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【7/21~開始!】僕がクラウドファンディングを始めた本当の理由

まず最初に

記念すべき(?)noteの初記事になります。また、どヒヨッコですが今月から、経理/人事労務/経営企画/法務等のコーポレート議題に対してのお役立ち情報をSNS/YouTubeなどで発信していっています。
(参考リンク)
●YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCP7E6FjCldKgLYs5TZdP-Zg
●Twitter:https://twitter.com/corp_conductor
●新会社HP:https://conduct-corp.com/

本題:なぜ僕がクラウドファンディングを行うことになったか

2021年7月から独立開業をし、コミュニティ事業を立ち上げようと挑戦している理由に近い内容も重複していますが、クラウドファンディングを始めた経緯と合わせてお伝えします。
クラウドファンディングは7月21日から8月20日までの31日間公開しています!
https://readyfor.jp/projects/conduct-corp

■個人としての理由
1.失敗という恐怖感への抵抗
2.「植西祐介」という一個人としての価値を高めるべき必然性
■社会に向けての理由
3.コーポレート領域とプロセス・エコノミーの相性の良さ
4.市場からの反応・検証

1.失敗という恐怖感への抵抗

人間は失敗することに対して恐怖感を感じます。そして、この根源的な傾向は、近年社会的に成功している(と言われている)ビジネスパーソンが全て共通して語るキーワードです。

例えば、有名な著書である「金持ち父さん貧乏父さん」「嫌われる勇気」では、多くの人が持つこの恐怖心という傾向を如何に脱却していくかをテーマにしています。昨今スタートアップ経営者も口を揃えて、新しいことに対して超速PDCAを回し検証すること・挑戦という打席に何度も挑むことが重要であると伝えています。

これらの意見に対して、自分のこれまでの考えは「理解は出来て全くその通りである。でも実行することは別。」でした。現実は、実際にやろうとしたとしても出来ないことの方が多いです。誰でも彼でも好きなように挑戦が出来ているなら苦労はしない、ある種の綺麗事、それは成功者の発言である、という割り切った考えも内心あったかもしれません。

ただ、独立することになった今、大きな転換点が訪れます。事業を自身のリスクで行うという立場になって「受動的に来るかもわからない何かを待っている時間こそが機会損失であり、経験的にも金銭的にも損失をする」という純然たる事実に直面しています。

これは実際にその立場になってみないと絶対に分からないものです。故に、独立している士業・コンサルタントは皆尊敬しますし、逆にその世界に今更ながら突っ込んだことに遅さを感じ恥じてもいます。

失敗を恐れずに行動すること、それが如何に重要か。それは精神的な充実感とか信念の徹底とかそういう綺麗なものではなく、ビジネスの世界における純然たる根本的事実であり、やらないとシンプルに損が自分に回ってくる、ということにようやく気付かされ、その能動的行動の一つとして、クラウドファンディング(とそのベースにあるコミュニティ事業)というものを始めてみよう、ということに繋がりました。

変な話、もし失敗したとしても、多額の設備投資を掛けたビジネスでもなく、損失としては自分がこの1~2ヶ月間に掛けた工数なのでそれは気にする方が勿体ない。恥をかくということはありますが、それさえ気にせず失敗した後もまた仕掛けることを続けられればなんてことはない、という割り切りも少しずつ出来るようになってきました。

これまで自分は人前に出たり発信したりというのは苦手でした。それはどこかで失敗を恐れて恥をかきたくないなどの理由/目的を作って、本当に達成すべき目的を見ず、今この瞬間を生きていなかったのかもしれません。
※ちなみに、好きな本の一つである、アドラーの心理学を綴った名著「嫌われる勇気」に、この現象の説明がなされています。最近読み返す機会がありましたが、まさにハンマーで頭をカチ割られる感覚になります。


2.「植西祐介」という一個人としての価値を高めるべき必然性

これまで自分はスキルや経験、成長を積むことに一生懸命でした。履歴書な表面的綺麗さは、客観的に見て恐らく相当程度に高いものと自分でも思います。
※履歴書/経歴的な内容はこちらの会社HPリンクなどをご参考

それを得るための努力量は誰にも負けず行ってきた自負もありますが、その行動原理のベースは「成長を常に続け人間的な知見・幸福感を広げたい」ではあるのですが、もしかすると、会社やタイトル、資格といったハコに守られる確率を高めることで、自身の生活やその周りにいる人たちを安定させたい、というものもあるのかもしれません。

例えば、自分は社会人をやりながら資格を取るのがとても得意で、公認会計士や社会保険労務士など、各種資格は全て仕事を100%こなしながら、平日夜や土日にストイックに勉強をしまくって取るのですが、そんな人はほぼ存在しない、いう例があります。
確かに良く言えばそうかもしれませんが、反対に悪く言えば、会社に在籍しながらというリスクのないやり方をしつつ、会計士(+税理士)や社労士という資格/タイトルを甘んじて取ろう、という極めてリスク回避的思考にも捉えられます。確かに正直勉強すればいいだけ、の世界なのでリスクはあまりないですよね。

これ自体の捉え方は人それぞれで、発言する時期によっても変わりますので深い言及はしませんが、いずれにせよ大事な事実として、リスク回避が理由の一つにもあり「得たものをどうやって個人が社会との関わりの中での価値として生かすか」を第一義的に考えていなかったということ。

他の例として、自分は行動や意思決定も早い方なのですが、それはあくまで会社というハコがあったからこそスピード感良く仕事できていた、というだけなのかもしれない、という風に今は感じることもあります。なぜなら最終的なリスクを負うのは会社でありCEOだから、自分はその下で何でも出来てしまう。CFOという責任ある立場にもいたこともありましたが、CEOとの責任の程度とは大きく違いがあり限界があります。

言葉を換えて言えば、会社や資格/タイトルが重要視されない世界に放り出された時(まさに今ですね)、個人として価値があるかは何も結果が無くこれから始まったばかりです。卑近な例で言うと、元CFOや元戦略コンサルタント・公認会計士・社労士という資格/タイトルがあるからお願いしているのではなく、植西祐介という一人の人間がいるから業務をお願いしたい、という状態になるか否かは確立されていない、ということです。
両者は資格持ちである士業の人にとっては似ているのですが、似て非なるものだと感じています。資格とかの看板・余計なものは削ぎ落して、「~~の知見が深いから、~~のような考え方ができるから、人として信頼できるから」とかそういう議論に持って行けるかの勝負をしている、とも言えます。

これがなぜクラウドファンディングやコミュニティ事業に繋がるか、というと、それは自分として発信活動や自身を理解してもらう行動をこれまでほとんどしてこなかったからです。
自分には伝えられる知識や経験はきっとある、でもそれを伝える場がないとそれは何にも意味がありません。その場がまさにこの事業であると思っています。

幸いにして自分は人に何かを教えるのはとても好きで得意(だと信じています)です。僕と働いたことがある人は分かると思いますが、とにかくホワイトボードの前を占領して何かを文字や図に落として伝えたり、資料を作ったり研修会やったりが大好きで、メンバーから話が長いとも文句言われますがそれでもやめません笑。何かを工夫しながら誰でもわかり易く伝えるのが好きで、これは転職や資格など色々な立場/スキルを経験していく中で、それぞれの人の考え方が何となく理解できるからなのかもしれません。

だからまずはその強みを生かして世にちゃんと自分という存在を知ってもらうことから始めます。それが価値に繋がるかなんてものは神のみぞ知るですが、1番目の理由の通りやってみないと何も検証できません。

※ちなみに発信活動に関しては大いに反省して、冒頭にあるようにSNSやYoutube、HP紹介など、今後精力的に活動していく予定です。

3.コーポレート領域とプロセス・エコノミーの相性の良さ

ここからは事業戦略的な話になります。なぜコミュニティ事業やクラファンが適しているか、という背景の話です。

話す前に導入として、2020年後半からプロセスエコノミーという言葉が少しずつ浸透しています。詳細は、けんすうさんというスタートアップ経営者の方が提唱した言葉でブログや本などもありますので、そちらをご参照してもらえればと思いますが、要は近年のモデルとして、結果・アウトプットではなく、過程・プロセスの方に魅了され、頑張る姿や過程を応援したくなるという経済モデルですね。
キングコング西野さんやNiziUのプロジェクトなどがまさにその典型例です。これらはエンタメ世界の事例ですが、本質的には過程・プロセスが重要視される世界においてこの経済原則が成り立つと感じています。このプロセスというのはビジネスの世界に置き換えると、知識や成果ではなく「意思決定の過程」です。

僕が14年間真面目に向き合ってきた管理部門/コーポレートの世界というのが、まさにど真ん中にこの世界です。例えば営業のように成約や売上という結果が重視される世界ではなく、コストセンター(と一般には捉えられる。自分ではそう思っていないですが)のコーポレート部門においては、結果は測定困難なのでプロセスの秀逸さが求められる世界です

だから、どんな背景でどういう考え方の下で、その意思決定をしてきたのか・稟議資料やプレゼンを行ってきたのか、がとても重要です。自分も管理部門系の仕事で意思決定をする際は、全てその判断軸・ロジックを明確にして、超絶に合理的な意思決定をしています。ちなみに、その「合理的」の定義には「熱量・感情」も入っています。熱量・感情が高いと合理的に成功確率が上がるという考え方として、戦略コンサルタント目線ではイネーブルメントが備わっているか否か、という大事な一要素で捉えています。

でも一方で、管理部門の仕事って絶対的知識が重要な場面も多いので、実は世の中的には、本やセミナーなどの情報は大体そちらの知識の方に焦点を絞るものも多いです。ただ、現実的には企業の内部で起こっている生々しい実務・判断過程が重要なのですがそれは見せられません。だって、管理部門の仕事ってそもそもコンフィデンシャル(秘密)情報の塊なのです。普通、人事情報・財務情報とか容易く見せられる企業なんていないですよね。僕も専門士業に身を置く者として情報管理の重要性は常に意識しています。
でも本当に管理部門の役に立つ人材になるためには、その壁を超えるためのノウハウを必要としていて、皆悩みながら仕事をしていますし、僕も今現在もそうです。
皆さんの周りの優秀な管理部門の人ってこのバランスが超絶取れていませんか?知識が豊富で安定感がありつつも、加えて判断過程もビジネス背景を押さえてわかり易く伝えてくれる人、です。

Readyfor スライド_ノウハウ隠れている

この壁がある、だからこそそこに価値があるのです。これが出来るのがプライベートカンパニーだけです。自身の会社の情報を勝手に見せるなら100%株主である僕が責任取っているんだから(社会に迷惑かけない前提なら)問題ないよね、って考え方でもあります。
条件は、「①管理部門の課題である『専門知識』と『実務判断』を総合的に経験・理解できる人」「②それを容易に開示できる環境下にあること」です。ポーターのファイブフォースモデルとしてはかなりの参入障壁です。

だから会社を作って挑戦しています。会社という環境を作ること自体が前提条件の一つだからです。
クラウドファンディングをやっているのもこの過程自体が管理部門業務にとって伝えるべきノウハウになるから、です。クラウドファンディングやる際の、実務上の経理処理・助成金・法的論点・事業側との連携方法、とかめちゃくちゃ気になりませんか?だから自分でやって生々しく数字も含めてこれすらもノウハウの一つとして伝えるのです。

4.市場からの反応・検証

これは割と言わずもがなの理由です。クラウドファンディングの一般的な目的としてもよくある理由です。

ターゲットは主に3つです。
1) スタートアップや中小企業の管理部門メンバー
 →経営者の想い/事業成長と、管理部門的なリスク管理の「攻め」「守り」をどうバランス考えるかがとても悩ましい人たちに対して、解決方法を伝え、時には共に探します。
2) 管理部門もある程度行わないといけない組織規模の経営者
 →士業を雇うにもコストがかかる・当たりはずれもあると考える経営者に対して、実務として効率的に管理部門業務を回すノウハウを伝えます。
3) 大企業の管理部門メンバー
 →業務上のタテ割り化や部署異動の制約の中で、今後の不安定な社会でどう人的価値を作り出すかを悩む人たちに対して、どの会社でも役立つノウハウを伝えます。

上記3つの管理部門に関わる課題が、正直どこまで実際の人たちの心に刺さるか、理解してもらえるか分からないですし、あくまで仮説であるので、これらの方々がどう反応してもらえるかの仮説検証をまずやってみようということです。

オマケの理由:珍しいから

これは目次にも入れてないくらいしょうもない理由です笑

士業の人でクラウドファンディングやるのってあんまりいないじゃないですか。単に珍しそうで、面白そうだなって直感があったからです。何事も人生経験ですし、こういったシンプルな動機もあってもいいかなと思っています。

最後に

長々と語ってしまいました。この辺りが話が長い、と言われる由縁まっしぐらですが、クラウドファンディングとコミュニティ事業は本気で取り組んでいきます。自分がこれまで得てきたもの全てを社会に還していくための、自分の今までの集大成の一つとも言えます。掛けていく熱量・真剣さを理解してもらえると嬉しいです。失敗したらその時は全力で謝って次の行動に繋げていきます。
※こういう熱量は今まで内に秘めておくタイプでしたが、これも一つの自己変革ということで伝えます。

これまで中途半端なキャリア・経験・知識の積み重ね方はしてきませんでした。それは表面的な経歴を見て頂くだけでも努力量だけは伝えられるかと思いますし、管理部門に関わる全てに全力で取り組んできたことは自信を持って言い切れます。今度は、その積み重ねをもっと皆さんにも伝え、一緒に学んでいくという方法で実現したいと感じています。


是非とも「"C"プロジェクト」コミュニティへのご参加、お待ちしています!!!

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