ココルームの日々

地域に根ざしながら、さまざまな人々とであい、表現とまなびあいの場をつくるココルーム。暮…

ココルームの日々

地域に根ざしながら、さまざまな人々とであい、表現とまなびあいの場をつくるココルーム。暮らし、仕事、関係性をみつめ、そして社会と接続する場として活動しています。であいがたくさん生まれるよう、喫茶店のふりをしています。

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  • 釜ヶ崎芸術大学

    釜ヶ崎芸術大学にまつわるコラムです。 執筆者は、上田假奈代(詩人)、永井玲衣(哲学)など。

  • ココルームについて

    アートNPOでありながら、喫茶店のふりをして、365日。 であいと表現の場をつくり、問いを重ねています。 「表現と社会と仕事と自律」とは何か、その関わりと深遠さは、台本のない「日々人生劇場」となって表れ、誰もが誰かの生きること死ぬことにたちあっています。 シリアスかというとそんなこともなく、役者が多くて、よく笑っています。 深呼吸して、ほがらかに。 ココルームの代表であり詩人の上田假奈代がココルームについて書いています。

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    釜芸、井戸を掘る             KAMAGEI, we dig a well!

    アフガニスタンの知恵と日本を掘ってきた釜ヶ崎の労働者の経験とともに水脈をたどる。 Digging with wisdom and experience from Afghanistan and Kama. 大阪の真ん中で井戸を掘ったプロジェクト、2019年春から秋の記録。 西成区・通称釜ヶ崎にて、ペシャワール会の水源確保事業に参加していた蓮岡修氏をナビゲーターに、ココルームに通う元・現役の日雇い労働者に教わり、子ども、若者、外国人、難民など700人が井戸を掘りました。 なぜ井戸を掘ろうと思ったのか。 どのような道具でどんな作業をしていたのか。 掘って、なにが起こったのか。 プロジェクトの言語化に要した3年余りはコロナでもありました。 その間にも、家族との再会、失踪、裁判所通い、コロナによる減収、あいつぐ退職、再会など、さまざまなことが起こりました。 2023年のいま、井戸を掘った人たち、井戸を掘っていない人たちは、何を思うのか。 (詳細な記録ですが、これを読んで井戸をスコップで掘るのは難しいかもしれません。) A4横型 87ページ(拓口出版)
    1,650円
    釜ヶ崎芸術大学
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    こころのたねとして〜記憶と社会をつなぐアートプロジェクト|上田假奈代ほか

    2007年の春から夏にかけて、大阪市の南部、浪速区と西成区の境に位置する施設、フェスティバルゲートを中心に、アートプロジェクトが実施された。『こころのたねとして』と名づけられたこのプロジェクトは、他者からライフヒストリーを聞き取り、それをもとに新たに「表現」を現前させるという主旨のものだった。この試みはアートの文脈から横断的な関わりをうみだし、「場所の力」を呼び起こした。近所のおっちゃんから研究者までコトバを寄せる本は、こころのたねを内包する。 インフォショップCOCOROOMで販売中です 遠方の方は郵送でも取り扱っています。1冊 送料手数料別・1320円です。 メールか、お電話・ファックスでお申し込みください。 一冊の本が手元に存在するためには、 世界に何百冊か何千冊の本が存在しなければならない。 書く人、編集する人、印刷する人、製本する人、運ぶ人、機械をつくる人、工場をつくる人、働く人、働く人のご飯をつくる人……たくさんの人の働きによって、一冊の本が届けられる。いま、あなたが読むこの本もまた、たくさんの人の手を通ってきたものである。連綿とつづく人々の生と死をつむぐ「こたね」はまさに本的な身振りをもって存在している。 「場所の力」が呼び起こすものとは、 過去から未来へつなぐいまをこの瞬間に真摯に立ち会うことによって現れてくるのだ。「こころのたね」は、誰もが持っている。このたねはどのように育てるのか、どのように渡せるのか、それはまたみなさんとともに語り合っていきたい。同時代を生きる者として。 ●著者一覧 五十嵐泰正(筑波大学/都市社会学) 岩淵拓郎(美術家・「こたね」ディレクター) 上田假奈代(詩人・NPOココルーム代表) 小暮宣雄(京都橘大学/アーツマネジメント) 櫻田和也(大阪市立大学/失業と芸術の社会学的研究) 佐相憲一(詩人) 佐々木義之 (日本橋・朝日山洋服店) SHINGO☆西成(ラッパー) 瀬名秀明(作家・東北大学/SF機械工学) 妻木進吾(花園大学非常勤講師/ 都市社会学) 永橋為介(立命館大学/コミュニティー・デザイン論) 橋本 敬(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) 原口 剛(日本学術振興会/都市社会地理学) 樋口美友喜(脚本家・俳優) 冨士本大哲(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) Hex(アクティヴィスト) 松井美耶子(小説家・音楽家) maisie 森 洋久(大阪市立大学/地理情報学) ※発送はレターパックで行います。
    1,320円
    釜ヶ崎芸術大学
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    アフガニスタンの知恵と日本を掘ってきた釜ヶ崎の労働者の経験とともに水脈をたどる。 Digging with wisdom and experience from Afghanistan and Kama. 大阪の真ん中で井戸を掘ったプロジェクト、2019年春から秋の記録。 西成区・通称釜ヶ崎にて、ペシャワール会の水源確保事業に参加していた蓮岡修氏をナビゲーターに、ココルームに通う元・現役の日雇い労働者に教わり、子ども、若者、外国人、難民など700人が井戸を掘りました。 なぜ井戸を掘ろうと思ったのか。 どのような道具でどんな作業をしていたのか。 掘って、なにが起こったのか。 プロジェクトの言語化に要した3年余りはコロナでもありました。 その間にも、家族との再会、失踪、裁判所通い、コロナによる減収、あいつぐ退職、再会など、さまざまなことが起こりました。 2023年のいま、井戸を掘った人たち、井戸を掘っていない人たちは、何を思うのか。 (詳細な記録ですが、これを読んで井戸をスコップで掘るのは難しいかもしれません。) A4横型 87ページ(拓口出版)
    1,650円
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    こころのたねとして〜記憶と社会をつなぐアートプロジェクト|上田假奈代ほか

    2007年の春から夏にかけて、大阪市の南部、浪速区と西成区の境に位置する施設、フェスティバルゲートを中心に、アートプロジェクトが実施された。『こころのたねとして』と名づけられたこのプロジェクトは、他者からライフヒストリーを聞き取り、それをもとに新たに「表現」を現前させるという主旨のものだった。この試みはアートの文脈から横断的な関わりをうみだし、「場所の力」を呼び起こした。近所のおっちゃんから研究者までコトバを寄せる本は、こころのたねを内包する。 インフォショップCOCOROOMで販売中です 遠方の方は郵送でも取り扱っています。1冊 送料手数料別・1320円です。 メールか、お電話・ファックスでお申し込みください。 一冊の本が手元に存在するためには、 世界に何百冊か何千冊の本が存在しなければならない。 書く人、編集する人、印刷する人、製本する人、運ぶ人、機械をつくる人、工場をつくる人、働く人、働く人のご飯をつくる人……たくさんの人の働きによって、一冊の本が届けられる。いま、あなたが読むこの本もまた、たくさんの人の手を通ってきたものである。連綿とつづく人々の生と死をつむぐ「こたね」はまさに本的な身振りをもって存在している。 「場所の力」が呼び起こすものとは、 過去から未来へつなぐいまをこの瞬間に真摯に立ち会うことによって現れてくるのだ。「こころのたね」は、誰もが持っている。このたねはどのように育てるのか、どのように渡せるのか、それはまたみなさんとともに語り合っていきたい。同時代を生きる者として。 ●著者一覧 五十嵐泰正(筑波大学/都市社会学) 岩淵拓郎(美術家・「こたね」ディレクター) 上田假奈代(詩人・NPOココルーム代表) 小暮宣雄(京都橘大学/アーツマネジメント) 櫻田和也(大阪市立大学/失業と芸術の社会学的研究) 佐相憲一(詩人) 佐々木義之 (日本橋・朝日山洋服店) SHINGO☆西成(ラッパー) 瀬名秀明(作家・東北大学/SF機械工学) 妻木進吾(花園大学非常勤講師/ 都市社会学) 永橋為介(立命館大学/コミュニティー・デザイン論) 橋本 敬(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) 原口 剛(日本学術振興会/都市社会地理学) 樋口美友喜(脚本家・俳優) 冨士本大哲(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) Hex(アクティヴィスト) 松井美耶子(小説家・音楽家) maisie 森 洋久(大阪市立大学/地理情報学) ※発送はレターパックで行います。
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最近の記事

自分が主体的になれる仕事場。田中杏佳さんがココルームで働く理由 #求人

みなさんこんにちは。ココルームの求人募集の相談をいただいた編集者兼ライターの狩野哲也が、ココルームで働く人に「なぜこの場所で働いているのか」を聞いてみました。 これを読んで、ココルームで働くことに少しでも興味をもつ人が広がればと思っています。今回はスタッフの田中杏佳(たなか・きょうか)さんに聞きます。 ーーーココルームを知ったきっかけは何だったんですか? 初めてココルームに来たのが台湾旅行に行く前の日なんです。出身が鳥取なので、関空に行くために一度、鳥取から大阪に来て前

    • 正直になれる場所をつくるのが自分の使命。堀澤元さんがココルームで働く理由。 #求人

      みなさんこんにちは。ココルームの求人募集の相談をいただいた編集者兼ライターの狩野哲也が、ココルームで働く人に「なぜこの場所で働いているのか」を聞いてみました。 これを読んで、ココルームで働くことに少しでも興味をもつ人が広がればと思っています。今回はスタッフの堀澤元(ほりさわ・げん)さんに聞きます。 ーーーそもそもココルームで働くきっかけは何だったのでしょうか? 「ココルーム人材募集!」のツイートを、友だちのリツイートで知ったんです。 ーーーその当時はどこで、どんなこと

      • 釜ヶ崎芸術大学2023年後期スケジュール発表!

        【釜芸2023年後期10月〜2024年3月 日程】 〜10月〜◯合唱部 秋のはじまり うたの時間 Chorus Club 日時:10月4日(水)18:30-20:30 指揮:山本則幸(合唱指導) 会場:釜ヶ崎芸術大学(ココルーム)の庭 ◯旧あいりんセンタースケッチ会と小さなお茶  なくなる前にセンターを描きたい Sketching the Former Airin Center and Having a Little Tea 日時:10月14日(土)13:30ー16:

        • ココルームだけに生える毛

          永井玲衣 ココルームは、ふりをしている。 喫茶店や、ゲストハウスや、大学や、あるいはNPOの。 ふりをするという身構えがあるからこそ、いろいろなひとがやってきて、とうとうある秋の日に、人類学者もやってきた。 松村さんは、木の枝にじっとしている、ふっくらとした鳥のようなひとだった。 假奈代さんが話すのを、ふうん、とか、へえ、とか声を小さく漏らしながら、おだやかにきいていた。假奈代さんは、松村さんの『くらしのアナキズム』を読んで、それが自分たちの場をつくることについての本だ

        自分が主体的になれる仕事場。田中杏佳さんがココルームで働く理由 #求人

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          ココルームを表すことばの連なり

          ●ココルームを表すことばの連なり1 2003年ころ Cocoroom: A non-profit organization. A Room of Voices, Words, and Hearts ・表現と実践=「こえ」 表現とは、意志による能動精神の活動であり、情報にあふれる現代社会において、人間存在の意味を知るきっかけとなります。そして、その実践は人間が現実へ飛び込むことができるよう勇気と責任を獲得するものとなります。わたしたちはこの経験を自ら行ない、またその環境づ

          ココルームを表すことばの連なり

          6 時には、あいだを突き抜けてゆく

          日々、人と人のあいだをていねいに捉えることがとても大切だと、くりかえし語ってきました。けれど、そのあいだを、時々突き抜けていくことを、わたし自身もまた希求していることに気づきました。  ヨコトリでは多くのメディアの取材を受けました。釜ヶ崎のおじさんたちと横浜に行きたかったのでクラウドファンディングをして寄付集めをしたこともあって、わたしは取材を断ることなく受け続けました。釜芸がヨコトリで訴えたいことは?その後の展望は?そうした取材になんども答えながらも、違和感に喉が乾きました

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          5 学びあいたい人が集まれば、そこが大学—釜ヶ崎芸術大学

           2011年頃から、喫茶店のある商店街を歩く人が減り、高齢化が加速したことを実感しました。おじさんたちの行動範囲がどんどん狭くなっているようでした。2012年から、まちを大学に見立て「釜ヶ崎芸術大学」(以下、釜芸)をはじめました。地域のなかにある施設を会場に講座を出前します。炊き出しをしていた施設、野宿の人たちの居場所となっている施設、アルコールの問題に取り組む教会の施設などを会場にお借りしたのは、おじさんたちの馴染みのある施設だから。哲学や音楽、ダンス、天文学、詩、ガムラン

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          4 表現をささえるために、その場にいるみんなが心がけること

          4 表現をささえるために、その場にいるみんなが心がけること 釜ヶ崎に暮らす人々は実にさまざまで、さらに地域外からもいろんな人がやってきます。野宿や生活保護受給者、障がいや病気をもつ人々、ひきこもり歴や犯罪歴、アルコール、薬物などのアディクションのある人、悩み事のある人など。そうした人々との関係が硬直しそうになると、揺らし、ずらし、笑えることを大事にしています。 4-1 安さんに表現の根源を教わった  オープン以来毎日五回程通い続ける高齢の安さん。注文もしないのでお金を払

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          3 ココルームという実験

           アートNPOココルームはわたしの仕事場でもあり、社会的実験の場でもあります。正式名称は「NPO法人 こえとことばとこころの部屋」。声はいのちの表現であり、言葉は応答のための表現であり、心は想像力の翼です。  この名前のとおり、ココルームは「表現」というのものが、社会とどのように関わることができるのかさぐっています。人々が表現しあい、対話を重ねることは生きることを深くするものだと信じています。  ココルームは2003年からに大阪市の現代芸術拠点形成事業の一つの団体として、浪速

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          2 地図にないまち・釜ヶ崎について

           さて、ココルームの拠点のあるまちについて話しましょう。大阪市の中心部のすこし南にある釜ヶ崎は人工的につくられたまちです。1960年代から日本の高度経済成長を支えるために、全国から日雇い労働者を集め、おもに建設労働の雇用の調整弁としての寄せ場の役割を果たしてきました。0.62㎢のドヤ街と呼ばれる簡易宿泊所街は、あいりんという呼び名もあります。どちらも地図に記されてはいません。ドヤは宿の符丁。ほとんどが三畳一間の部屋で、最盛期には3〜4万人の労働者がいました。劣悪な労働環境で、

          2 地図にないまち・釜ヶ崎について

          1 はじめに アートは生きのびるための技術

           わたしたちが生きるこの世界は実にいろいろなものから成りたっています。いろいろなものがお互いに網の目につながりをもちながらこの世界をつくりあげています。人はひとりでは生きることができません。関わりあって生きています。他者とのつながりに気づき、呼応しようとしたときに、わたしたちは何かしらの「表現」を試みようとします。これから紹介するココルームの活動は、「表現」することができるようにお互いの存在を大切にするための実践です。お互いに学び合い、他者とのつながりの回路や接続点をゆたかに

          1 はじめに アートは生きのびるための技術

          わたしと釜芸

          #02 それってアートだよね。だから。江藤まちこ アートとは?という問いは、陳腐なほどに永遠の命題である。学生時代は芸術学を選んで勉強していた。社会人になる頃にはバブルは崩壊していて、とにかく手に職をつけようと凝り固まって昼も夜も休日も働き、アートに対しては長年鑑賞者でいた。でも、好きだった。2015年に家族の都合で東京へ移ることになり、すわチャンスと、アート現場の担い手を育成する学校に通った。運営したり表現する側に、アートの関わり方が拡がった。数年前、20代の頃に通ってい

          ようやく一人になる

          永井玲衣 伊藤さんはふらりとやってくる。 そして、ふらりといなくなる。 わたしは伊藤さんを思い出すときはいつも、さりげなく去っていくその背中を目に浮かべる。 からから笑って、細くてきれいな手を振って、ふらりといなくなってしまう。伊藤さんはどこへ行くのだろう。 ―わたしも最初会ったとき、厳しい、厳しいの、社会とか誰も信用せえへん顔をしてるわっていうのはもちろんわかったし。 でもほぐれていくところを、伊藤さんは通ってくれたというか、関わってくれたから、こうして付き合いがつづい

          ようやく一人になる

          一人の気持ち、一人のことばが、

          永井玲衣 ―チラシもらったのね。それまたすごいことですよね。綺麗なひとがね、和服姿だったんだけど、綺麗だったんです。あらあ、えらい綺麗なひとがなあ、来たんだなって。チラシをもらって、これ行ってみようっていうのがきっかけですよ。 坂下さんはのっそり、のっそりやってきた。杖をついて、緑色のマスクをして、するりとわたしの隣に座って、昨日あったできごとを話すみたいに、釜芸のことについて語りだした。 名前の知らない葉っぱが生い茂るジャングルのような庭の奥にある小部屋で、わたしたちは

          一人の気持ち、一人のことばが、

          釜ヶ崎芸術大学 10年。

          上田假奈代 10年。 水はあまねく下の方へ、流れる。 もっとも、低いところへ。 なにかが堰き止めたとしても、ゆっくりといつのまにか、下へ。 汗やなみだ、痰、つば、小便も、雨や結露、雪。 埃や枯葉、ことばも、いっしょに流れていった。 釜ヶ崎芸術大学は、水のように流れていった。10年。 はじまりは、釜ヶ崎で教わった 大阪市西成区通称釜ヶ崎、動物園前商店街にココルームが拠点を移したのは2008年1月。喫茶店のふりをしているココルームに元日雇い労働者の地域住人・おじさんたちが

          釜ヶ崎芸術大学 10年。

          わたしと釜芸

          #01 「弱さ」を抱えて、生きる中山博晶 「教授*¹はなんでかまぷーに入ろうと思ったの?」 今回の「わたしと釜芸」を始めるにあたって話し合いをしていたとき、突然私に話がふられた。 「調査のためですよ」と冗談っぽく話していたが、内心そういえば同じようなことを聞かれたことがあったなと、釜芸で初めてインターンをした日のことを思い出していた。 その日、私は常連客から「なぜ釜ヶ崎に来たの?」と質問攻めにあっていた。長々と研究関心を話しても「なぜ」「どうして」と切り返される。彼は、