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【詩集4】副流煙

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副流煙とは、気持ち悪くて、私が凄く嫌いなものです
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#少女

そこに少女はいますか? いませんでしたね!

予約していた暖房の風で 揺れるカーテン

カーテンを開けると 白い世界

雪が舞っていて 雪が積もっていて

体温計くわえて「ゆひら」とさわぐ

少女が 

少女がいません!

少女はいますか? いませんでした!

あ あったかい風 暖房ありがと

少女が! 少女いない!

俺一人 俺一人だ!

あったかいのは俺と暖房だけ

暖房の風が 俺の髪をしつこく撫でる

雪うぜー このタイミングでかよ

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鉄格子と少女の太もも

今 目の前にある鉄格子の感触と

あのときの感触は 多分一緒だ

今日も日課として 鉄格子を触る

ひんやりとした 無機質な冷たさ

太ももと決定的に異なるのは

かたい ということだ

あちらはやわらかく こちらはかたい

やわらかい かたい

たったこれだけの違いで

あのときのような感動ができないという事実に震え

自慰の前に必ずどうしようもない悲しみに暮れる

射精にたどり着くまで 長いと

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拝啓 絵の中のあなたへ

拝啓

僕は これまで一度も

手紙のような自分の想いを伝える文章というものを

書いたことがありません

それでもこれから書く僕の文章は

すべて本気で 本当のことです

拙い文章ですが許してください

さて 単刀直入に申しますと

「申しますと」なんてよそよそしいですね ふふ

単刀直入に言うと あなたのことが大好きです

生まれてはじめて あなたを見たときから

ずっと好きだった

あなたの

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