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シェアリングネイチャーウェルネスガイドによる自然に触れる習慣

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自然に寄り添った暮らしをお伝えします。 シェアリングネイチャーウェルネスガイド/ネイチャーゲームインスラクター
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2019年7月の記事一覧

木の朝

木の朝

いつものように朝が訪れ、明るくなってもまだ虫たちが鳴いています。腕の先に付いている葉から出していた水蒸気と二酸化炭素は、太陽が昇ることで酸素にチェンジします。

足の先から大地に広く深く広げている根から、必要な分だけの水を吸い上げます。それは、体の中心部を少しずつ上がって、頭や葉先から空中に散って行きます。

腕を横に伸ばしていると、さえずっていた小鳥が腕にとまりそうです。しかし今日はなかなか近づ

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虫の声の音場に包まれる

虫の声の音場に包まれる

夜から鳴いている夏の虫が周囲を包み、オーケストラのような音場を作っています。ジィージィージィーというか、グワグワグワとでもいうか、色んな声が混ざっています。

音に包まれる感覚を楽しんでいると、あることに気がつきます。リズムがあるのです。短い周期で繰り返しています。ま、、ずっと同じトーンで音を出す方が難しいのでしょうけど。

しばらくその音場に包まれていると、すっかり癒された気分です。ほんの2〜3

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季節の移ろいはどうやって知る?

季節の移ろいはどうやって知る?

人は季節を感じるための工夫をしています。二十四節気や七十二候まそうです。節句のお祝いや夏祭りなど、年の行事を仕組んでいます。農耕時代の生活習慣を持ち込んでいるものも多いですね。

わざわざそんな工夫などしなくても、我々には昔からカレンダーがあります。何月何日になれば、昨年と同じ位置に太陽があります。変動こそあれ、これから暑くなるとか、台風が来る季節だということもわかります。

しかし不思議なことに

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何かいるぞ

何かいるぞ

ガサガサっ、カツカツカツ、ギィギィ・・
明らかにここには何かいます。しかも何種類も。聞こえる場所も低いところ、高い枝の上、近いところややや遠く。何もないのにすることはない気配があります。

いつもの散歩道にある竹やぶ。周囲の音に気を向けながら歩きました。ひぐらしの声、ハト、夏の虫、そしてウグイス。音から今の季節が伝わります。先週よりまた季節が進んだことに気がつきます。

さて竹やぶ。動物が何かいて

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仕事の合間にも自然を感じて自己回復

仕事の合間にも自然を感じて自己回復

仕事中の休憩は意結構重要です。休憩時に副交感神経優位に持っていければなお良いと思います。 仕事中はどうしても「戦闘モード」になりがち。 特に座って仕事をする人は、長く健康であるためにも、90分に1回は心身を休めることが必要だと言われています。

とはいえ、仕事に没頭すると、つい仕事を続けっぱなしということがあつたりもします。 人と議論を交わしているとき、デスクワークの集中度が上がっているときは、つ

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水は循環して命を育てる

水は循環して命を育てる

水は循環して、地球の生命を守っています。 水は海までの過程の中で、水蒸気となって、空気中に放出されます。 水蒸気は、空に溜まって、冷やされたときに雨になりますね。 その流れの途中で、人などの生き物は、自分の体内に水を取り込んで利用し、排出しています。 回っているのです。

今朝はいつもよりかなり多い量の水蒸気が山から吹きあがっていました。 見ているうちに、それはもう、モクモクと、お湯でも沸かす、で

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急く朝のわずかな時間に

急く朝のわずかな時間に

時間のない朝でも自然に触れる機会は持ちたいものです。自然に触れることは癒し効果が高く、1日の能率を上げてくれることが次々に立証されています。一旦家を出て仕事場に向かうと、もう1日自然を感じることなく過ぎてしまうので、朝は貴重です。

今朝は寝坊したので、ネイチャーゲーム〈音いくつ〉の力を借りました。1分ぐらいの短い時間、周りの音に集中します。そして、聞こえる音を指折り数えるのです。目を閉じるといい

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何のために?

何のために?

真の発見の航海は新大陸を発見することではなく新しい目で見ることであるマルセル·プルースト

固定観念とは、限られた見方しかできないということですね。今ここで起きている現象を理解する時に、これはこういう理由からだと瞬時・無意識にそう決めて疑わない状態のことです。

固定観念は、判断を早めるための脳の仕組みなのかもしれません。瞬時に判断を下すのと同時に、考えを巡らせるエネルギーを節約しているのでしょう

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私は山

私は山

私は見える。遠くの山々。
私は聞こえる。小鳥のさえずり
私は感じる。冷涼なそよ風
私は聞こえる。遠くで鳴くハトの声
私は嗅ぐ。甘い空気
私は聞こえる。ギャッギャッというサギの鳴き声

自分に「私は聞こえる」と言ってみましょう。目の前に広がる景色に集中できます。「私は感じる」と言うと、それまで感じなかった微風が肌を心地よく通り過ぎて行くことに気がつきます。

野生のすべてが自分の中に入ってくるの

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今、この時だけの美術館

今、この時だけの美術館

森が美術館だとすると、雨の日は特別なフェア(?)の日であるようです。雨の日は空気が澄み、色々なものを洗い流してくれています。 雨粒が光り、連なっている様子は、トマトやマスカットの実がたわわに実っているようでももあります。 豊かな景色ですね。

カメラで景色を撮るのもいいのですが、白い枠を持って出かけてみましょう。 その白い枠を、気になった景色にはめてみるのです。 大きなものでも小さな世界でも構いま

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夕暮れをしっかり楽しむ方法

夕暮れをしっかり楽しむ方法

雨の日は太陽が恋しくなりますね。たまには夕焼けをじっくり眺め、暮れゆく時間を楽しみたいものです。 オレンジに輝く夕陽が見られるのはわずかな時間であり、1日の中でも、ちょうど移動や夕食の準備などで慌ただしくしている時間です。なかなか、その美しさを楽しんでいる余裕はないものです。 何故夕陽はあれほどまでに心を惹きつけるのでしょうね。

ただただ、ぼーっ夕暮れを過ごすのも一興ですが、せっかくなら、最近流

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気配をなくす

気配をなくす

人間は太古から狩りをして生きてきた民族がたくさんあります。 日本人も狩猟をしていましたし、ネイティブ・アメリカンもそうです。 野生の生き物をを追い、弓矢などの飛び道具を使って獲物を捕らえ、食の糧にしていました。 今でもマタギと呼ばれる人たちが居ますし、ジビエ料理ブームでもありますね。

狩りで重要なのは、相手に気がつかれないこと。 逃げられてしまっては、獲るどころではありません。 前述のネイティブ

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湿気湧上

湿気湧上

しっけ わきあがる
今日の私の暦です。
もういいというほどの雨が降り、周り中、どれもこれもが湿気を吸って、重たくなっています。 そんな中、谷間からはモクモクと水蒸気が上がります。

雨を蓄えた木々が水分を蒸散しているのでしょう。 空気中に溜めきれなかった水蒸気が雲霧となって流れていきます。 湿度100パーセント越えといった感じです。 気温があまり高くないこの時期の朝ならではの光景でしょうか。

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今日のネイチャーメディテーション

今日のネイチャーメディテーション

偉人の言葉がひとつずつ書かれた30枚ぐらいのカードから1枚を無作為に引いて、自然の中でその言葉を噛みしめるネイチャーゲームアクティビティがあります。 <ネイチャーメディテーション>です。 じっくりと自然の中に佇み、静かな心で、その言葉について考えます。

今朝引いたカードはこれでした。

われわれはみな、グレイト・スピリットの庭に咲く花であると、私たちは教えられた。
われわれは同じ根っこをわけあっ

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