信頼残高ってなんですか?
新人に教えたコト10シリーズ第二弾です。
今回はなかなか深い「信頼残高」について。巷でもよく耳にする「信頼」がなぜ重要なのか私なりに考えた解をお伝えします。
新人の疑問② 信頼残高ってなんですか?重要ですか?
新人が先輩から信頼残高を重視しろと言われたらしいです。信頼残高とは、見て字の通り、貯蓄した信頼の積み上げ。まあ信頼の貯金だと思いましょう。
ではなんで、それが会社で重要なのか?私の答えは下記のとおりです。
信頼は「レバレッジ」が強く効くから会社内で非常に有用に働く
これを新人に伝えたところ、ポカーンになりそうだったので、これからきちんと説明します。
まず、前提は、
・人間は非合理的に動く
・人間の記憶は曖昧で、過去を美化する
というものがあります。
基本的に、完全合理的に動く社会であれば、信用っていうのは全く意味を成さないと思います。
なぜなら、その対価はアウトプットのみで評価されるからです。
社会には想像もつかないほど、多くの「信頼」が溢れている
前提の通り、人間は非合理的に動きます。
しかも、なぜかはわかりませんが、人間は過去の感情をポジティブに上書きする傾向があります。
そんな不思議な特性を持つ人間。
その中の誰かが、非合理的に、何も得ようとせず、誰かに協力したとします。
協力を得た人はその経験を美化し、単純に与えた得(アウトプット)よりも社会に存在する得が少し大きくなります。
その得を誰かに返すために、人は誰かに協力します。
この関係性・行き来している得そのもの、これが信頼です。
社会ではその連鎖がネットワーク構造を持って存在しています。
つまり、社会には想像もつかないほど多量の信頼が存在してるということです。
信頼残高が多ければ多いほど指数的に自分に返ってくる
さて、なぜ信頼残高が重要かという話です。
社会に多量の信頼が存在してる状態なので、自分が誰かに非合理的な協力や、誰かのために行動すると、その自分が行った行動に大きなレバレッジがかかり、自分に返ってきます。
そして、その残高(元手)が大きければ大きいほど、自分に返ってくる得が指数的に大きくなるという構造だと思います。
というわけで、信頼残高を多くしておくことで、自分の人生を豊かにするお恩恵を受けやすくなるのです。
会社の中に限らず、社会の中で大きな残高を作っておいた方がベターです。
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