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裕福なおじい様に学ぶ、生きる姿勢 エッセイ#15

昨日、スティーブさんとエレベーターに乗り合わせた。(私はアメリカに住んでいます。)

彼は、同じマンションの住人。いつも穏やかに挨拶をしてくれる、心優しいおじさまだ。歳の頃は、60代後半くらいだろう。医者を引退して悠々自適に暮らしているようだ。

この日の彼は、真っ赤なランニングウェアに身を包んでいた。

(彼は、赤い服を着ていることが多い。たしか車も赤だ。彼にプレゼントを贈るなら、色は赤で決まりだな。笑)

それとなく話していると、今月末のマラソン大会に出場するため、トレーニングに励んでいるらしい。

この会話をして思い出した。

そういえば、彼、よく走っているよな。

風が強い日も、小雨が降っている日も、彼が走っている姿を見かけていた。

相当ランニングが好きなんだろうなーと思っていたけれど、その大会で走るために、コツコツ努力を積み重ねていらっしゃったんだ。

すごいなぁ。心底、感銘を受ける。

いくつになっても、自分を鼓舞するゴールを設定して、そのために着々と地道な努力を重ねている。

「本当に尊敬します!!!」と伝えると、

「ありがとう♪」と言って、颯爽と走り去っていった。

彼と別れた後、もう一つ思い出したことがあった。


スティーブさんが、ヨガが好きだとおっしゃっていたので、友人が主催するヨガのクラスに招いたことがあった。

わりとハードなクラスだったので、ご年齢的に負担にならないかな?と少し心配していた。

けれど、途中でトレーナーを脱いでタンクトップになった彼は、筋肉隆々で、びっくり仰天した。バランス感覚も抜群だった。

この時も、ものすごく感銘を受けたのだった。

日々、努力とトレーニングを積み重ねているのが一目瞭然だった。

語らずとも伝わる、生き様ってあるなぁと思う。

彼の生き様に触れて、
「私、頑張る!」って、謎に気合いが入ったのを覚えている。笑

この件以来、私はスティーブさんのことをものすごく尊敬していてるのだ。

そして、今回、マラソン大会の話を聞いて、
改めて「なるほどなー」となったのである。

だって、健康のために、ただ好きな時にランニングすることだってできる。
色んなことを年齢のせいにするこも、できると思う。

けれど、あえて挑戦するための目標を定めているのだ。

そして、そのマラソン大会というゴールのために、日々地道な努力を重ね、自分のベストを尽くしている姿勢。

きっとこうやって、いろんなものを成し遂げてこられたのだろうなと。

彼の生きる姿勢をみて、

私も、日々の努力を、地道に・言い訳せず・謙虚に積み重ねていこう!と決意を新たにした。
(そうです、単純な性格なのです!笑)

そして、多くを語らずとも、若者をインスパイアできるような、カッコカワイイおばあちゃんになれたらいいなと思う。

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