しずく

『日日是好日』 最近になって特にこの言葉を実感しています。 楽しい日も、そうでない日…

しずく

『日日是好日』 最近になって特にこの言葉を実感しています。 楽しい日も、そうでない日も一日一日が良き日へ 向かっていると思って暮らしています(*'‐'*)♪

記事一覧

春風に舞う少年 #12

神谷が待ち合わせ場所に遅刻して 来ることが、当たり前になっていた。 最初の頃は咲より前に来ていたり、 ほんの数分程度だったのが 次第に10分、15分、20分… そしてナ…

しずく
4年前

春風に舞う少年 #11

互いの家から中間地点の小さな公園で 待ち合わせをした。 咲が公園に着くと神谷が待っていた。 「ごめんね、待った?」 「いや、さっき着いたところ」 「今日の午前中…

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4年前
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春風に舞う少年 #10

翌日、リナと美保が咲のクラスを 尋ねて来た。 「ジンが電話で話しがしたいって!    電話番号を教えておくね(笑)  咲ちゃん塾の日は何曜日だった?    今日の夜…

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4年前
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春風に舞う少年 #9

給食が終わった昼休み、リナと美保が 咲を尋ねた。 「付き合ってと咲ちゃんが言ってたよ!    と伝えたら、わかった。だって(笑)  今日の部活が終わったら4人で話し…

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4年前

春風に舞う少年 #8

突然、告白せざる負えない状況に なったとはいえ この結果になるならば、好きです。 と言わなければ良かった… 咲は心の中で後悔した。 明日、顔を合わせる平田に 冷やか…

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4年前
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春風に舞う少年 #7

「あれ、ジンはどっちに行った?」 「あっ、見つけた!あっちの道だ!」 リナの力強い手に引っ張られながら走る。 美保も一緒に神谷を追いかける。 「ジーン、ジン!待…

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4年前
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春風に舞う少年 #6

平田に神谷へ想いを寄せていると 打ち明けてから、しらばくして 夏休みに入った。 夏休み中、咲の部活とテニス部が 同じ時間帯になると 神谷の姿を探してしまうほど 咲の…

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4年前

春風に舞う少年 #5

週末開けの月曜日、授業中に平田が小声で 「お前、よくテニス部の部活を見に    あちこちにいるけど、誰見に来てるんだ?」 (ギクッ…) 平田には一番聞かれたくない…

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4年前

春風に舞う少年 #4

「ねぇねぇ、うちのクラスの神谷くんって     知ってる? 美保の隣の席でテニス部なんだけど。」 「えっ、神谷くん?」 「じゃあさぁ、給食終わったらうちのクラスに…

しずく
4年前

春風に舞う少年 #3

あれから数日して、塾へ向かう途中で 犬の散歩へ行く詩織の姿を見つけた。 (モヤモヤしていても仕方がない…      思いきって聞いてみよう。) 「詩織ちゃん」 「あ…

しずく
4年前
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春風に舞う少年 #2

月日は流れ、咲は中学二年になり リナと美保は同じクラスになった。 春の暖かな陽気が漂う日曜の昼下がり、 テニス部の練習を見に学校でリナと美保と 待ち合わせた。 三…

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4年前
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春風に舞う少年 #1

これは一人の『咲』という少女が 出会った少年との物語である。 咲が通う中学校は、二つの小学区を 卒業した生徒が集まる学校であった。 少年『神谷』は咲と別の小学校に…

しずく
4年前

はじめまして

今日から投稿をスタートします 『しずく』と申します! 私の名前の由来は 姪っこが、その当時とある作品を観ていて その作品中の登場人物の女の子が 『雫』という名前で …

しずく
4年前
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春風に舞う少年 #12

春風に舞う少年 #12

神谷が待ち合わせ場所に遅刻して
来ることが、当たり前になっていた。

最初の頃は咲より前に来ていたり、
ほんの数分程度だったのが

次第に10分、15分、20分…

そしてナゼ?か平田も時折、同行するようになった。

そんなある日、咲と園児の頃から仲が良い
『小百合』がテニス部で神谷と親しい
『五十嵐』に告白がしたい!と伝えられる。

前々から小百合が五十嵐に想いを寄せて
いると話しは聞いていたが

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春風に舞う少年 #11

春風に舞う少年 #11

互いの家から中間地点の小さな公園で
待ち合わせをした。

咲が公園に着くと神谷が待っていた。

「ごめんね、待った?」

「いや、さっき着いたところ」

「今日の午前中の部活は運動公園だったよね?」

「詳しいねぇ~(笑)」

それからしばらく、クラスの話しや
もちろんこの二人には欠かせない
三人の話題も出た。

少しすると、同級生らが来たので
「場所を移動しようか…」

と、隣町の図書館まで移動

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春風に舞う少年 #10

春風に舞う少年 #10

翌日、リナと美保が咲のクラスを
尋ねて来た。

「ジンが電話で話しがしたいって!
   電話番号を教えておくね(笑)

 咲ちゃん塾の日は何曜日だった?
   今日の夜は大丈夫?」

家の固定電話しかなかった時代。

男子生徒からの電話に他の家族が出ては
いろいろと面倒なので

電話がかかってくる時間になると
電話番をするようになった。

挨拶程度くらいにしか話した事がない
神谷からの電話で

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春風に舞う少年 #9

春風に舞う少年 #9

給食が終わった昼休み、リナと美保が
咲を尋ねた。

「付き合ってと咲ちゃんが言ってたよ!
   と伝えたら、わかった。だって(笑)

 今日の部活が終わったら4人で話しを
   するから西門を下った場所で待ち合わせね!」

リナと美保の段取りには驚くばかりだった。

実際、リナと美保がいなかったら
この告白は上手くいかなかったのだろう…

想いが実を結んでも、それから先を
どうしていけばいいのか…

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春風に舞う少年 #8

春風に舞う少年 #8

突然、告白せざる負えない状況に
なったとはいえ

この結果になるならば、好きです。
と言わなければ良かった…
咲は心の中で後悔した。

明日、顔を合わせる平田に
冷やかされるのではないか…と思うのも
後悔する一つの要因でもあった。

翌朝、平田を見たら何かを
今にも言いたげな表情をしていた。

咲は今日一日が早く終わることを切に願った。

二時間目の授業が終わった時、リナと美保が
息を切らし咲のク

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春風に舞う少年 #7

春風に舞う少年 #7

「あれ、ジンはどっちに行った?」

「あっ、見つけた!あっちの道だ!」

リナの力強い手に引っ張られながら走る。
美保も一緒に神谷を追いかける。

「ジーン、ジン!待ってー!」

その声に神谷が振り返り、足を止めた。
バタバタと三人が駆け寄る。

すると力強い手が離れ、リナと美保は
咲と神谷よりも距離を取って佇む。

神谷の前に立たされた咲は、息を整えるのと
この状況を理解するのに必死だった。

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春風に舞う少年 #6

春風に舞う少年 #6

平田に神谷へ想いを寄せていると
打ち明けてから、しらばくして
夏休みに入った。

夏休み中、咲の部活とテニス部が
同じ時間帯になると
神谷の姿を探してしまうほど

咲の中で、神谷に対する想いは
日に日に強くなっていった。

夏休みも終わり、体育祭の練習が
夕方に始まり別の組で
神谷は応援団員になっていた。

広いグランドの端と端であっても
神谷をすぐに見つけられた。

強くなる想いの中で、この気持

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春風に舞う少年 #5

春風に舞う少年 #5

週末開けの月曜日、授業中に平田が小声で

「お前、よくテニス部の部活を見に
   あちこちにいるけど、誰見に来てるんだ?」

(ギクッ…)

平田には一番聞かれたくない事だった。

「あぁ、リナと美保ちゃんが見に行かないか?
    と誘ってくれるから、付き添いだよ!」

「本当はお前、好きなやつ見に来てるんだろ?
    誰か教えろよ、協力してやるよ(笑)」

平田のおかげで私は気の強い変な女と

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春風に舞う少年 #4

春風に舞う少年 #4

「ねぇねぇ、うちのクラスの神谷くんって
 
  知ってる? 美保の隣の席でテニス部なんだけど。」

「えっ、神谷くん?」

「じゃあさぁ、給食終わったらうちのクラスに来てよ!」

「うん、わかった。」

そう言われて、咲はリナのクラスに向かった。

「ほらっ、美保の隣にいるのが神谷くん。
   今うちのクラスの学級委員なんだよ!」

「へぇ~、そうなんだ。」

「さわやかな感じでしょ(笑)
   

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春風に舞う少年 #3

春風に舞う少年 #3

あれから数日して、塾へ向かう途中で
犬の散歩へ行く詩織の姿を見つけた。

(モヤモヤしていても仕方がない…
     思いきって聞いてみよう。)

「詩織ちゃん」

「あっ、咲ちゃん!今から塾?」

「詩織ちゃん、八木先輩と付き合ってるって
    聞いたんだけど… 本当?」

「…うん、八木くんから付き合って欲しいと言われて。
   私も八木くん良いなって想ってたんだよね。
      咲ちゃん

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春風に舞う少年 #2

春風に舞う少年 #2

月日は流れ、咲は中学二年になり
リナと美保は同じクラスになった。

春の暖かな陽気が漂う日曜の昼下がり、
テニス部の練習を見に学校でリナと美保と
待ち合わせた。

三人で恋バナに花を咲かせながら
それぞれが想いを寄せる先輩の姿を追う。

そんな時間を過ごしていたら、テニス部の
活動が終わりを告げる。

私たちは慌てて隠れるように自転車置き場で
身を隠しながら、テニス部の部室に視線をおくる。

(今

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春風に舞う少年 #1

春風に舞う少年 #1

これは一人の『咲』という少女が
出会った少年との物語である。

咲が通う中学校は、二つの小学区を
卒業した生徒が集まる学校であった。

少年『神谷』は咲と別の小学校に
在席していたので、中学校で初めて出会った。

神谷はテニス部に所属していて、咲は
彼の存在を知っていたのだが

一目見て以来、一つ年上の
先輩の存在に夢中になっていた。

その先輩『八木』は、咲ら同学年からはもちろん
八木と同年、そ

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はじめまして

はじめまして

今日から投稿をスタートします
『しずく』と申します!

私の名前の由来は
姪っこが、その当時とある作品を観ていて

その作品中の登場人物の女の子が
『雫』という名前で

私に似ている!
と言っていたのを思い出して
お名前を拝借しました。

人生の約95%くらいはたいがい
雫さんと同じ髪型をしています!

あと特に午前中に乗り物に乗ると
乗り物酔いをします。
・車
・電車、バス
・飛行機
・フェリー

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