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生きづらさ克服シリーズ② 医師からの意外な言葉

 こんばんは。第一弾を書いてからだいぶ日が経ってしまいましたが、9月中にかけたのでOKということにします。前回の記事は以下の通りです。


1.起立性調整障害について病院に行ってみた

 結婚後、相変わらず体調が不安定な頃のこと。夫から「cookieは体調悪いときはこの病院行ってみようか、あのカウンセリング受けてみようかと言う割に実際は行動に移してない。君は何も変わっていない。」と言われてしまいました。この言葉にショックを受けつつも、まずは未だに症状が時折出ている気がする起立性調整障害を診てくれる病院を探すことにしました。小児科専門が多く、なかなか大人の起立性調整障害を診てくれる病院が見つからない中、自宅からは少し距離がありますが、子どもの不登校等の小児心療内科とともに大人も診てくれる病院が見つかったので行くことを決めました。

2.医師から出た意外な言葉と提案

 今まで通っていた精神科やメンタルクリニックよりもじっくり話を聞いてくれる医師で、過去のこと、今の悩み、起立性調整障害を疑ってこの病院にきたことを伝えました。医師は「不調のオンパレードですね」という言葉とともに色々な質問をしてきました。初診で記憶に残っている質問としては、「子どもの頃は男の子の友だちが多かったか」という質問です。実際は小学生の高学年の頃から女子特有の暗黙のルールが好きではなく、中学生の頃に男子とつるむことが多かったので、その旨伝えました。それとは別に、外部からの刺激に弱いタイプだとも伝えられました。この時点で医師は何となく検討が付いていたようです。これからは少しずつ環境に左右されないようになることを目指しましょうという言葉とともに通院をスタートします。
 何度か通院し、話を聞いてもらう内に医師から意外な一言が言われます。もしかしたら自閉スペクトラム症(ASD)かもしれないと。それは私にとって驚きの言葉でした。子どもの頃は比較的大人しかったが、大人になるにつれ、特に大学生になった辺りから色んなタイプの人と関わるようになり、コミュニケーション能力に問題ないと思っていました。むしろコミ力高いねと言われる機会も何度かありました。また、マルチタスクも得意で、よく発達障害での例に出てくる電話しながらメモを取ると言ったことも問題なかったです。
 とはいえ、仕事の続かなさから無職時代に自分は何か生まれつき問題があるのではないだろうか、発達障害なのではないだろうかと疑ったことはありました。しかし、身近にはっきり発達障害だと公言している友人とグレーゾーンだと診断を受けた親戚がおり、その二人とも自分の性質が異なるため、違うだろうと思っていました。
 医師は、外部からの刺激を受けやすい、環境に左右されやすいところが発達障害の特性に当てはまると思ったようです。また、うつ病を何度も再発していることから、双極性障害も疑っていると話したところ、ASDと双極性障害の症状は似ていること
伝えられました。
 通院開始から半年後くらいでしょうか、これからの人生を踏まえて自分の得意、不得意を知っていくためにWAIS-IV検査を受けてみてはどうかと提案を受けます。結果がどうであれ、自分を知るために役に立つよと言われて受ける決心をしました。

3.検査を受けてみて

 検査の詳細は省きますが、検査結果を見ながら、医師から「能力の差異がこれだけ大きければ、そりゃあ生きづらいはずだよ。」と言われ何だかほっとしたのを覚えています。自分の生きづらさは甘えでは無かったんだ、と思えました。
 ちなみに、全体としては平均〜平均の上くらいなのに対し、言語理解指標が突出して高く、ギフテッドと言ってもいいと医師に言われました。ちなみに、視覚よりも聴覚優位だとも言われ、意外だと思いましたが、確かに大きな音に敏感なので何となく納得しました。
 自慢ではないのですが、職場からの今までの評価として、「気が利く」「地頭が良い」と言われてきたので、発達障害と結びつけ辛かったのですが、検査を受けてみて納得できました。逆に「作業スピードが遅い」とも言われたことがありましたし、学校でもその場面はあったのでこれも検査結果を見れば納得でした。新卒で入った会社ではスピードを求められましたが、以降の会社では、スピードよりも正確さだったり、自分で考えることを要求される機会が多く、会社によって求めるものも違うので、相性が大切だと思いました。

4.結果を受けてこれからどう生きれば良いか

 検査結果のまとめとして、対策も教えてもらいました。まずは、得意な言葉の力を活かして、言葉で整理していくことで気持ちが落ち着きやすくなること。私は普段は言葉で物事を説明するのが比較的得意ですが、体調が悪い時にどんな風に具合が悪いのかを説明するとなると難しくなり、夫から「どんな風に辛いのか分からない」とよく言われます。頭の中に留めず、紙に書き出したりして、辛さを上手く夫や医者に伝えられるようにしていきたいです。 そして、noteに自分の気持ちを日常的に記すことで、心の安定を図りたいと思います。

5.最後に


 これからどう生きて行けばよいのかがまだまだボヤッとしてますが、改めてASDの検査結果の資料を見ていると特性として「嫌な記憶が残りやすい」と書いてあったりと心当たりがあることが書いてあります。来週は就労支援の個別相談会に行ってくるので、その辺りも相談したいと思ったのと同時に、環境により自分のパフォーマンスが左右される特性があるので、やはり仕事選びは慎重に、自分がどんな環境下だと良いパフォーマンスを発揮しやすいのか、ストレスを受けにくいのか考える必要があることが分かりました。今までの経験を踏まえると、自分の裁量が大きく、どの順番で手を付けるか等を自分で決められる仕事だと良い評価を得やすく、自分もやりやすかったと感じます。逆にガチガチに決められていたり、ノルマがあるのは苦手分野だと思いました。
 今回自分がASDであることを書いたのは、他にも生きづらさを抱えている人のヒントになればと思ったからです。ASDであることは両親には伝えていません。親戚にグレーゾーンの人がいて、その困りごとを知っている両親は私がASDだとは思ってもいないでしょう。私自身もこの病院に来るまでは気づいていませんでした。同じように、何か自分は変な気がする、何となく生きづらいと感じている人がこの記事を読んで、こんなタイプの人間でもASDの人もいるんだなと知ってもらえればと思います。
 次回の生きづらさ克服シリーズでは、HSPについて書いてみたいと思います。時系列が前後しますが、発達障害ではなくHSPではないかと疑った時期があり、オフ会にも参加したことがあるので、番外編チックですが、そのとき感じたことやHSP関連で読んだ書籍のことが書ければと思います。
 ここまで読んでいただきありがとうございました。





 

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