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サンガとロードトリップへ 20240720 〜マインドフルな旅 in ベトナム ハノイ編3

Tさんのはからいで、Wake Up Sangha(ウェイクアップサンガ)主催のロードトリップに参加した。
Wakw Up とは、プラムヴィレッジ(ティク・ナット・ハンの創設したマインドフルネス・プラクティスセンター)が起こしている若者向けのムーヴメントで、サンガはそのプラクティスグループのこと。わたしは若者ではないが参加させてくれるらしい。


13名ほどのメンバーで、マイクロバスを貸し切って丸一日ハノイ近郊のお寺を巡る。6時集合、18時解散。朝早いのはプラムヴィレッジならではなのか、ベトナムだからなのか。

蓮の花 盆栽づくり

Tさんに誰か英語を話す人はいる? 面倒をみてあげて、といわれて手を上げてくれたのがLちゃん。この日ずっと、わたしのためにベトナム語から英語の通訳をしてくれた。

バスに乗り込むとさっそく朝食。
もち米の粉を溶いたものに、きのこを炒めたものを包んで大きな葉っぱに巻いて蒸したもの。これがおいしい。葉っぱの名前をきいてみたけど、知らないようだった。

朝食

この日のツアーでの食事は、バスのなかでの朝食とさらにブランチ(!)、ベジタリアンレストランでのビュッフェをいただいた。90,000ドン。およそ540円。安い。ドンと円の簡単な換算方法は、ドンの0を3つ消して、6をかけるというもの。

バスで隣に座ったLちゃんと、いつこのプラクティスに出会ったの? タイのセンターには行った?など、もっぱらプラクティスの話題でお互いを知り合う。
プラムヴィレッジ(ティク・ナット・ハン禅師の創設したマインドフルネス・プラクティス・センター)のサンガの仲間だと知ると、ほっとするところがある。
スピリチュアルな教えを同じくする仲間や先輩。

リトリートやマインドフルネスの一日では、僧侶や在家の先生のお話をきいたり、坐る瞑想、歩く瞑想、食べる瞑想、お茶の瞑想、そしてシェアリングなどを共にする。
一緒に歌を歌ったり、美しい自然の中を歩いたり、共に楽しい時間を過ごすことを大切にし、悩みや苦しみを分かち合う。

瞑想とは坐ることだけを指すのではなく、全ての行いに心を込めること、とプラムヴィレッジではいう。
普段、気もそぞろ、心ここに在らず、ですることがいかに多いか。
ただ目的地に着くことに急いだり、考え事をしながら歩いているとき、今ここの大地を歩いていることを十分には楽しんでいない。
リラックスして、心と身体をゆるめて、共にいることを喜びあう。
完全にマインドフルになることはできなくても、その美しさや価値を知って、それを目指そうとしている仲間であることが、わたしたちをつないでいる。


ベトナムの人は歌うのが好きだと思う。といってもわたしはプラムヴィレッジ関係の人しかほぼ知らないのだけど、何かというと歌を歌う。
バスのなかでも、プラムヴィレッジのプラクティスソングを歌い始める。
Happiness is here and now
Breathing in, breathing out
プラクティスソングはマインドフルネスの練修のための歌で、ティク・ナット・ハン師の詩に曲をつけたものが多い。法話をきく前、働く瞑想や歩く瞑想の前などに必ず歌う。
話すことは知的な理解になりがちだけれど、歌うことは感覚的な共同作業で、共に声を合わせることは、単純に楽しさや喜びをもたらす。声の質やメロディ、抑揚などで、それぞれの人の個性を知ることができる。
みんなで歌ったあとは、さらにリラックスして雰囲気がやわらかくなったような気がする。

この度は、お寺を巡ってベトナム仏教の歴史や古の人たちの思いに触れることを通して、サンガのつながりを実感するものになった。


わたしたちの先生、ティク・ナット・ハンは、次のブッダはサンガだ、という。
世界のセンターに700人もの僧侶としての弟子を持ち、在家のプラクティショナーはおそらく何万人といるのではないだろうか。


Dau Pagoda

訪れた4つのお寺については、今はまだわたしのなかで情報が整理されていないので、機会があれば別途まとめてみたい。


Vinh Nghiệm temple (Chùa Vĩnh Nghiêm) 漢字で書くと永厳禅寺。
同じ名前のお寺がホーチミンにもある。

Bo Da Pagoda (Chùa Bổ Đà)
所在地:63V3+236, Đường đê, Tiên Sơn, Việt Yên, Bắc Giang 220000

Tieu Pagoda(Chùa Tiêu)
所在地:Tiêu Thượng, Từ Sơn, Bac Ninh Province 790000

Dau Pagoda (Chùa Dâu) 
所在地:22PV+628, Lạc Long Quân, Thanh Khương, Thuận Thành, Bắc Ninh 790000
2世紀に建てられたベトナム最古のお寺。
https://en.wikipedia.org/wiki/D%C3%A2u_Temple

ベトナムは中国の影響が大きく、漢字を使っていた時代がある。お寺に行くと漢字表記が多く、表音文字のアルファベットよりも日本人としては馴染みがある。といっても蓮花塔、観音寺、などの名称くらいではあるのだが。
こちらに詳しい。

続きます。

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