なにがなんでもカンボジアだけは行きたかった
「カンボジアの地雷除去募金にご協力お願いします!!」
火曜夜7時過ぎ、早稲田大学生が集う街、高田馬場の駅前でサラリーマンの帰宅ラッシュ中に、ありえない声量で声を発する若者たちの集団がいた。
これがのちに僕が世界一周の中で、
どうしてもカンボジアに行きたい理由になった。
僕は、ピースボートという世界一周のクルーズ船で
2018年の末頃、世界一周をした。
この記事でだいぶ前に、
ピースボートのポスターを貼ることで
旅にかかる船賃を貯めていた話をした。
その一環として、火曜日の夜限定で
地雷除去の募金活動があった。
ピースボートはNGO団体なので、
世界一周を通しながら、
支援物資を各地に届ける活動をしている。
これは、そのための募金活動だ。
強制ではない。
ポスターを貼り終えて事務所に帰り、
クタクタなところをさらに1時間、
駅前の募金活動に駆り出される😩
強制ではない。とは言ったものの、
その場にいれば半強制ではあった。笑😂
僕はこの募金活動がイヤだった。
出来るだけしなくて済むように、
なるべく夜遅くまでポスター貼りを続けていた。
飛び込み営業のポスター貼りを長引かせるか。
高田馬場の駅前で大声を張り上げるか。
どっちをとっても僕には地獄だ。笑
中学生がバスケの授業で着るような
蛍光オレンジのビブスを着させられた
謎の若者集団が募金箱だけ持ち、
駅前で大声を張り上げる異様な光景。
こんなことをしてるからピースボートは
宗教団体などと誤解されてしまうのだ。笑😅
僕が行く理由はひとつ。
みんなが募金活動に行くからである。笑
僕はこの光景が不思議でしかたなかった。
地雷のことなんてほぼ関心がなかった僕らが
なぜこんなことをさせられなければならないのか?
「募金にご協力お願いします」とか言ってる僕が、1円も募金しようなんて思ってないのだから笑われてしまう。
それでも募金活動をすることで募金が集まり、カンボジアの地雷除去に役立つならそれでいいと思い、僕は半分惰性で、それを続けていた。
だからこそ、やってみてビックリした!😳
驚くことに1時間足らずで1万円ちかく集まる日がある。
毎週おなじことをしているのに。
中には、1,000円札をサラッと入れていくひとや、
喉を大切にしなと、のど飴をくれる人もいた。笑
その中でこんな人がいた。
「私はカンボジアに行ったことがあるけど、あんたたちはカンボジアの何を知ってるの?」と言われた。
すまんが、なにも知らん。笑🙄
知らないやつが募金活動をやっちゃダメなんてルールはこの世に存在しないことを、その人に伝えてあげたかったが、まぁやらなくていいならそれはそれでよかった。
そんな中で、僕らの乗る船のツアーのパンフレットが届いた。
ピースボートは港に着いたら基本自由行動だが、
ツアーを別料金で申し込むことができる。
ここにあったのが
「カンボジア地雷除去ツアー」だ。
「4泊5日498000円」
ん??思わず二度見する。
何度桁を数えても、
「4泊5日49万8千円」は変わらなかった。
基本的には興味ないけれど、
スタッフがやたら、このツアーを勧めてくる。
そのときに浮かんできたのが、
僕らがやってきた募金活動である。
「僕らの集めたお金はどこへいくのか?」
「本当にカンボジアにいくのか?」
「ピースボートがちょろまかして
全部もらってるんじゃないか?」
これは自分の目で確かめるしかない!!😤
そう思った。
僕がしてきた募金活動の時間は、
カンボジアにいかなければ
無駄に終わってしまうかもしれない。
でも、カンボジアにさえ行けばあの経験は、
より良いものになるのではないだろうか?🤔
今まで意味を見出せなかった体験にも
意味を見出せる気がした。
そう考えだしてからというもの、
点と点が繋がる瞬間をどうしても見たくなった。
気づけば僕は、親にどうしても行きたいところが
あるから50万円くださいとお願いしていた。
50万円はたしかに高い。
でもそれが一生残る経験だとしたら…
値段を気にして今しかできない
この経験をしていなければ
僕は絶対に後悔していたと思う。
親には本当に感謝しなければならない。
これに参加したことで、
世界一周の中でもカンボジアという国は
僕にとって特別な国になった。
知らないことを知りたい。
知らないことを自分で感じたい。
起こっていることを自分の目で確かめたい。
僕はこのカンボジアの経験を通して、
実際に見て聞いて感じることの重要性を知った。
実際行ってるあいだに、
「これは、来ないとわからんわ!」
と思う場面はいくつもあった。
知ることはすごく楽しい😁
実際に見てきたから、2年半が経つ今でもこうして、ここまで鮮明な記憶をあなたに向けて発信することができる。
しかし、それでもあなたに全ては話せない。
人によって印象に残るところは違うし、
人づてだとその内容が90、80、70と
どんどん伝える内容が薄くなってしまう。
船に乗ってるあいだも、
歴史を学ぶことに何の意味があるのか
考えても考えても答えが出せなかった。
でも、この記事で以前カンボジアの歴史を語ったときにいただいた「知らなかった!」というコメントを見て、僕が行ってきたことはきっと無駄じゃなかったんだと思った。
世界一周と言っているのに、
「コイツはいつまで、
カンボジアの話を続ける気だよ!」
と思うかもしれないが、
これでも控えめにしてるつもりだ。笑😅
世界一周はこのボリュームが、
ひとつひとつの国で、ずっと続く。
それぞれの国でいろんなことを感じた。
noteはずっと続けるつもりなので、
惜しみなく伝えていこうと思う。
日数をあけると話がなんのこっちゃ
わからなくなる可能性があるので、
明日は実際に体験した地雷という兵器の
恐ろしさをあなたに伝えようと思う。
完成すればね。笑
ここまでの世界一周の記事は
こちらのマガジンに全てあります。
気になる方は探してみてください!😙
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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