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マインドフルな旅 in ベトナム 2024夏

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2024年7月18日から約2カ月間のベトナムでのマインドフルネスの旅の記録です。ティク・ナット・ハン禅師の教えを生きようとする人々を訪ねます。
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オンラインお話会 マインドフル・トーク『ベトナムにティク・ナット・ハン禅師のルーツを訪ねて』

オンラインお話会 マインドフル・トーク『ベトナムにティク・ナット・ハン禅師のルーツを訪ねて』

「ベトナムにティク・ナット・ハン禅師のルーツを訪ねて」

この夏、約2ヶ月の旅で体験したこと、感じたことをお話しする機会をいただきました。

聞き手は、 島田 啓介さん(だーさん)がしてくださいます。

だーさんには、今年3月の広島でのプラムヴィレッジ来日ツアーを企画して以来、懇意にしていただいています。

ふたりの師であるティク・ナット・ハン禅師のこと、ベトナムでのプラクティスのことなど、お話し

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食べる瞑想とベジタリアン 〜マインドフルな旅 in ベトナム

食べる瞑想とベジタリアン 〜マインドフルな旅 in ベトナム

食べる瞑想は、大好きなマインドフルネス•プラクティスのひとつ。

初めてこれを体験したとき、これまでなんてもったいない食べ方をしていたんだろう、と愕然とした。わたしたちはつい何かをしながら食べていて、食事そのものを十分にあじわっていない、と気づいたのだ。

わたしは、2018年からベジタリアンになったのだが、それはマインドフルネスの父といわれるティク・ナット・ハン禅師の僧院、プラムヴィレッジのリト

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歩く瞑想 〜マインドフルな旅 in ベトナム 

歩く瞑想 〜マインドフルな旅 in ベトナム 

2024年8月7日〜11日にかけて、ベトナム南部にある慈徳寺で行われたリトリートに参加した。ティク・ナット・ハン禅師のマインドフルネスのプラクティスをするためだ。

今回は、このリトリートでも毎朝あった、わたしも大好きな歩く瞑想をご紹介したい。

この瞑想に出会って本当によかった。
世界とのかかわり方、自分とのかかわり方を、少しだけれども一瞬で変えることができるように思う。

参加したリトリートに

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坐る瞑想 〜マインドフルな旅 in ベトナム

坐る瞑想 〜マインドフルな旅 in ベトナム

2024年8月7日〜11日にかけて、ベトナム南部にある慈徳寺で行われたリトリートに参加した。ティク・ナット・ハン禅師のマインドフルネスのプラクティスをするためだ。

坐るだけではなく、日常のすべてを瞑想として生きる。
そんなプラクティスの私なりの理解を、以下の記事で紹介してみた。

ここでは、リトリートで行われた坐る瞑想について書いてみたい。
こちらも、もちろんわたしなりの理解でしかなく、つっこみ

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プラムヴィレッジの「ガイドつき瞑想」参考情報 〜マインドフルな旅 in ベトナム

プラムヴィレッジの「ガイドつき瞑想」参考情報 〜マインドフルな旅 in ベトナム

現在、プラムヴィレッジ・マインドフルネス・プラクティスセンターのルーツであるベトナムを旅している。その旅ももう終わり、今日は50日の旅のDay49、帰国の前日だ。

この旅の目的は、禅老師ティク・ナット・ハンの足跡と、その教えを生きようとしている人々を訪ねること。僧院で出会ったある方に誘っていただき、あちこち連れていっていただいている。

ここでは、プラムヴィレッジのガイドつき瞑想の情報をご紹介し

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坐るだけが瞑想じゃない 〜マインドフルな旅 in ベトナム

坐るだけが瞑想じゃない 〜マインドフルな旅 in ベトナム

2024年8月7日から11日まで、ベトナム中部にある慈徳寺というお寺で、マインドフルネスのリトリートに参加した。ここはティク・ナット・ハン禅師のマインドフルネスを修行する僧侶たちが生活する場。

マインドフルネスといえば瞑想。
瞑想といえば坐禅。
でもここでは坐るだけが瞑想ではないという。

今回はここで体験したさまざまな瞑想をご紹介したい。
リトリートの概要や、わたしの軟弱な修行ぶりについては以

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ベトナムの建国記念日は日本からの独立記念日 〜マインドフルな旅 in ベトナム

ベトナムの建国記念日は日本からの独立記念日 〜マインドフルな旅 in ベトナム

今年二回訪れ、長い時間を過ごしたベトナムと日本の関係を、ほとんど何も知らないことを思い知り、情けない気持ちになっている。

ベトナムでは、今日9月2日は建国記念日(国慶節)。

これは、ホー・チ・ミン主席が独立宣言を発表した日で、日本がポツダム宣言に署名して第二次世界大戦の無条件降伏を受け入れた日。世界的にはこの日が戦争の終結日だが、日本では、玉音放送により降伏決定を国民に周知した8月15日が終戦

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怠惰と勤勉という公案 〜マインドフルな旅 in ベトナム

怠惰と勤勉という公案 〜マインドフルな旅 in ベトナム

ティク・ナット・ハン禅師のマインドフルネスを実践するお寺のリトリートに参加した。場所はベトナム南部カムランの慈徳寺。
このリトリートについては何回かに分けて書いてみたいと思う。ひとつめの記事はこちらをご覧ください。

暑さにまいりまくる

しかし暑い。
この時期(8月)のベトナムはかなり暑くて、もう暑さにまいって、まいって、まいり続けている。

このリトリートは、正直、暑さを生き延びるのに必死だっ

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プラムヴィレッジゆかりのお寺、慈徳寺でのリトリート 〜マインドフルな旅 in ベトナム

プラムヴィレッジゆかりのお寺、慈徳寺でのリトリート 〜マインドフルな旅 in ベトナム

ティク・ナット・ハン師の故郷であるベトナムで、そのマインドフルネスの教えを生きようとする人々を訪ねる今回の旅。

そのハイライトのひとつは、僧院でのリトリートに参加すること。
場所はプラムヴィレッジの僧院のひとつで南部カムランにある慈徳寺。

8/7-11までの5日間のリトリートに、僧侶と在家を合わせて400名以上いただろうか。
外国人は、わたしただひとり。
がっつりベトナムのプラクティスの雰囲気

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行動する仏教 : ティク・ナット・ハン禅師の親戚の方との出会い 〜マインドフルな旅 in ベトナム

行動する仏教 : ティク・ナット・ハン禅師の親戚の方との出会い 〜マインドフルな旅 in ベトナム

僧院での5日間のリトリートに参加する前に、経由地であるニャチャンでわたしたちの先生、ティク・ナット・ハン禅師のご親戚を訪ねることに。この旅をリードしてくださっているTさんの行動力とつながりはやはりすごい。

深夜の寝台バスでニャチャンへ

深夜バスで、ホイアン Hội An からニャチャン Nha Trang に着いたのは朝5時半。このベトナム旅で二回目の深夜の寝台バス移動だ。
今回は、わたしがオ

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海の瞑想 〜マインドフルな旅 in ベトナム ダナン、ホイアン編

海の瞑想 〜マインドフルな旅 in ベトナム ダナン、ホイアン編

プラムヴィレッジ・マインドフルネスプラクティスセンターの祖寺、慈孝寺 Chùa Từ Hiếu に後ろ髪を引かれつつ、古都フエ Huếを後にしてダナン Đà Nẵng に向かう。
九人乗りの車に乗って距離は約110km、時間は2時間半ほど、助手席に二人で乗って一人150,000ドン(約900円)。ダナンに二泊、そこからホイアン Hội Anの郊外、クアダイ Cửa Đại に四泊。
カムラン Ca

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ティク・ナット・ハンが学んだ仏教研究所 〜マインドフルな旅 in ベトナム フエ編

ティク・ナット・ハンが学んだ仏教研究所 〜マインドフルな旅 in ベトナム フエ編

ベトナム中部の古都フエで、ティク・ナット・ハン禅師(タイ)が若いときに通ったバオ・クォック仏教研究所、Báo Quốc Buddhist Institute / Chùa Báo Quốc を訪問した。

なんとこの日、愛機Sony 6400にメモリカードを入れ忘れ、写真が撮れていなかった。痛恨のミス、、、!
いっぱい写真撮ったのに!僧院長とTさんのツーショットとか。ごめんなさい!

旅暮らしは、

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ティク・ナット・ハン禅師の庵 〜マインドフルな旅 in ベトナム フエ編

ティク・ナット・ハン禅師の庵 〜マインドフルな旅 in ベトナム フエ編

フエからダナンへ向かう日の朝6時、Tさんと共に歩いて慈孝寺(じこうじ) Chùa Từ Hiếu(チュア・トゥ・ヒィウ)へ向かう。

思いがけず、ティク・ナット・ハン禅師の庵を見せていただくことができた。

慈孝寺で歩く瞑想

まだ涼しい朝の空気のなか、ゆっくりと境内を歩いてめぐる。

ティク・ナット・ハン禅師の庵とミュージアム

境内をゆっくりと歩いていくと、敷地のはしにティク・ナット・ハン禅師

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天上の蓮茶 〜マインドフルな旅 in ベトナム フエ編

天上の蓮茶 〜マインドフルな旅 in ベトナム フエ編

古都フエでのフリーデイ。
やっぱり蓮茶。
なんの贅沢もしない旅だけれど、蓮茶だけ。
この記事を見てとても行きたくなって、Grabを走らせました。

王様のお茶

「ベトナム王朝の王が飲む蓮の花のお茶の話が素敵。
『前の日の夕方に、召使が舟に乗って、蓮の花が咲く池に行き、翌朝に咲きそうな花を見つけて、花の中に茶葉を入れて、絹のリボンで花をそっと包んでおく。 翌朝、再び召使が池に行き、お茶を包んでい

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