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モノ書き

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#書き物

私だけの夜空を

私だけの夜空を

点と点を結んで線となる
線と線を結んで円となる

昔聞いていた曲の歌詞。

よく人生を点や線で表現することがある。
それは1本のしかも一直線のものなのだろうか。

1つ1つの出来事が点
それを繋ぐと自分という線ができる。

そう、それは夜空に浮かぶ星座のよう。

繋がる点もある
そのまま残る点もある
繋げた点で1つの星座ができる。
12星座のように有名になるものもあれば、滅多にお見かけしない星座も

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夜の風景

夜の風景

夜風が気持ちいい。

この風と暗く何も見えない空だけでいい。

ケータイの明かりも
部屋の明かりも
本当は全て消してしまいたい。

それができないのはただ怖いから。

本当に真っ暗なところに一人ポツンと座ることなんてできないんだ。



意気地なし。

どこからかそう聞こえたから、やってみた。

電気を消してケータイを消して。

パチッ

外の風景が見えるようになった。

建物の形、空の明るさ、

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今を生きる、ということについて

GWもそろそろ終わりの頃ですね。あと3日休みの方もいれば、明日は仕事で土日休みの方もいる事でしょう。
私は書き入れ時のためお仕事です^ ^
サービス業の方やお店をしている方もお忙しいのではないでしょうか?

私はアパレルなのですが、忙しくなると1番スムーズに、かつミス無くやらなければならないのは“お会計”ですね。
レジに行列が出来ると、それを見て買う事をためらう人もいます。反対にそれに興味を持って

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アメノート

アメノート

シトシト降る雨の音
ボトボト降る雨の音
ザーザー降る雨の音

シトシト泣く空の涙
ボトボト泣く空の声
ザーザー泣く空の叫び

止まない雨は無く
止まらない涙も無い

助けが欲しいと音を立て
助けはいらぬと黙る嘘

僕はここにいるから
返事は無くとも傘をさす

肩が濡れぬよう
君を抱き寄せて
#雨の音 #子守歌 #おやすみなさい #書き物

カラス

あれやこれやを考えても
あれやれこれやれと言われても
あれもこれも出来なくて

なぜやる、の他人の問いも
やればできる、の他人の声も
搔き消してしまうくらいにシャウトしたい

なんのため?がつきまとい
本当の自分とやらに追いかけられ
結局楽しさが一番と
開き直るのもお手の物

何も考えず
何も期待せず
ただひたすら走っていた
がむしゃらだったあの頃にもどりたい

心の叫びに忠実に
その扉を開けてみ

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魅惑

魅惑

君に惹かれてしまうのは、何か寂しいもので覆われたような、目の奥に冷たい水が流れているような、そんな雰囲気が気になるからであろうか。

もしくは、私より遅く生まれているはずなのに、この世の全てを知っているかのような落ち着きに惹かれたのだろうか。

君の一言一言はわたしを安心させ
君の冷たい瞳はわたしを包み込む

隣に座る君の体温でわたしの左側だけが熱くなる。
君のその薄い体の右側は熱くなるのだろうか

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純愛

純愛

「あと、10年若かったら良かったのに」

貴方はそう言ったけど、わたしはそうは思わない。

「貴方と早く出会えていたら良かったのに」

と、そう思うから。

重なった手がチクチクする。
始まりは一瞬だった。
あの時から、触れることのできない背中を追いかけて、遠ざかる貴方が振り向くのを待っている。

もし、わたしがこのまま独りだったら
わたしは貴方のせいだって言ってやる。

困った顔をするでしょう、

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同士

同士

惹かれあったはずなのに、いつの間にか私の想いばかりが重くなり、
離れたはずなのに、君との距離が近くなる。

そうやって君の都合よく過ぎた日々は良い想い出とはならず、そんな事あったな〜なんて友達との笑えるネタとなる。…それはもう、いい想い出という事なのかもしれない…。



君との誕生日合戦
サプライズを考えることが楽しかったよ。
フェスにライブにイベント
いろんな所へ行ったね。
春は桜を見に行

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kimiiro

kimiiro

ぬり絵をすることが疲れてしまった。
枠だけ型どられた中を塗りつぶしていく
単純作業

限られた色鉛筆を眺めながら
無色はないのか探してしまう。

空は水色、雲は白、太陽は赤で、ひまわりは黄色

わかりきった色を塗って
わかりきった出来上がりを見て
わかりきった賞賛を得る

たまにはその型をはみ出してみないかい?
12色の限られた鉛筆を投げ捨てて
君の色を作り出してしまいなよ。
初めから決まった枠の

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いつもの電車

いつもの電車

今日も私は電車に揺られている。

いつもの電車、いつもの時間、いつもの君。

向かう先は同じでなくとも
今は同じ時間を同じ空間を過ごしている。

君はどこに向かうのだろう。
先に降りる君を見送り
私は私の向かう先へと運ばれる。

いつもの風景、いつもの匂い、いつもの音。

1人になっても止まることはない。

勇気をもって君に声をかけたなら
今頃私はいつもの場所にいないのかもしれない。

いつもと違

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曇り時々晴れ時々大雨

曇り時々晴れ時々大雨

晴れた顔をしているようで、君の顔は曇っている。僕にはわかる、君のことだから。
優しい言葉でその雲を払いのけたいけれど、僕にはそんな力はなく、一層の事大雨を降らして、雷でも突風でもこの地を荒らして欲しい、なんて考えてしまう。

北風と太陽。
僕が北風だとしたら、君の前にある大きな雲を僕は吹き飛ばすことが出来るだろうか。

頑張りすぎだよ?
肩の力を抜いていいよ?
僕に頼って?
僕じゃ頼りなければ

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ツユノート

ツユノート

生暖かい風が、私達の間を吹き抜ける。
暑いなぁ、そう言ってあなたは繋いだ手を離してコンビニで買ったアイスやら飲み物やらが入った袋を左手から右手に持ち変える。
反対側に回ってもう一度手を繋ぎに行けたらいいのだけど…らしくないことも出来ず、離された左手は温もりが消え去り、私にただ引っ張られ付いてきている。

前からウォーキングをしているご夫婦がやってきた。
首にタオルを巻いて腕をよく振って歩いている。

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予測不能

予測不能

今日の君と明日の君
元気がいい日か違う日か
会わないとわからないなんて
僕は怠い

同じ私なんて存在しないの
力強く言うもんだから
反論できず
今日も僕は同じ僕で君に会いに行く



扉をあければ涼しい風が僕を迎える一方で
遠く彼方にはどんよりした黒い塊も見えている
壁にもたれる傘を見て
チラッと見せる女神を信じて
持たずに出よう

少し歩いて気づく女神の嘘
ポツ
ポツ
冷たい雫が僕を撫でる

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私とわたし

自分で作った囲いの中でもがく日々
私の理想のはずなのに。
いつの間にか私はわたしを苦しめ、おおきな空をただ見上げるだけの日々となる。

鳥のように羽ばたきたい
風のように自由でいたい
花のように輝きたい

蓋をされた囲いからどうやって出ようか
出たい、出たい、出たい、
思いばかりが重ななるだけ。

助けて
たった4文字の言葉も言えない
いらないプライド

ごめんね
これしかわたしは言えなくて
もが

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