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春風に舞う少年 #8

突然、告白せざる負えない状況に
なったとはいえ

この結果になるならば、好きです。
と言わなければ良かった…
咲は心の中で後悔した。

明日、顔を合わせる平田に
冷やかされるのではないか…と思うのも
後悔する一つの要因でもあった。

翌朝、平田を見たら何かを
今にも言いたげな表情をしていた。

咲は今日一日が早く終わることを切に願った。

二時間目の授業が終わった時、リナと美保が
息を切らし咲のクラスに走って来た。

「授業中に美保がジンと昨日の話しをしたら
   好きです。とは言われたけど、
     付き合って欲しい。とは言われてないから…

 ってジンが言ってたみたいだよ!
   咲ちゃん、どうする?
     付き合って欲しいって言っちゃいなよ(笑)」

「う、うんっ。付き合ってって言ってくれる?」

「わかった!付き合ってってね(笑)」

(つ、つっ… 付き合う!? 
  私って振られたんじゃなかったの!?
     しかも、付き合うって…何?)

残るモノはありながらも、
『お付き合い』が前提の展開になり
その言葉が神谷を大人に感じさせた。

中学生の付き合う。
先輩や同級生の中にも、交際を
している話しを耳にしていた。

一緒に帰ったり、休日に出かけたり
手を繋いだり、キスをしたとか…

時には、それ以上の話しも聞いたり
した事はあった。

自分が、中学生の間に
『お付き合い』を経験するとは夢にも
思っていなかった咲だった。

ここまで読んでいただき
ありがとうございます(^人^)

この続きは後日、投稿いたします。
しばらくお待ちください。