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チームがまとまらないが解決!リーダー必読〜マネジメントの極意

「チームがうまくまとまりません。どうしたらいいですか?」

「自分より年上の人やキャリアの長い人がいるチームの中でディレクターをしています。そこで、思うように仕事が回せません。どうしたらいいですか?」

このようなテーマをリーダーシップ・プログラムやパーソナルセッションで取り扱う機会が多々あります。


チームマネジメントは真摯さ×スキル


「チームを機能させ、円滑に仕事を回す」

このテーマについてリーダーは5つの点について理解しておく必要があります。

5つの項目を解説する前に、最も大切なことをお伝えしておきます。

それはチームマネジメントを行う際には、ふたつの側面から自分自身を見つめる必要があるということ。

ひとつは人間性という側面。
もうひとつは技能的側面。

リーダーの人間性についての話をするにあたり、ドラッカーの言葉を借ります。

ドラッカーは「真摯さが欠如した者だけは高い地位につけてはならない」と言いました。また真摯さとは「先天的にもっているもの」とも言っています。つまり、トレーニングでどうこうなるものではなく、そもそも身についているものだと言っているのです。

ドラッカーが真摯さを欠く者について特徴をあげています。

1.人の強みよりも弱みに目の行く者
2.何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心をもつ者
3.真摯さよりも頭の良さを重視する者
4.できる部下に脅威を感じることが明らかな者
5.自らの仕事に高い基準を設定しない者

どの特徴を見ても「こんな人が自分の上にいたら困るなぁ」と感じますね。

もうひとつの側面、技能的側面とは「人間はどんな時に、どういう動きをするのか?」という視点からモノゴトを見て、具体的に何をどうすればいいのかを知り、実務に活かしていくことです。

この技能的側面は、学習と経験によって成長していきます。つまり学習量が少なかったり、経験が浅いうちはチームをうまく機能させることは難しいのです。

なぜ、この話を「最も大切な話」として紹介したのか?

それは、チームがうまくまとまらない時に、リーダーに「自分のどこに課題があるのか」を正しく知ってもらいたかったから。

人格的には素晴らしい人でも、チームをまとめることに困難さを感じることがあります。その時に「自分はダメなんだ」と、自分の人格を自分自身で攻撃してしまうことがあります。

しかし、本当はそう考えるのではなく「チームをまとめる手法について、何か知らないことがあるかもしれない」と考えることが正解です。


チームをまとめるためにリーダーが絶対知るべき5つのこと

A チームメンバーの資質や才能を知る

個々の強みを上手にかけわせることができて、初めてチームがチームとして機能します。チームメンバーの強みを発見するためには、その人の資質や才能を知らなくてはいけません。

B チームメンバーのモノゴトに対する捉え方のパターンを知る

人にはそれぞれモノゴトの捉え方に「クセ」があります。モノゴトの捉え方のパターンを知ることで、相手に合わせた伝え方ができるようになります。

人にはそれぞれ「動いてしまう伝えられ方」があります。
例えばある人は「危機感」を感じた時に動くかもしれない。
別の人は「ワクワクする未来」がイメージできた時に動くかもしれない。
またある人は「責任感」を感じた時に動くかもしれない。

人によって行動を起こすトリガーは異なります。
そのトリガーを知るためにも、まずはチームメンバーのモノゴトに対する捉え方のパターンを知るよう努めましょう。

C チームメンバーの理解力を知る

チームメンバーが複数人いると、理解力にバラツキがあるものです。
例えばプロジェクトについて話したとします。

一度で理解できる者もいれば、同じ話を3回聞いてはじめて腑に落ちる人もいるでしょう。5回、10回と同じ話をする必要のある人もいます。

リーダーが、一度話しを聞いただけで理解できる人を基準にしてしまうと、チームはまとまりません。なぜなら、チーム内のほとんどの人の頭の中は「?」が広がっている状態だから。

そして、コレは必ず覚えておいてください。
人間は「?」状態が増えると、文句を言います。リーダーはチームの中に存在する「?」をいかに減らすかがキー・ポイントです。

D 自分が仲間からどう見られているのかを知る

「相手の目には自分がどう映っているのか」を冷静に考えてみてください。
例えば年齢差が10歳年上の部下がいるとします。

「もし自分が10歳年下の人間から指示命令されたら、どんな気持ちになるかな?」と想像してみましょう。さらに進んで、「部下とどんな関係性を築ければ、仕事が円滑に進むのだろう?」と自問してみましょう。ここまで自問したら、あとは相手との対話が待っています。

相手に敬意を払いつつ、自分が望む関係性や役割を伝えるのです。
当然、相手があなたとの関係性において何を考えどんな気持ちなのかも、しっかり聴く必要があります。

E 「これだけは絶対NG」を事前に知らせておく

リーダーは誰よりも仲間のことを「知ろうとする意欲」を持ち合わせていなくてはいけません。と、同時に自分のことを知ってもらう意欲も必要です。
特に「これだけは絶対N.G」「これをしたら激怒する!」を事前に伝えておく必要があります。

リーダーの仕事は9割が「予告」です。
「これだけは絶対N.G」はあなたのチームの軸になります。と、同時に良くないことが起きないための抑止力にもなります。

A~Eの5つのポイントを着実にこなしていくだけで、チームは短期間で見違えるように機能します。こう言い切れるのは、A~Eについてはすべて、ボク自身が実践しその効果を体感したことだからです。


まとめ

最後にお伝えしたいこと。

それは「与えたものが受け取るもの」ということです。

相手の話をしっかり聞けば、相手も話を聞いてくれます。

「理解させたい」という気持ちをいったん手放し「もっとあなたのことを知りたい」と思考を切り替えましょう。そうすれば、現在うまくいっていない仲間とも関係性が好転することはよくあることです。

ぜひ、5つのポイントを実践してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございます。

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