ロンドンキャリアフォーラム コンサルBIG4 選考比較表【内定者レビュー】(※有料版ではLCF内定ES公開/ESフィードバックサポート付き)


イギリス留学を経験し、キャリアフォーラムにてBIG4及びその他コンサルティング企業の選考を経て内定を獲得しました。

●内定先:BIG4、その他ITコンサル、戦略系コンサル


以上の経験から、最近ロンドンキャリアフォーラム2019の日程が近づくにつれ、色々と就活の質問を頂くことが多くなったのでNoteにまとめようと思います。

Termも終盤、エッセイや試験など課題に追われるこの時期。学業も勿論大事ですが、多くの時間と労力をつぎ込んで学んだ先に始まる新しい社会人としてのキャリアも、留学中である学生の皆さんにとって人生の分岐点であるはず。少しでもこのnoteの情報が皆さんの新しい一歩を踏み出す助けになれば。

前提として、ロンドンキャリアフォーラムとは?という基本的な点については、別の記事でもまとまっていると思うので今回は割愛します。


コンサルティング企業は、毎年ロンドンキャリアフォーラムにはBIG4ほぼ全社が参加。私が体験した年にも、デロイト、PwC、KPMG、そしてアクセンチュア、BCGが出店していました。(※ その他、別途ロンドンではEY、Strategy&の選考会も実施されていました)

今回はその中でも体験したBIG4のデロイト、PwC、KPMGとアクセンチュア(業務コンサル+戦略コンサル)の選考比較についてまとめました。


LCFロンドンキャリアフォーラム コンサルBIG4(+AC) 選考比較表

※この情報は筆者体験時+体験者から話を聞けたの2016-2018時点での情報です、必ずしも最新でない点、毎年企業の選考方法が変更される点を留意ください。


主に皆さんが気になるコンサル企業の選考ポイントは

①英語面接があるかどうか

②ケース面接のレベル、内容、対策方法

③通常の企業で聞かれる面接の質問(学生時代がんばったこと、志望理由など)

かと思います。

今回はその3つのジャンルに分けて比較表を作成しました。


これまで得られた情報の中では、英語を重視している企業は英語でケース絵面接を実施しているKPMG、デロイト。ただ、実施していないPwCも採用の約4割が海外大生だという情報もあります。


ケース面接については、かなりケースバイケースです。

面接官次第であるところが大きいのは事実ですが、ケースの出来を重視している企業と、志望理由やキャラクターなどの質問の対応をより見ている、などというカラー分けはあるように感じます。

例えば、デロイトは最終面接まで志望理由は聞かれませんが、一方でアクセンチュアのストラテジーであれば人事面接の1次で主に志望理由を聞かれることになり2・3次面接では主にケース面接の出来で判断されます。

アクセンチュアの戦略コンサル部門の選考でユニークな点で言えば、エントリーシート提出時点では戦略コンサルルートか業務コンサルルートで選考を受けられるのかわからない点です。

エントリーシートにて業種希望について書く欄はありますが、その希望が通るかどうかは1次面接の人事担当との面接中に「戦略コンサルタントに興味がありますか?」という質問があるかどうかで決まるようです。戦略コンサルタントに興味がある方はアグレッシブに希望を伝えることをお勧めします。

(※2019年度アクセンチュアのロンドンキャリアフォーラム採用については戦略コンサルタント職を選択できるようです。しかし、選択後希望通りの選考に進めるかどうかについての選考基準を検討する際に過去の体験も参考になると考え、そのまま実体験を公開しています)

各ファームの詳細な一問一答レポート・ケース面接(問題・回答・フィードバック)・各面接でのポイントは以下に別途まとめてあります。


20人以上後輩をコンサルに内定させた筆者が考えるコンサル攻略ESの型

ここから先はまずは最初の関門であるES突破について考えていきます。筆者はキャリアフォーラム(ボストン・ロンドン)を通じて、コンサルティング企業にエントリーする後輩たちの就活相談に数多く乗りました。

そこから見えてきたコンサルES攻略法は以下の2つです。

①最初に短い一文で回答しきる

②コンサルESの型を活用する


まず、①最初に短い一文で回答しきる、とは、コンサルティング企業を受ける方なら当たり前な前提かもしれませんが、詰まるところ「結論ファースト」です。

そんなの知っていると思われる方も多いかと思いますが、「結論ファースト」であるべきだと頭の中では理解していても、みなさんのESでは「聞かれている質問」に対して、最初の一文「短文」できちんと回答していますか?

句読点なく、「3秒で読み切れる文」で回答すべきです。

例えば、こちらのESのような回答が望ましいです。

Q. あなたの一番大事にしていることは何ですか?  200文字以下
A.
 人との繋がりです。その上で必要となる相互理解による意思疎通を大切にしています。私は幼少期の頃、自己中心的に振舞っており、自身の価値観に則った一方通行の言動を繰り返していました。しかし、それにより周りの信頼が離れていった経験から、相手の考えを推し量る必要性を学びました。相手が今何を感じているかを推し量り、その上で自身の考えを伝えることで、これまでも多くの人と繋がってきました。
Q. 学業以外に力を入れたこと(100文字以内)
A.
お菓子作りです。学業ではプログラムを組むことが多く、1文字の間違えも許されない完璧主義的な日常の偏りからバランスを取るために、ある程度の適当さが許されるお菓子作りに挑戦し、今では趣味になりました。
Q. 今までの人生の中で成し遂げたことで、人に話したいことは何ですか? 200文字以下
A.
 高校における部活動と勉学の両立です。私の高校は進学校であり、所属するサッカー部は、60名弱の部員を擁し、全国大会出場経験を持ちます。部活動においては、3年間週6日の練習や試合、遠征に取り組み、最終的には部長として前年(県大会ベスト8)以上の結果を残しました。勉学においては、3年間毎日の予習・復習を欠かさず続け、3年間の平均評定が4.9/5という学年トップの成績を残しました。


この3つのESに共通する点は、”一文目に短文で回答している”点です。

人事担当の方が数多くのESを見ることを考えれば、10秒程度でESのポイントを理解できる文章の書き始め方をするべきです。

”読み手のことを考えたES"は、一文目だけでなくES全体の見た目についても同じことが言えます。


②コンサルESの型を活用する

コンサルティング業界に限ることではないでしょうが、ESには「型」があります。

過去にジャーナリズム系の企業と併願していた学生のESを見ていた際、内容としてはとても良いのにも関わらず、書き方がなんとなく「物書き」っぽい。そういう文章はコンサル企業の人事担当の方にとっては、「むむむ?なんか違うな」と思われる一つの原因になり得えると思いませんか?

これまで10人以上のロンドンキャリアフォーラムにてコンサルティング企業へのエントリーをサポートしてきた経験から思う、コンサルティング企業ES突破の型とは・・・

「まとめ一文」→「エピソード(困難→分析→実施→結果)」


例えば、

・海外での起業家支援プロジェクト経験
まとめ一文(海外での起業家支援プロジェクト経験です)⇨困難(異文化異言語解釈できていない環境)⇨分析(そもそも前提条件・構造把握が必要)⇨実施内容(PDCAヒアリング)⇨結果(赤字から黒字化した)

・学生団体での営業経験
まとめ一文(学生団体でのXXを達成した営業経験です)⇨困難(営業成績が悪い、赤字)⇨分析(新規営業は費用対効果が低い)⇨計画(長く継続できる案件獲得に戦略変更を提案)⇨実施(まずは自分が達成する)⇨結果(黒字)


どんなに小さな経験でも、この型にはめればESを書けます。

案外皆さんの学生時代の経験中にも困難を改善させたエピソードは見つけられるはず。「内容の濃さや見栄えの良さ」(勿論あるに超したことはないですが)よりも、手持ちのエピソードを「コンサル企業のESの型にはめるか」の方が重要だと感じます。


後半の有料版noteでは、

・内定ESが共通してアピールしているたった一つのポイント

・ロンドンキャリアフォーラムにて内定獲得済みのES(4つ)

・筆者より個別ESフィードバックサポートをうける方法

についてまとめています。ロンドンキャリアフォーラムでコンサルティング企業から内定を獲得するために必須であるES突破の秘訣をお伝えします。


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