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春風に舞う少年 #9

給食が終わった昼休み、リナと美保が
咲を尋ねた。

「付き合ってと咲ちゃんが言ってたよ!
   と伝えたら、わかった。だって(笑)

 今日の部活が終わったら4人で話しを
   するから西門を下った場所で待ち合わせね!」

リナと美保の段取りには驚くばかりだった。

実際、リナと美保がいなかったら
この告白は上手くいかなかったのだろう…

想いが実を結んでも、それから先を
どうしていけばいいのか…

それも思い浮かばない咲には二人の
友人には感謝しかなかった。

部活が終わり、待ち合わせ場所に
三人で待っていたら

神谷と…!?
!?
!?

ナゼか平田まで一緒に来た。

(えぇー!?何で平田まで一緒なの…)

「お前、ジンと付き合うことになったんだって?」

「うっ、う…うん。他の人には言わないでね…」

「まっ、お前次第だな(笑)」

(ムキーっ!!(怒))

平田との日常茶飯事をしていたら
付き合うことになったばかりで
幻滅されてしまう…

咲は必死に平常心を繕った。

それから5人でたわいもない話しをして
帰宅した。

翌日、平田と昨日の話しをしていたら

「お前がジンと付き合えるようになったのは
   俺がお前のことを、良いヤツだって
     嘘でも言っておいたからだぞっ(笑)」

いつも咲には嫌味か憎まれ口しか言わない
平田だけれど、本当は良い人だと薄々は
気づいていた咲だった。

ここまで読んでいただき
ありがとうございます(^人^)

次回は後日投稿いたします。
しばらくお待ちください。