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春風に舞う少年 #11

互いの家から中間地点の小さな公園で
待ち合わせをした。

咲が公園に着くと神谷が待っていた。

「ごめんね、待った?」

「いや、さっき着いたところ」

「今日の午前中の部活は運動公園だったよね?」

「詳しいねぇ~(笑)」

それからしばらく、クラスの話しや
もちろんこの二人には欠かせない
三人の話題も出た。

少しすると、同級生らが来たので
「場所を移動しようか…」

と、隣町の図書館まで移動し
噴水の前で座り話しをした。

平日、お互いの塾がない日には
電話をして
休日に会えた日には図書館や公園で
それまでの出来事を話す。

同じ学校の生徒や、顔見知りに
見つからないように
移動をしたりしながら…

そんな隠れデートをしながら季節は
段々と外で会うのも、寒さを感じる頃になった。

そして、会う回数が増えていくにつれ
神谷が待ち合わせ場所に遅れる時間も
長くなっていった…

咲の中に、何かが残っていくようになった。

ここまで読んでいただき
ありがとうございます(^人^)

次の投稿まで、しばらく
お待ちください。