ココルームの日々

地域に根ざしながら、さまざまな人々とであい、表現とまなびあいの場をつくるココルーム。暮らし、仕事、関係性をみつめ、そして社会と接続する場として活動しています。であいがたくさん生まれるよう、喫茶店のふりをしています。

ココルームの日々

地域に根ざしながら、さまざまな人々とであい、表現とまなびあいの場をつくるココルーム。暮らし、仕事、関係性をみつめ、そして社会と接続する場として活動しています。であいがたくさん生まれるよう、喫茶店のふりをしています。

    マガジン

    • わたしと釜芸

      呱々の声 釜芸関係者編 「わたしと釜ヶ崎芸術大学(ココルーム)」 釜ヶ崎芸術大学に様々な形で様々に関わる人に話を聞いて、あらためて釜芸とはなんなのか、みなで考えてみたい、とはじまった企画です。ココルームがはじまって20年、釜芸が開校して10年、ですがまずは現在に関わる人に話を聞きながら、これからの釜芸を見渡したいと考えています。 過去や現在に触れながらも、みながそれぞれの考える未来を展望する—そんな場所になることを願っています。

    • 釜ヶ崎芸術大学

      釜ヶ崎芸術大学にまつわるコラムです。 執筆者は、上田假奈代(詩人)、永井玲衣(哲学)など。

    • 今日のココ日(ココルーム日記)

      毎日が人生劇場、ココルームの日々をほぼ毎日、Facebookで投稿しているココルーム日記(ココ日)。ココ日が一番はじめに投稿されたのは2021年11月のこと。それから5ヶ月経った2022年3月、今まで投稿されてきたココ日をアーカイブするために少しずつ投稿します。

    ストア

    • 商品の画像

      こころのたねとして〜記憶と社会をつなぐアートプロジェクト|上田假奈代ほか

      2007年の春から夏にかけて、大阪市の南部、浪速区と西成区の境に位置する施設、フェスティバルゲートを中心に、アートプロジェクトが実施された。『こころのたねとして』と名づけられたこのプロジェクトは、他者からライフヒストリーを聞き取り、それをもとに新たに「表現」を現前させるという主旨のものだった。この試みはアートの文脈から横断的な関わりをうみだし、「場所の力」を呼び起こした。近所のおっちゃんから研究者までコトバを寄せる本は、こころのたねを内包する。 インフォショップCOCOROOMで販売中です 遠方の方は郵送でも取り扱っています。1冊 送料手数料込み・1180円です。 メールか、お電話・ファックスでお申し込みください。 一冊の本が手元に存在するためには、 世界に何百冊か何千冊の本が存在しなければならない。 書く人、編集する人、印刷する人、製本する人、運ぶ人、機械をつくる人、工場をつくる人、働く人、働く人のご飯をつくる人……たくさんの人の働きによって、一冊の本が届けられる。いま、あなたが読むこの本もまた、たくさんの人の手を通ってきたものである。連綿とつづく人々の生と死をつむぐ「こたね」はまさに本的な身振りをもって存在している。 「場所の力」が呼び起こすものとは、 過去から未来へつなぐいまをこの瞬間に真摯に立ち会うことによって現れてくるのだ。「こころのたね」は、誰もが持っている。このたねはどのように育てるのか、どのように渡せるのか、それはまたみなさんとともに語り合っていきたい。同時代を生きる者として。 ●著者一覧 五十嵐泰正(筑波大学/都市社会学) 岩淵拓郎(美術家・「こたね」ディレクター) 上田假奈代(詩人・NPOココルーム代表) 小暮宣雄(京都橘大学/アーツマネジメント) 櫻田和也(大阪市立大学/失業と芸術の社会学的研究) 佐相憲一(詩人) 佐々木義之 (日本橋・朝日山洋服店) SHINGO☆西成(ラッパー) 瀬名秀明(作家・東北大学/SF機械工学) 妻木進吾(花園大学非常勤講師/ 都市社会学) 永橋為介(立命館大学/コミュニティー・デザイン論) 橋本 敬(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) 原口 剛(日本学術振興会/都市社会地理学) 樋口美友喜(脚本家・俳優) 冨士本大哲(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) Hex(アクティヴィスト) 松井美耶子(小説家・音楽家) maisie 森 洋久(大阪市立大学/地理情報学) ※発送は定形外郵便で行います。
      1,200円
      釜ヶ崎芸術大学
    • 商品の画像

      釜ヶ崎詩集 2011~2013

      「まちでつながる」「釜ヶ崎芸術大学」詩の時間から 大阪西成区釜ヶ崎で二〇十二年から二〇十三年の二年間に取り組んだ詩のワークショップで生まれた詩を集めた詩集。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)が主催する「まちでつながる」「釜ヶ崎芸術大学」では、地域内外のおじさんたち、旅人、若者、通りすがりの人たちが参加した。さまざまな人たちがまじりあい、お互いの話に耳を傾け、ことばをそっと包み、詩をつくり、声にした時間。百名以上の人が参加し、贈り物のような詩が生まれた。こころのたねをそっと受けとり、芽吹く春をまっている。 仕様:B4版モノクロ 全200頁   価格:1200円+税 発行:ココルーム文庫 ※発送は定形外郵便で行います。
      1,320円
      釜ヶ崎芸術大学
    • 商品の画像

      こころのたねとして〜記憶と社会をつなぐアートプロジェクト|上田假奈代ほか

      2007年の春から夏にかけて、大阪市の南部、浪速区と西成区の境に位置する施設、フェスティバルゲートを中心に、アートプロジェクトが実施された。『こころのたねとして』と名づけられたこのプロジェクトは、他者からライフヒストリーを聞き取り、それをもとに新たに「表現」を現前させるという主旨のものだった。この試みはアートの文脈から横断的な関わりをうみだし、「場所の力」を呼び起こした。近所のおっちゃんから研究者までコトバを寄せる本は、こころのたねを内包する。 インフォショップCOCOROOMで販売中です 遠方の方は郵送でも取り扱っています。1冊 送料手数料込み・1180円です。 メールか、お電話・ファックスでお申し込みください。 一冊の本が手元に存在するためには、 世界に何百冊か何千冊の本が存在しなければならない。 書く人、編集する人、印刷する人、製本する人、運ぶ人、機械をつくる人、工場をつくる人、働く人、働く人のご飯をつくる人……たくさんの人の働きによって、一冊の本が届けられる。いま、あなたが読むこの本もまた、たくさんの人の手を通ってきたものである。連綿とつづく人々の生と死をつむぐ「こたね」はまさに本的な身振りをもって存在している。 「場所の力」が呼び起こすものとは、 過去から未来へつなぐいまをこの瞬間に真摯に立ち会うことによって現れてくるのだ。「こころのたね」は、誰もが持っている。このたねはどのように育てるのか、どのように渡せるのか、それはまたみなさんとともに語り合っていきたい。同時代を生きる者として。 ●著者一覧 五十嵐泰正(筑波大学/都市社会学) 岩淵拓郎(美術家・「こたね」ディレクター) 上田假奈代(詩人・NPOココルーム代表) 小暮宣雄(京都橘大学/アーツマネジメント) 櫻田和也(大阪市立大学/失業と芸術の社会学的研究) 佐相憲一(詩人) 佐々木義之 (日本橋・朝日山洋服店) SHINGO☆西成(ラッパー) 瀬名秀明(作家・東北大学/SF機械工学) 妻木進吾(花園大学非常勤講師/ 都市社会学) 永橋為介(立命館大学/コミュニティー・デザイン論) 橋本 敬(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) 原口 剛(日本学術振興会/都市社会地理学) 樋口美友喜(脚本家・俳優) 冨士本大哲(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) Hex(アクティヴィスト) 松井美耶子(小説家・音楽家) maisie 森 洋久(大阪市立大学/地理情報学) ※発送は定形外郵便で行います。
      1,200円
      釜ヶ崎芸術大学
    • 商品の画像

      釜ヶ崎詩集 2011~2013

      「まちでつながる」「釜ヶ崎芸術大学」詩の時間から 大阪西成区釜ヶ崎で二〇十二年から二〇十三年の二年間に取り組んだ詩のワークショップで生まれた詩を集めた詩集。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)が主催する「まちでつながる」「釜ヶ崎芸術大学」では、地域内外のおじさんたち、旅人、若者、通りすがりの人たちが参加した。さまざまな人たちがまじりあい、お互いの話に耳を傾け、ことばをそっと包み、詩をつくり、声にした時間。百名以上の人が参加し、贈り物のような詩が生まれた。こころのたねをそっと受けとり、芽吹く春をまっている。 仕様:B4版モノクロ 全200頁   価格:1200円+税 発行:ココルーム文庫 ※発送は定形外郵便で行います。
      1,320円
      釜ヶ崎芸術大学
    • もっとみる

    最近の記事

    わたしと釜芸

    #02 それってアートだよね。だから。江藤まちこ アートとは?という問いは、陳腐なほどに永遠の命題である。学生時代は芸術学を選んで勉強していた。社会人になる頃にはバブルは崩壊していて、とにかく手に職をつけようと凝り固まって昼も夜も休日も働き、アートに対しては長年鑑賞者でいた。でも、好きだった。2015年に家族の都合で東京へ移ることになり、すわチャンスと、アート現場の担い手を育成する学校に通った。運営したり表現する側に、アートの関わり方が拡がった。数年前、20代の頃に通ってい

      • ようやく一人になる

        永井玲衣 伊藤さんはふらりとやってくる。 そして、ふらりといなくなる。 わたしは伊藤さんを思い出すときはいつも、さりげなく去っていくその背中を目に浮かべる。 からから笑って、細くてきれいな手を振って、ふらりといなくなってしまう。伊藤さんはどこへ行くのだろう。 ―わたしも最初会ったとき、厳しい、厳しいの、社会とか誰も信用せえへん顔をしてるわっていうのはもちろんわかったし。 でもほぐれていくところを、伊藤さんは通ってくれたというか、関わってくれたから、こうして付き合いがつづい

        • 一人の気持ち、一人のことばが、

          永井玲衣 ―チラシもらったのね。それまたすごいことですよね。綺麗なひとがね、和服姿だったんだけど、綺麗だったんです。あらあ、えらい綺麗なひとがなあ、来たんだなって。チラシをもらって、これ行ってみようっていうのがきっかけですよ。 坂下さんはのっそり、のっそりやってきた。杖をついて、緑色のマスクをして、するりとわたしの隣に座って、昨日あったできごとを話すみたいに、釜芸のことについて語りだした。 名前の知らない葉っぱが生い茂るジャングルのような庭の奥にある小部屋で、わたしたちは

          • 釜ヶ崎芸術大学 10年。

            上田假奈代 10年。 水はあまねく下の方へ、流れる。 もっとも、低いところへ。 なにかが堰き止めたとしても、ゆっくりといつのまにか、下へ。 汗やなみだ、痰、つば、小便も、雨や結露、雪。 埃や枯葉、ことばも、いっしょに流れていった。 釜ヶ崎芸術大学は、水のように流れていった。10年。 はじまりは、釜ヶ崎で教わった 大阪市西成区通称釜ヶ崎、動物園前商店街にココルームが拠点を移したのは2008年1月。喫茶店のふりをしているココルームに元日雇い労働者の地域住人・おじさんたちが

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • わたしと釜芸
            ココルームの日々
          • 釜ヶ崎芸術大学
            ココルームの日々
          • 今日のココ日(ココルーム日記)
            ココルームの日々
          • 人材募集
            ココルームの日々
          • ソケリッサ✖️ココルーム
            ココルームの日々
          • ココルームラジオ
            ココルームの日々

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            わたしと釜芸

            #01 「弱さ」を抱えて、生きる中山博晶 「教授*¹はなんでかまぷーに入ろうと思ったの?」 今回の「わたしと釜芸」を始めるにあたって話し合いをしていたとき、突然私に話がふられた。 「調査のためですよ」と冗談っぽく話していたが、内心そういえば同じようなことを聞かれたことがあったなと、釜芸で初めてインターンをした日のことを思い出していた。 その日、私は常連客から「なぜ釜ヶ崎に来たの?」と質問攻めにあっていた。長々と研究関心を話しても「なぜ」「どうして」と切り返される。彼は、

            2022年8月25日

            今日のココイチ(ココルームの一枚) 自家製ジンジャーエールシロップを作りましたー♪ 明日から550円で飲めるよー♪ おいしーよー!

            2022年8月24日

            今日のココ日(ココルーム日記) ひと月ほど前、釜芸のバザーにやってきた二体のドール。 見る人が見たら「いいもん」と分かるらしいが、しばらくの間売れずにいた。 時には帽子が行方不明になり、時には一体が無料コーナーに入っていたりと、その都度ピンチはあったが、スタッフたちのケアもあり、二体はこの一ヶ月仲良く揃ってバザーの箱に入っていた。 昨日の夜、閉店作業中に店先からスタッフしょうゆちゃんの声が聞こえてきた。 誰かに話しかけているようだが、他に人は見えない。 僕は少し気

            2022年8月23日

            今日のココ日(ココルーム日記) 今日はかなよさんの娘さんがお墓参りに行きたいというので、急遽お店をお客さんとして来ていたココルームの理事やお料理ボランティアのケエコさんにお任せして(笑)、かなよさん以下スタッフ全員で阿倍野にある大阪市設南霊園に向かった。 南霊園には、釜ヶ崎で亡くなった身寄りのない人たちの遺骨が納められている慰霊碑がある。 かなよさんによると、孤独死したり、亡くなった後、一年間引き取り手がいない遺骨はここにやって来るのだという。 雨の合間を縫って墓地に

            2022年8月22日

            今日のココ日(ココルーム日記) スタッフのふーゆちゃんがコロナから復帰して数日たった。 釜芸に来る常連さんたちも、「あー、ふーゆちゃん!おかえりー!」と嬉しそうだ。 ふーゆちゃんは相変わらずふわふわした笑い声で楽しそうに働いていて、見ている僕も楽しくなる。 復帰初日の朝、テラスからいきなりふーゆちゃんの笑い声が聞こえてきた。 「なになに?」 僕が見に行くと、「なんか見つめ合ってる」と並んで置いてあった扇風機を指差した。 二台の扇風機の首振りのタイミングがぴったり

            2022年8月21日

            今日のココ日(ココルーム日記) 今日の午後にお客さんとしてやってきた大学院生さん。 ココルームの活動に興味があり、釜芸でインターンをやってみたいと言ってくれた。 さっそく夜のまかないご飯の準備を手伝ってもらう。 武道をずっとやっているという院生さん。 大学になって始めた合気道は現在二段の腕前らしい。 それを横で聞いていた釜ヶ崎の伝説の活動家・ミノルちゃんが目を輝かせて言った。 「俺小さい頃からずっと合気道やりたかったんだよ!周りに教えてるところが無くてなぁ、諦め

            2022年8月20日

            今日のココ日(ココルーム日記) コロナになってしまって二週間自宅待機していた、今日は久々の出勤。 ココルームの1日は二週間の自宅待機期間をさらってしまうほど、やっぱり濃い! 掃除、開店準備からのラジオ体操だけで、なまった体がひーひーいう。そうそう、これこれと思い出す感覚。ラジオ体操の常連のたけちゃんとのいつものおしゃべり、スタッフのげんちゃんの創作料理、テンギョーさんの淹れてくれたコーヒー、ココルーム初来店でびっくりしている人たちの顔、みんなで囲むごはん、誕生日の人を祝うハ

            2022年8月19日

            今日のココ日(ココルーム日記) ワシントン大学准教授でアジア文化研究者・日本語研究者のジャスティン。 ココルームの活動に興味を持って、ここ数年は假奈代さんの論文を英訳したり、ココルームの英語版YouTubeラジオに登場するなど、友情を育んできた。 かつて、取材も大してしていないある海外の研究者が「影響力は小さいが、ココルームは釜ヶ崎のジェントリフィケーションに加担している」という内容の心無い記事を論文の中で発表した時には、ジャスティンがいち早く假奈代さんにその旨を知らせ

            2022年8月18日

            今日のココ日(ココルーム日記) 釜ヶ崎の夏まつりが終了して二日が経つが、ココルームのスタッフは僕を含めみんな体力的に回復し切っておらず、釜芸合唱部のリーダーとして大活躍を見せたゲンちゃんも疲れのあまり早退することに。 それでも二年ぶりにステージが復活した夏まつりは、僕たちココルームのスタッフにとっても思い出深いものとなっている。 僕はカフェやゲストハウスを回すために夏まつりのイベントには殆ど参加しなかったが、最終日の釜芸がやっている書道のブースに行った時のことが印象に残

            2022年8月15日

            釜ヶ崎夏祭り最終日。 釜ヶ崎芸術大学合唱部は3年ぶりのステージで熱唱。夏祭りの繁忙期、スタッフは仲間たちの助けをもらいながら、頑張りました。僕は初めての合唱部で、すべての力を使い果たし、三角公園から釜芸ってこんなに遠かったっけ?と思うほど、灰になりました笑 それでも、今夜は後期の釜芸がどんなことをやるのかスタッフ会議がありました。 疲労困憊なんだけど、次のことを決める会議はなんだかワクワクする。別の体力のスイッチが入る。不思議だ。かまぷーのみんながいるしね。 写真は会

            2022年8月14日

            今日のココ日(ココルーム日記) "古老は語る" 釜ヶ崎夏祭り1日目。 釜芸はお昼過ぎから書のコーナーを開いている。 3年ぶりの開催となった今年の夏祭りは、新型コロナの急拡大により規模が縮小になった。 お祭りの出店がなく、ステージイベントも夕方からになり、例年と比べて物寂しい雰囲気の漂う三角公園。でもその分中央に建てられた櫓と慰霊祭の飾りが際立っていた。 テント下で書のコーナーを始めると、地域の人たちは物珍しそうにこちらを覗いてくる。 「こんにちは。一筆どうですか

            2022年8月13日

            今日のココイチ(ココルームの一枚) 木々が生い茂った釜芸の庭。 テラスからコンポストへの道の途中で、バナナとイチジクの葉っぱがあいさつを交わしていた。