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【大切にしたい言葉】
「良い」とは何か?
「良い」とは、生を促しているもの、刺激となるもの。
すべて良いものは、生きることをうながしている。あるいは、生きることの刺戟となっているものだ。言葉にしても、行動にしても、生に強く向かっているものは良いのだ。
自分は大したことがない人間だなんて思ってはいけない。最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。
ささいなことでいい。何か一つのきっかけでも掴んで自分自身を幸せにせよ。できる限り、機嫌よくあれ。そうして、自分が本当にしたいことをなすがいい。
まずはこの自分自身を愛さなければ。自分を少しもないがしろにすることなく、しっかりと愛さなければ。とにかく自分を大事にしなければ。
コベル君、今君は大きな苦しみを感じている。なぜそれほど苦しまなければならないのか。それはねコぺル君。君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。きっと君は自分を取り戻せる。僕たち人間は自分で自分を決定する力を持っているのだから。
世界は大きくて、無尽蔵だった。しばらく羊たちに、行き先を自由に任せておけば、彼は何か面白いものを見つけ出した。問題は、羊たちは毎日新しい道を歩いているということに、気づいていないということだった。彼らは新しい場所にいることも、季節の移り変わりさえも知らなかった。彼らが考えることは、食べ物と水のことだけだった。人間も同じかもしれない、と少年は考えた。
老人は、広場ぼ一角にある自分の店のショーウィンドウの横に立っているパン屋を指さした。「あの男も、子供の時は、旅をしたがっていた。しかし、まずパン屋の店を買い、お金を貯めることにした。そして年を取ったら、アフリカに行って1カ月過ごすつもりだ。人は、自分の夢見ていることをいつでも実行できることに、あの男は気づいていないのだよ。」「羊飼いになればよかったのに」と少年は言った。「そう、彼はそのことも考えたよ」と老人が言った。「しかし、パン屋の方が羊飼いより、立派な仕事だと思ったのさ。パン屋は自分の家が持てる。しかし、羊飼いは外で寝なくてはならないからね。(中略)「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ」
前提:旅をしながら生計を立てるには、羊飼いという仕事が有効だった。
あなたからみたらずいぶんさんたんたるけしきでせうがわたしから見えるのはやっぱりきれいな青空とすきとほった風ばかりです
吐血をするほどの重症を抱える主人公が、本の最後に言った言葉。
ニヒリズムについて
価値観を失っている私たちはいわば、現代のニヒリストなのだ。
ニヒリストは自分の中に基準を持っていないから、物事をただ金銭価値のみで計る傾向が強い。
たとえば、絵画のすばらしさをその絵画の描き方から判断せず、希少性と市場の取引価値で判断する。
それが、私たちが感じる現代の殺伐さだ。
※ニヒリストが自分の中に基準を持っていないかどうかは知らないが、確かにその傾向はありそう。
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