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春風に舞う少年 #10

翌日、リナと美保が咲のクラスを
尋ねて来た。

「ジンが電話で話しがしたいって!
   電話番号を教えておくね(笑)

 咲ちゃん塾の日は何曜日だった?
   今日の夜は大丈夫?」

家の固定電話しかなかった時代。

男子生徒からの電話に他の家族が出ては
いろいろと面倒なので

電話がかかってくる時間になると
電話番をするようになった。

挨拶程度くらいにしか話した事がない
神谷からの電話で

何を話したらいいのか…

リナと美保や、平田がいない二人きりの
会話が続くのか…

少し不安を覚えた。

電話が鳴った。

「はい、中村です。」

「あっ、か、神谷と言いますが
      咲さんはいますか?」

「わっ、わ、私です。」


最初はぎこちない会話だったが
リナや美保、平田の話題が出て
お互いに緊張が次第に薄れていった。

そして来週の日曜、初デートをする約束をした。

ここまで読んでいただき
ありがとうございます(^人^)

続きは後日、投稿いたしますので
しばらくお待ちください。