ベトナム菜食料理 屋台20240719 〜マインドフルな旅 in ベトナム ハノイ編4
この日は夕方にホアンキエム湖 (Hồ Hoàn Kiếm / 湖還劍)に出かけ、日本在住のベトナム人女性と待ち合わせて4人で屋台のビーガンレストランへ。
ギャラリーの前の道端で料理をしているセルフサービスのビーガン屋台。
こういうのはとてもワクワクしてしまう。おそらく地元の人しかいない。
道端にあって店の名前が見当たらないのできいてみたら、ビーガンテラス、とのこと。店名をマップで発見。英語で直訳するとVegetarian on the sidewalkとなるらしい。歩道のベジタリアン。
Chay vỉa hè
住所 34 Chau Long Ba Dinh , Ha Noi
ベトナムでは新月と満月の日に精進料理を食べるという仏教の習慣があるという。この日は満月の前日の金曜日。翌日だったらきっと座れないよ、とのこと。
日本よりもはるかにベジタリアン、ビーガンのお店が多いベトナム。日本は欧米から輸入したアイデアのほうが主流に思えるけれど、お寺の精進料理というのは伝統的にある。わたしは欧米的なビーガン、ベジタリアン料理よりも、和の精進料理のほうが好きだ。
新月、満月には、宗派によるだろうけれど、布薩(ふさつ・戒律を唱え行いをふりかえる儀式)、施餓鬼(せがき・飢えや乾きに苦しむ霊魂にお供えをし供養する儀式)をするならわしがある。
プラムヴィレッジでは、2週に一度、5つのマインドフルネス・トレーニングと14のマインドフルネス・トレーニングを唱えて、この2週間の自分の行いをふりかえる儀式がある。3ヶ月の雨安居(僧院に籠るリトリート)では、5つのマインドフルネス・トレーニングは在家者だけで全てを執り行った。台本のようなものがあり、朝6時から、およそ1時間半くらいかかる。
施餓鬼、Offering hungry ghostは、週に一度担当の班で小さな儀式を行い、年に一度大きな儀式を全員で行う。
命を敬い、生きとし生けるものを大切にする行いのひとつとして、わたしはベジタリアンであることを選んだ。それはプラムヴィレッジの教え、つまり仏教の影響が大きい。
敬愛するイギリスの思想家、サティシュ・クマールさんは、「社会を変えたいのであれば、あなたの次の食事を変えなさい」という。
プラムヴィレッジの食事はビーガンで、ベトナム食を基本としていてとてもおいしく、かつ栄養豊富なメニューとなっている。これならわたしも続けられる、と思い実践を始めて6年が経った。
畜産には多くの穀物と水を要する一方で世界には飢餓がなくならない。動物たちは恐怖と痛みを感じながら死んでいく。
こうした情報にまだ触れていなかったときは、ただ習慣として肉食をしていた。
世界には多くの問題があるけれど、ベジタリアンになれば、少なくともこのことにこれ以上加担しなくでいい。
そして美味しくて栄養があるものを選ぶことができる。
美食の追求の裏で、知らぬ間に、地球から、命から、大切なものを搾取してはいないか。
ヴェジタリアンであるのは、わたしにはwin-winの選択なのだ。
続きます。
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