【料理を中心にすれば全てつながる】食の良循環マップとは
このブログではクックパッドの家庭科の授業にて使用しているオリジナル教材「食の良循環マップ」についてご紹介します。
食の良循環マップとは?
クックパッドの社内にて作成した独自のマップです。「料理をする」という行為を中心にした際の、人・社会・地球との繋がりを視覚的に表しています。詳しくは見ていただいた方が早いと思うので、この下にダウンロードできるPDFをつけておきました。
クックパッドにおいては家庭科の授業だけでなく広く活用されています。
なぜ作ったのか?
生産と消費が離れてしまったことで、食べ物はいつでもお店にあるもの という認識のものになってしまったのかもしれません。生きる上での根源的な行為である「料理」さえ、しなくても生きていける世の中になってきました。
私たちクックパッドは「料理をする」ということは、個人と人・社会・地球をつなぐ世界共通かつパワフルな日常行為だと考えています。料理をすると人は考えるようになります。自分の健康のこと、作る相手のこと、食材のこと、経済のこと…。
料理をするというのはあまりに当たり前の行為すぎて、わたしたちはその価値を見失っているのかも知れません。価値のない行為は作業となり、ときに忘れ去られてしまいます。でも本当にそれでいいのだろうか?
まだ答えのない問いですが、皆様と一緒に考えてみたい。そんな気持ちを込めて、料理を中心にした良循環を社内で視覚化したのがはじまりです。
どうやって使うの?
使い方は自由です。各自の観点で眺めてみて何か気づきがあれば嬉しいです。…という説明では怒られそうなので、今回は私の実施している「クックパッドの家庭科」における使用一例を記載します。
食の背景連想ゲーム
お題となる料理を一つ決め(例えばカレーとか)、その料理ができるまでに関わる人やモノを制限時間内にひたすら書き出すグループワーク。たくさん書いたチームが勝利。食の良循環マップをヒントとして見てもらいつつ考えてもらいます。
このゲームの目的は、正しく書けているか書けていないかではなく、いつもは考えることのない食の背景を深く考えてもらい、社会や自然との繋がりに気づいてもらうこと。
料理の食材や、調理器具、作った人あたりはすぐに思いつくのですが、食材の輸送手段や、調理器具の素材、その器具を作った人、食材を生産するときの道具や畑、しまいには土壌に住む微生物やら元素までいろいろなアイデアが出てくることもあります。授業においては最後に各チーム発表をすることで、自分たちでは気付かない観点に気づいてもらう時間も設定しています。
こちらの動画は実際の授業で食の背景連想ゲームを実施した時の生徒コメントです(その後別の内容が続きます。この授業自体が気になる方は動画をぜひ最初から見てみてくださいね。)
どうしたら手に入るの?
こちらからダウンロードください。
お問い合わせ
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ご検討いただける方はホームページよりお問い合わせいただければと思います。一緒に深く楽しい授業を実施していきましょう!
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