ココルームの日々

地域に根ざしながら、さまざまな人々とであい、表現とまなびあいの場をつくるココルーム。暮…

ココルームの日々

地域に根ざしながら、さまざまな人々とであい、表現とまなびあいの場をつくるココルーム。暮らし、仕事、関係性をみつめ、そして社会と接続する場として活動しています。であいがたくさん生まれるよう、喫茶店のふりをしています。

マガジン

  • わたしと釜芸(かまぷ〜)

    呱々の声 釜芸関係者編 「わたしと釜ヶ崎芸術大学(ココルーム)」 釜ヶ崎芸術大学に様々な形で様々に関わる人に話を聞いて、あらためて釜芸とはなんなのか、みなで考えてみたい、とはじまった企画です。ココルームがはじまって20年、釜芸が開校して10年、ですがまずは現在に関わる人に話を聞きながら、これからの釜芸を見渡したいと考えています。 過去や現在に触れながらも、みながそれぞれの考える未来を展望する—そんな場所になることを願っています。

  • 釜ヶ崎芸術大学

    釜ヶ崎芸術大学にまつわるコラムです。 執筆者は、上田假奈代(詩人)、永井玲衣(哲学)など。

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    釜芸、井戸を掘る             KAMAGEI, we dig a well!

    アフガニスタンの知恵と日本を掘ってきた釜ヶ崎の労働者の経験とともに水脈をたどる。 Digging with wisdom and experience from Afghanistan and Kama. 大阪の真ん中で井戸を掘ったプロジェクト、2019年春から秋の記録。 西成区・通称釜ヶ崎にて、ペシャワール会の水源確保事業に参加していた蓮岡修氏をナビゲーターに、ココルームに通う元・現役の日雇い労働者に教わり、子ども、若者、外国人、難民など700人が井戸を掘りました。 なぜ井戸を掘ろうと思ったのか。 どのような道具でどんな作業をしていたのか。 掘って、なにが起こったのか。 プロジェクトの言語化に要した3年余りはコロナでもありました。 その間にも、家族との再会、失踪、裁判所通い、コロナによる減収、あいつぐ退職、再会など、さまざまなことが起こりました。 2023年のいま、井戸を掘った人たち、井戸を掘っていない人たちは、何を思うのか。 (詳細な記録ですが、これを読んで井戸をスコップで掘るのは難しいかもしれません。) A4横型 87ページ(拓口出版)
    1,650円
    釜ヶ崎芸術大学
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    こころのたねとして〜記憶と社会をつなぐアートプロジェクト|上田假奈代ほか

    2007年の春から夏にかけて、大阪市の南部、浪速区と西成区の境に位置する施設、フェスティバルゲートを中心に、アートプロジェクトが実施された。『こころのたねとして』と名づけられたこのプロジェクトは、他者からライフヒストリーを聞き取り、それをもとに新たに「表現」を現前させるという主旨のものだった。この試みはアートの文脈から横断的な関わりをうみだし、「場所の力」を呼び起こした。近所のおっちゃんから研究者までコトバを寄せる本は、こころのたねを内包する。 インフォショップCOCOROOMで販売中です 遠方の方は郵送でも取り扱っています。1冊 送料手数料別・1320円です。 メールか、お電話・ファックスでお申し込みください。 一冊の本が手元に存在するためには、 世界に何百冊か何千冊の本が存在しなければならない。 書く人、編集する人、印刷する人、製本する人、運ぶ人、機械をつくる人、工場をつくる人、働く人、働く人のご飯をつくる人……たくさんの人の働きによって、一冊の本が届けられる。いま、あなたが読むこの本もまた、たくさんの人の手を通ってきたものである。連綿とつづく人々の生と死をつむぐ「こたね」はまさに本的な身振りをもって存在している。 「場所の力」が呼び起こすものとは、 過去から未来へつなぐいまをこの瞬間に真摯に立ち会うことによって現れてくるのだ。「こころのたね」は、誰もが持っている。このたねはどのように育てるのか、どのように渡せるのか、それはまたみなさんとともに語り合っていきたい。同時代を生きる者として。 ●著者一覧 五十嵐泰正(筑波大学/都市社会学) 岩淵拓郎(美術家・「こたね」ディレクター) 上田假奈代(詩人・NPOココルーム代表) 小暮宣雄(京都橘大学/アーツマネジメント) 櫻田和也(大阪市立大学/失業と芸術の社会学的研究) 佐相憲一(詩人) 佐々木義之 (日本橋・朝日山洋服店) SHINGO☆西成(ラッパー) 瀬名秀明(作家・東北大学/SF機械工学) 妻木進吾(花園大学非常勤講師/ 都市社会学) 永橋為介(立命館大学/コミュニティー・デザイン論) 橋本 敬(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) 原口 剛(日本学術振興会/都市社会地理学) 樋口美友喜(脚本家・俳優) 冨士本大哲(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) Hex(アクティヴィスト) 松井美耶子(小説家・音楽家) maisie 森 洋久(大阪市立大学/地理情報学) ※発送はレターパックで行います。
    1,320円
    釜ヶ崎芸術大学
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    釜芸、井戸を掘る             KAMAGEI, we dig a well!

    アフガニスタンの知恵と日本を掘ってきた釜ヶ崎の労働者の経験とともに水脈をたどる。 Digging with wisdom and experience from Afghanistan and Kama. 大阪の真ん中で井戸を掘ったプロジェクト、2019年春から秋の記録。 西成区・通称釜ヶ崎にて、ペシャワール会の水源確保事業に参加していた蓮岡修氏をナビゲーターに、ココルームに通う元・現役の日雇い労働者に教わり、子ども、若者、外国人、難民など700人が井戸を掘りました。 なぜ井戸を掘ろうと思ったのか。 どのような道具でどんな作業をしていたのか。 掘って、なにが起こったのか。 プロジェクトの言語化に要した3年余りはコロナでもありました。 その間にも、家族との再会、失踪、裁判所通い、コロナによる減収、あいつぐ退職、再会など、さまざまなことが起こりました。 2023年のいま、井戸を掘った人たち、井戸を掘っていない人たちは、何を思うのか。 (詳細な記録ですが、これを読んで井戸をスコップで掘るのは難しいかもしれません。) A4横型 87ページ(拓口出版)
    1,650円
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    こころのたねとして〜記憶と社会をつなぐアートプロジェクト|上田假奈代ほか

    2007年の春から夏にかけて、大阪市の南部、浪速区と西成区の境に位置する施設、フェスティバルゲートを中心に、アートプロジェクトが実施された。『こころのたねとして』と名づけられたこのプロジェクトは、他者からライフヒストリーを聞き取り、それをもとに新たに「表現」を現前させるという主旨のものだった。この試みはアートの文脈から横断的な関わりをうみだし、「場所の力」を呼び起こした。近所のおっちゃんから研究者までコトバを寄せる本は、こころのたねを内包する。 インフォショップCOCOROOMで販売中です 遠方の方は郵送でも取り扱っています。1冊 送料手数料別・1320円です。 メールか、お電話・ファックスでお申し込みください。 一冊の本が手元に存在するためには、 世界に何百冊か何千冊の本が存在しなければならない。 書く人、編集する人、印刷する人、製本する人、運ぶ人、機械をつくる人、工場をつくる人、働く人、働く人のご飯をつくる人……たくさんの人の働きによって、一冊の本が届けられる。いま、あなたが読むこの本もまた、たくさんの人の手を通ってきたものである。連綿とつづく人々の生と死をつむぐ「こたね」はまさに本的な身振りをもって存在している。 「場所の力」が呼び起こすものとは、 過去から未来へつなぐいまをこの瞬間に真摯に立ち会うことによって現れてくるのだ。「こころのたね」は、誰もが持っている。このたねはどのように育てるのか、どのように渡せるのか、それはまたみなさんとともに語り合っていきたい。同時代を生きる者として。 ●著者一覧 五十嵐泰正(筑波大学/都市社会学) 岩淵拓郎(美術家・「こたね」ディレクター) 上田假奈代(詩人・NPOココルーム代表) 小暮宣雄(京都橘大学/アーツマネジメント) 櫻田和也(大阪市立大学/失業と芸術の社会学的研究) 佐相憲一(詩人) 佐々木義之 (日本橋・朝日山洋服店) SHINGO☆西成(ラッパー) 瀬名秀明(作家・東北大学/SF機械工学) 妻木進吾(花園大学非常勤講師/ 都市社会学) 永橋為介(立命館大学/コミュニティー・デザイン論) 橋本 敬(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) 原口 剛(日本学術振興会/都市社会地理学) 樋口美友喜(脚本家・俳優) 冨士本大哲(北陸先端科学技術大学院大学/複雑系) Hex(アクティヴィスト) 松井美耶子(小説家・音楽家) maisie 森 洋久(大阪市立大学/地理情報学) ※発送はレターパックで行います。
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    釜ヶ崎詩集 2011~2013

    「まちでつながる」「釜ヶ崎芸術大学」詩の時間から 大阪西成区釜ヶ崎で二〇十二年から二〇十三年の二年間に取り組んだ詩のワークショップで生まれた詩を集めた詩集。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)が主催する「まちでつながる」「釜ヶ崎芸術大学」では、地域内外のおじさんたち、旅人、若者、通りすがりの人たちが参加した。さまざまな人たちがまじりあい、お互いの話に耳を傾け、ことばをそっと包み、詩をつくり、声にした時間。百名以上の人が参加し、贈り物のような詩が生まれた。こころのたねをそっと受けとり、芽吹く春をまっている。 仕様:B4版モノクロ 全200頁   価格:1200円+税 発行:ココルーム文庫 ※発送は定形外郵便で行います。
    1,320円
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最近の記事

釜ヶ崎芸術大学 2024年後期10月〜2025年3月 日程

釜ヶ崎芸術大学2024 後期10月〜2025年3月 日程 〜10月〜落語会『まるここ寄席』其の七 釜ヶ崎で大笑い Rakugo Show vol.7 日時:10月2日(水)14:00〜16:00 1部 落語:露の団姫(落語家)、桂雪鹿(落語家) 2部 トーク:露の団姫、桂雪鹿、上田假奈代、会場のみなさん 会場・共催:西成労働福祉センター(大阪市西成区萩之茶屋1-3-28) 合唱部 秋のはじまり うたの時間 Chorus Club 日時:10月2日(水)18:30-20

    • たいがい大笑いしている

      あ~さ~さんと話をしてみた。実はかまぷ~どうしでサシでじっくり話をしたことはほとんどない。しょうゆさんが本名なのかどうかもわからない。小川さんのモヒカンが今日何色なのかも知らない。あ~さ~さんがいつ最後に散髪したのかも知っている人いますかー?という感じだ。秘密にしているわけではなく、過去のことをねほりはほり聞かないのが釜ヶ崎の礼儀であるのと似ているのかもしれない、昔語りをねだりあうことはあまりない。 あ~さ~さんが釜芸で一番感銘を受けたのは”詩の講座”だという話を何かの折に聞

      • それでいいのだ!

        それでいいのだ! あまり自信がなかった。釜芸の講座にはちょくちょく出ているけれど、ほぼ参加者だから。 先日 、かまぷ~のみんなと話をした。だんだん肩身がせまくなる。「あたしはかまぷ~だろうか? 」おもわずことばにすると、いろんな返事が返ってきた。 そうか!それでいいのだ! 帰り道、自転車を漕いでいたら こんなことばが浮かんだ。 かまぷ~ = 釜芸運営サポーター 「ねばならぬ」はありません 釜芸がすきなら あなたもかまぷ~ やりたい仕事を

        • 釜芸をささえる「かまぷ〜」からこんにちは

          かまぷ〜のはじまり 「釜ヶ崎芸術大学アーツマネジメントプロフェッショナル」を略すると「かまぷ~」になる。発足したのは2016年の冬。釜芸が4年目のときだ。運営するココルームはときどきスタッフ体制が脆弱になる。移転や事業展開が変わるタイミングで組織が揺れる。2016 年4月に移転してゲストハウス事業を始めたが、うまくいかず、釜芸の実施もギリギリの状態だった。その秋に釜芸の成果発表「釜ヶ崎オ!ペラ」をココルームの庭で行った。多くの関係者も、ボランティアさんも帰ってしまい、残さ

        釜ヶ崎芸術大学 2024年後期10月〜2025年3月 日程

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        記事

          釜ヶ崎芸術大学2024前期スケジュール

          ~4月~ 合唱部 さあ、今年もうたうよ! Chorus Club 日時:4月3日(水)18:30ー20:30   指揮:山本則幸(合唱指導) 会場:釜ヶ崎芸術大学(ココルーム)の庭 釜ヶ崎のまちをあるく 歴史といまを歩いて未来を話そう Get to Know Kamagasaki by Walking 日時:4月7日(日)14:00ー16:30   案内人:山田實(1972年から釜ヶ崎) 参加費:1500円 集合:釜ヶ崎芸術大学(ココルーム) 教授会 構想のつぎは行動へ!

          釜ヶ崎芸術大学2024前期スケジュール

          安藤さん 安藤さん おはよう

          永井玲衣 「ティラノサウルスの話とか 恐竜も見たことがあるって言ってた 地獄の話もあったかな 若い大学生とかくると そういう話をしたがった あんた知ってるか あんた知ってるか 原始時代はなあって」 「びしょびしょの3万円をもってきて 乾かしてほしいって言われて もらったばかりのね お金が入ると洗濯をまとめてするんだけど ポッケにいれたまんま洗濯しちゃって びしょびしょになっちゃった どうしても乾かしてほしいって言われて で、アイロンで3万円乾かして 前でうれしそうにそれ見

          安藤さん 安藤さん おはよう

          釜ヶ崎芸術大学2024前期スケジュール
発表‼︎

          ~4月~合唱部 さあ、今年もうたうよ! Chorus Club 日時:4月3日(水)18:30ー20:30 指揮:山本則幸(合唱指導) 会場:釜ヶ崎芸術大学(ココルーム)の庭 釜ヶ崎のまちをあるく 歴史といまを歩いて未来を話そう Get to Know Kamagasaki by Walking 日時:4月7日(日)14:00ー16:30 案内人:山田實(1972年から釜ヶ崎) 参加費:1500円 集合:釜ヶ崎芸術大学(ココルーム) 教授会 構想のつぎ

          釜ヶ崎芸術大学2024前期スケジュール
発表‼︎

          自分が主体的になれる仕事場。田中杏佳さんがココルームで働く理由 #求人

          みなさんこんにちは。ココルームの求人募集の相談をいただいた編集者兼ライターの狩野哲也が、ココルームで働く人に「なぜこの場所で働いているのか」を聞いてみました。 これを読んで、ココルームで働くことに少しでも興味をもつ人が広がればと思っています。今回はスタッフの田中杏佳(たなか・きょうか)さんに聞きます。 ーーーココルームを知ったきっかけは何だったんですか? 初めてココルームに来たのが台湾旅行に行く前の日なんです。出身が鳥取なので、関空に行くために一度、鳥取から大阪に来て前

          自分が主体的になれる仕事場。田中杏佳さんがココルームで働く理由 #求人

          正直になれる場所をつくるのが自分の使命。堀澤元さんがココルームで働く理由。 #求人

          みなさんこんにちは。ココルームの求人募集の相談をいただいた編集者兼ライターの狩野哲也が、ココルームで働く人に「なぜこの場所で働いているのか」を聞いてみました。 これを読んで、ココルームで働くことに少しでも興味をもつ人が広がればと思っています。今回はスタッフの堀澤元(ほりさわ・げん)さんに聞きます。 ーーーそもそもココルームで働くきっかけは何だったのでしょうか? 「ココルーム人材募集!」のツイートを、友だちのリツイートで知ったんです。 ーーーその当時はどこで、どんなこと

          正直になれる場所をつくるのが自分の使命。堀澤元さんがココルームで働く理由。 #求人

          釜ヶ崎芸術大学2023年後期スケジュール発表!

          【釜芸2023年後期10月〜2024年3月 日程】 〜10月〜◯合唱部 秋のはじまり うたの時間 Chorus Club 日時:10月4日(水)18:30-20:30 指揮:山本則幸(合唱指導) 会場:釜ヶ崎芸術大学(ココルーム)の庭 ◯旧あいりんセンタースケッチ会と小さなお茶  なくなる前にセンターを描きたい Sketching the Former Airin Center and Having a Little Tea 日時:10月14日(土)13:30ー16:

          釜ヶ崎芸術大学2023年後期スケジュール発表!

          ココルームだけに生える毛

          永井玲衣 ココルームは、ふりをしている。 喫茶店や、ゲストハウスや、大学や、あるいはNPOの。 ふりをするという身構えがあるからこそ、いろいろなひとがやってきて、とうとうある秋の日に、人類学者もやってきた。 松村さんは、木の枝にじっとしている、ふっくらとした鳥のようなひとだった。 假奈代さんが話すのを、ふうん、とか、へえ、とか声を小さく漏らしながら、おだやかにきいていた。假奈代さんは、松村さんの『くらしのアナキズム』を読んで、それが自分たちの場をつくることについての本だ

          ココルームだけに生える毛

          ココルームを表すことばの連なり

          ●ココルームを表すことばの連なり1 2003年ころ Cocoroom: A non-profit organization. A Room of Voices, Words, and Hearts ・表現と実践=「こえ」 表現とは、意志による能動精神の活動であり、情報にあふれる現代社会において、人間存在の意味を知るきっかけとなります。そして、その実践は人間が現実へ飛び込むことができるよう勇気と責任を獲得するものとなります。わたしたちはこの経験を自ら行ない、またその環境づ

          ココルームを表すことばの連なり

          6 時には、あいだを突き抜けてゆく

          日々、人と人のあいだをていねいに捉えることがとても大切だと、くりかえし語ってきました。けれど、そのあいだを、時々突き抜けていくことを、わたし自身もまた希求していることに気づきました。  ヨコトリでは多くのメディアの取材を受けました。釜ヶ崎のおじさんたちと横浜に行きたかったのでクラウドファンディングをして寄付集めをしたこともあって、わたしは取材を断ることなく受け続けました。釜芸がヨコトリで訴えたいことは?その後の展望は?そうした取材になんども答えながらも、違和感に喉が乾きました

          6 時には、あいだを突き抜けてゆく

          5 学びあいたい人が集まれば、そこが大学—釜ヶ崎芸術大学

           2011年頃から、喫茶店のある商店街を歩く人が減り、高齢化が加速したことを実感しました。おじさんたちの行動範囲がどんどん狭くなっているようでした。2012年から、まちを大学に見立て「釜ヶ崎芸術大学」(以下、釜芸)をはじめました。地域のなかにある施設を会場に講座を出前します。炊き出しをしていた施設、野宿の人たちの居場所となっている施設、アルコールの問題に取り組む教会の施設などを会場にお借りしたのは、おじさんたちの馴染みのある施設だから。哲学や音楽、ダンス、天文学、詩、ガムラン

          5 学びあいたい人が集まれば、そこが大学—釜ヶ崎芸術大学

          4 表現をささえるために、その場にいるみんなが心がけること

          4 表現をささえるために、その場にいるみんなが心がけること 釜ヶ崎に暮らす人々は実にさまざまで、さらに地域外からもいろんな人がやってきます。野宿や生活保護受給者、障がいや病気をもつ人々、ひきこもり歴や犯罪歴、アルコール、薬物などのアディクションのある人、悩み事のある人など。そうした人々との関係が硬直しそうになると、揺らし、ずらし、笑えることを大事にしています。 4-1 安さんに表現の根源を教わった  オープン以来毎日五回程通い続ける高齢の安さん。注文もしないのでお金を払

          4 表現をささえるために、その場にいるみんなが心がけること

          3 ココルームという実験

           アートNPOココルームはわたしの仕事場でもあり、社会的実験の場でもあります。正式名称は「NPO法人 こえとことばとこころの部屋」。声はいのちの表現であり、言葉は応答のための表現であり、心は想像力の翼です。  この名前のとおり、ココルームは「表現」というのものが、社会とどのように関わることができるのかさぐっています。人々が表現しあい、対話を重ねることは生きることを深くするものだと信じています。  ココルームは2003年からに大阪市の現代芸術拠点形成事業の一つの団体として、浪速

          3 ココルームという実験