たヴェイト、ウルリッヒ、ムサシ、アリスの4人には、ピリピリとした緊張が走っていた。 ブラックスパイダーこと邪悪なドラウ、ネズナルを打ち倒してはいたが、その手下のバグベアどもがどこに行ったのか、いまだ不明のままだったからだ。 加えて、ネズナルとの闘いで暗がりから襲ってきたシャドウ・デーモンもいつの間にかいなくなったままだった。 デュマイソン神殿のあった激戦の場所、丁字路の左側の通路を睨みつけるようにアリスとウルリッヒが注意しながら、

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  最 終 夜  ファンダリンの夜明け

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 五 夜  屍食鬼の晩餐

           ぐっすりと眠り、しっかりとした休憩を取ったヴェイト、ウルリッヒ、ムサシ、アリスの四人は、シルダーやロックシーカー兄弟に見守られ、再び波音の洞窟の探検へと乗り出した。 初めは左手の法則で北側と西側を見て回ったが、今回は東側へと続く道、右側へと進んで行く。 寒くてじめじめしており、驚くほど風が通る吹き抜けのようなグンドレンたちが開けた風穴を抜けると、聞きなれた打ち返す波音のような規則正しい木霊が耳を穿つ。 はっきりとわかる微風がねっとりとヴェイトや先頭のムサシの頬をなでるが、こ

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 五 夜  屍食鬼の晩餐

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 四 夜  緑の炎と笑う髑髏

           パチパチと火が爆ぜる中、壁沿いに石の燭台にも灯された温かい炎の光が立ち並び、その部屋の中央でアリスが味を調えた鍋が、火鉢の上で芳醇なスープの香りを漂わせていた。 宿敵ブラックスパイダーを倒し、残党一味も敗走したのか、4人が傷を癒すために舞い戻った守衛部屋も、以前と変わらず奇麗なままで、一休憩取るのに快適な空間を5人に増えた冒険者一行に提供してくれていた。 「ねえ、最後、なんで退いてくれたのかしら?」 不思議そうにムサシの顔を覗き込みながら汁椀を手渡しながら問いかけるアリスに

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 四 夜  緑の炎と笑う髑髏

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 三 夜  波音の洞窟と黒蜘蛛の野望

           ファンダリンから15マイルほど東へ進んソード山脈の奥深く、山麓の狭間にに抱かれるように、波音の洞窟があった。 かつて、ファンデルヴァー協定のもとにあったその豊かな鉱脈は、500年もの音、北方一帯を壊減状態に追い込んだオークの侵略の際に失われて久しく、この数世紀の間、無数の山師や冒険者が失われた鉱脈の存在を採し求め、その試みをことごとく跳ね返してきた。 しかし、つい一、二か月ほど前にロックシーカー兄弟がその入り口を見つけ出し、事態は急変した。 また不幸なことに、この兄弟達は自

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 三 夜  波音の洞窟と黒蜘蛛の野望

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 二 夜  東奔西走、アガサ再び

          緑竜ヴェノムファングを討伐し、サンダーツリーに巣くう脅威を打ち払ったアリス、ヴェイト、ムサシ、ウルリッヒの4人は、再びレイドスの元を訪れていた。 出発前にレイドスとの話から聞いていたエルフの遺品ではないかという品も持ち帰り、緑竜を倒した証の一部として鑑定してみると、エルフの隠れ蓑こと姿隠しの外套とブーツのセット、電撃の魔法と霧伝いの魔法、それと蜘蛛の糸の呪文の書かれた巻物がそれぞれ一本ずつ、そして、奇麗な装飾の施された手甲は弓の名手の造形も彫られ、弓の初心者でも弓術に熟達でき

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 二 夜  東奔西走、アガサ再び

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 一 夜  アリスの故郷と闇緑の牙

           いざサンダーツリーの付近まで到達すると、アリスが獣道と化していた小道から外れ、もう一つ道があると脇道というよりは藪の中へと入っていく。 ヴェイト、ムサシ、ウルリッヒの3人は頷いてその後に続き、昔は川からの街道であったはずの獣道から、ハリエニシダが生い茂る小藪へと歩を進めた。 道から逸れた先に廃墟が見えると、そこは村であった廃墟の南西であり、元の道が西北西からくるのに比べて幾分か村の中心に近い場所に出た形となった。 アリスから大まかな住居の配置は聞き及んではいたが、村の真北に

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 一 夜  アリスの故郷と闇緑の牙

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 夜  ネヴァーウィンター再訪!

           激戦を終え、ギザ牙族の王の間で小休憩を取ったヴェイト、ウルリッヒ、ムサシ、アリスの四人は、ゆったりした昼食を終える頃に目を覚ましたグンドレンから、今までの彼の身におきた話を聞くことができた。 救出したグンドレンはドワーフ持ち前の頑強さからか、しっかりとした口調でこれまでの顛末を語るが、だが実際に分かったことと言えば、3兄弟の弟二人とファンダリンの町で合流し、彼らが発見した恐らく波音の洞窟だと思われる洞窟を探窟しに行く手はずだったことと、今まで捕らわれていたのがブラックスパイ

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 十 夜  ネヴァーウィンター再訪!

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 九 夜  決戦! ギザ牙族の城!!

           血刀タルゴルの部隊を退けたヴェイト、ウルリッヒ、ムサシ、アリスの4人は、ファンダリンの北に位置する森林地帯、ネヴァーウィンターフォレストへと足を踏み入れていた。 生き残ったホブゴブリンの話が本当なら、トライボア街道を北に抜けて草原と林の間を進むこと10マイル、さらにそこから鬱蒼とした森林地帯に足を踏み入れてから10マイルほど進む、獣道の旅路だった。 トライボア街道とファンダリンへの分岐点付近で野営をしていたおかげとアリス洞察力のおかげで、次の日は熊の獣道のような小道を見落と

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          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 八 夜  ナンバーツー! その名は血刀タルゴル!

           再びファンダリンの町まで戻った4人は、長旅の疲れをストーンヒル亭で一晩でしっかりと癒したのち、朝食を取りながら話し合うと、それぞれに依頼主の元を訪れることにした。 アリスは果樹園の主、エダーマスの邸宅へ。 ウルリッヒはタイモーラの侍祭見習い、シスターガラエルのいる幸運の社へ。 ヴェイトは町長事務所で待つ、ハーヴィン町長の元へ。 ムサシは、様子見もかねて、眠れる巨人亭とトレセンダー屋敷へ再起したレッドブランドの元へと。  そして、いつもの日課である占術や呪文書の再読をすでに済

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 八 夜  ナンバーツー! その名は血刀タルゴル!

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 七 夜  メニー・アローズのブラゴア隊

           オールド・アウル・ウェルを発ち、西南に絶えず視界に入るソード山脈の連なる岩山を眺めながら歩を進めた一行は、その一歩ごとに険しくなる丘陵地帯に、汗を覚えるほどとなっていった。 ワイヴァーンの止まり岩と名付けられた巨大な丘は、かつて本当にワイヴァーンの巣くう危険極まりない場所だったが、とある冒険者の一団が追い払って以降、今ではワイヴァーンの影もなく、ひときわ大きくそびえ立つ稜線を際立たせていた。 そして、この広い一帯のどこかに潜むオーク共を見つけるには一筋縄では行かないようで、

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 七 夜  メニー・アローズのブラゴア隊

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 六 夜 トライボア街道、コニーベリー周辺

           ファンダリンの町の一件から一晩たち、昨晩の内に二つのスクロールを書き写すのに忙しかったウルリッヒ以外は清々しい朝を迎えた。 ある意味で一番の充足感を覚えた朝を味わっていたのもウルリッヒだったが、四人は晴れ晴れとした顔を突き合わせて改めて今後の予定を確認し、一旬(10日)ほどで町の東側であるトライボア街道に転がっている案件を一巡りしつつ解決する旅支度を整えた。 ちょっとした通り雨が降り、平野とアイススパイク山に潤いを与えたこと以外、旅路は平穏そのもので、2日目の夜には無事にコ

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 六 夜 トライボア街道、コニーベリー周辺

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 五 夜 レッドブランドとムサシ

           レッドブランドのアジト、トレセンダー屋敷の廃墟で、4人は不穏な空気に包まれていた。 これまでの不信感をそのまま露わな言葉にしてムサシに詰め寄るアリス。 心配そうな表情で固唾を飲んで二人の様子を見守るヴェイトをよそに、さらに敵か味方か納得のいく答えを欲するアリスをみて、ムサシは両手を上げて降参の意を表すと、吶々と自分の過去を語り始めた。  過去、レッドブランドに組していた事。 半年以上前、当時は町に見合った内容で発起した、それはある意味でありふれた自警団の集まりだった事。 な

          ファンデルヴァーの失われた鉱山  PCの活躍を伝える試み  第 五 夜 レッドブランドとムサシ