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パワハラの人が改心するプロセスに伴走して

「パワハラの人なんて改心しない!許されるはずもない。その支援なんてとんでもない!」と皆さんのお叱りの声を頂きそうですし、もちろんパワハラは許されない。また、当然、この支援がどのケースにも万能ではありません。それはまず大前提として申し上げて、今日は表題のことについて綴ります。

こんにちは。日本型トップリーダーコーチング®︎MBAコーチの上西英理子です。

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私はエグゼクティブ層・リーダー層を中心にコーチングや研修をご提供しています。その仕事の中で、不穏な時代のひとつの現れか、現在御用命を頂いているのが、組織とのご契約での『パワハラの人へのコーチング&カウンセリング』です。

その人が気づいてくだされば、言動や行動を改めてくれれば、組織はもっと良くなる。そういうケースにお役立ちできています。

パワハラの人の中にも、「このままではダメだ、自分を変えたい」と切実に思っている人は居ます。これは真実です。
例え、組織の中では、全くその素振りや言動を見せることがなくても。
お会いする前は、「組織のトップの回し者か?何か変えさせられるのか?!!!」と防御の塊でいらしたとしても。


あるケースは、総合病院の医師の方でした。


大変仕事がデキる医師。患者さんにも適切なコミュニケーションが取れるにも関わらず、チーム・スタッフの方々と良好なコミュニケーションを取ることができずに大きな問題となっていて、喧々囂々。

MITのダニエル・キム博士が提唱されるところの『組織の成功循環モデル』の「関係の質」が極めて悪いバッドサイクルの状態で、それゆえにせっかく素晴らしい腕を持ち、「結果」を出しているにも関わらず、ある難しい事象が起きてしまったのです。そこで、私の出番となりました。

その言動や行動は確かに大いに問題がありましたし、全面的にその医師の味方をするつもりは毛頭ありません。
プロとして中立の立場、俯瞰的な立ち位置です。


しかし、信頼関係を結んでしっかりとお話をお聴きすると、その方にはその方の理由や深い背景が在り、「どうコミュニケーションをとったら良いのかわからない」という悲しみや、「そういう風に育ってきた」「自分自身も先輩からこういう指導を受けてきた」「以前に仲の良いコミュニケーションを取ったばかりにトラブルに巻き込まれた」等々の苦しみも存在していました。

特に職位が上がりリーダーになればなるだけ、重責も担い、弱みは見せられず。例え「このままではいけない」と気づいていたとしても変えるきっかけもなく、引っ込みもつかず、孤独感は強まり、ますます抗い。。。。。

この医師の方については集中的に毎週お会いして、結果として、1ヶ月で穏やかな表情と言動へと改心なさり、進むべき方向に舵を切られました。
その大変真摯で素直なご姿勢には、こちらの方が襟を正す思いでした。
なかなか誰もが出来ることではなく、本当に感服しました。

以前に同様のケースでの医師の方も、
まさに「変わりたい」と思われているタイミングに研修をさせて頂き、大変変わられました。
これまでの硬く荒い鎧を脱がれて「ありのままに生きる」と宣言なさり、患者さんの話を丁寧に聴かれる医師になられました。

もちろん、私はそれが職業ですから、その技と心を持って臨んでいますので、その手法についてはここでは言及しませんが、パワハラに限らず、

何の事象も必ず理由と背景がある。
その人だけの真実が在る。

誰も知らない、
誰も聴いていない、
誰にも言えない奥底が。


傾聴し、承認し、価値観を理解して尊重し、
粘り強く関係性を築く。
怯むことなく凛として諌め、ユーモアで解放もして差し上げて、その奥底に澱む思いや、絡まった糸を一緒に解きほぐしていきます。

そこには『可能性を信じ切る』ということも必須です。

人は誰かに丁寧に話を聴いてもらえるだけで、ひとつ進んでいく。

パワハラ云々ということでなく、あなたの人生や仕事の何かのヒントになりましたら幸いです。

では今日も良き日に。

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