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鎌倉フレンチ『古我邸』へ。シェフが語る「料理人として誇りに思う」理由、メニューになるまでの道のりとは

そこは、いつか行きたいと恋焦がれていたお店のひとつでした。

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鎌倉のフレンチレストラン『古我邸』

おとぎ話に出てきそうな雰囲気を醸しだし、木々に埋もれるかのごとくひっそりたたずむ洋館です。ここが、鎌倉駅西口を出て10分ほどの場所だなんて信じられません。

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門を通りぬけると、そこから急に別世界へ迷い込んだアリスみたいな感覚に。

植物の匂い、頬をかすめる山風、鳥のさえずり、ときおり光に反射してきらめく葉……門からファサードまでのゆるやかな坂は、これからはじまる優雅なランチの序章を演出しているようでした。

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鎌倉フレンチ『古我邸』のランチ

今回、予約していたのはこちらのランチコースです。

−アミューズ2種−
古我邸の畑より…
ポレンタ カマンベール トリュフ

−前菜2皿−
走水港 釣り鯵 新じゃがいも カシューナッツ キャヴィア
丹波黒鶏 ぼんじり 天使のエビ 蓮根 ニヨンス産オリーブ

−魚料理−
萩の甘鯛 レモングラス レモンマリーゴールド 胡瓜 デラウェア 真菰筍

−肉料理−
その日のお肉料理を

−デザート−
山椒 グレープフルーツ 緑茶

−小菓子−
コーヒー又は紅茶 ミニャルディーズとご一緒に

では、ひと皿ずつみていきましょう。

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古我邸の畑より…

古我邸で採れたハーブ(10種ほど!)をつかったシャーベットです。


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ポレンタ カマンベール トリュフ 走水港 釣り鯵 新じゃがいも カシューナッツ キャヴィア

タルト生地に上記がのっています。


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走水港 釣り鯵 新じゃがいも カシューナッツ キャヴィア

古我邸産のナスタチュームの花と新じゃがいものピクルスが添えられた一品。


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丹波黒鶏 ぼんじり 天使のエビ 蓮根 ニヨンス産オリーブ

一番うえにのっているのは、ブラックオリーブの源氏パイです。


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萩の甘鯛 レモングラス レモンマリーゴールド 胡瓜 デラウェア 真菰筍

グリーンの「つくし」みたいにみえるものの名称をご存知でしょうか。アスパラガスの原種となった、アスペルジュソバージュが正解。


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その日のお肉料理を(←鹿肉をチョイス)

ジビエ好きにとっては、選択肢に2種もあるのはうれしいですね。この日は鹿と鴨。


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山椒 グレープフルーツ 緑茶

池のほとりをイメージしたデザート。見事な再現力に感動します。


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コーヒー又は紅茶 ミニャルディーズとご一緒に

カリカリのカヌレ、グミ、ショコラテリーヌはあっという間にお腹におさめられました。


お料理のうつくしさもさることながら、どのうつわも心を奪うものばかり。

「古我邸の畑より…」のシャーベットにつかわれたうつわは、山口の萩のギャラリーでシェフがひとめぼれし、2つだけ買ってきたものだそう。

”古我邸の畑”というのがまた愉快ですよね。敷地内の畑を利用してハーブや野菜を無農薬でつくり、毎日ひつような分だけを収穫。採れたものによってメニューが変わるから、その日その日で変化球を味わえるのも『古我邸』の魅力ある一面です。


鎌倉フレンチ『古我邸』のシェフに突撃取材

帰りがけ、お見送りをするスタッフに「こちらが古川シェフです」と紹介されて度肝を抜かれました。

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わたしが事前に『古我邸』について知り得ていた情報、「大正5年に建てられた建物で鎌倉三大洋館のひとつ」という点から、その道30年とか40年とかの白髪交じりの大御所風のシェフがつくっておられるのだろうと思い込んでいたからです。

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目の前にいたのは想像のシェフよりもずっとお若くて、俳優風で、歴史ある洋館ではなくオープンしたての最先端のカフェにいそうな雰囲気のかたでした。

収録を快諾してくださった古川(こがわ)シェフのお話はこちらでどうぞ。


メニューにするまでの道のりや、料理への想い、そして、もっとも心に刺さったことば「料理人として誇りに思う」ことについて語っていらっしゃいます。

そうそう、鳥のBGMにもご傾聴を(笑)

Vlogでは、店内の雰囲気やメニューの詳細、写真では伝わらない料理の”奥行き”もご覧いただけると思います。

「今日お出ししていないうつわはディナーでつかわれますので、ぜひ(ディナーにも)」なんて古川シェフはうまいことおっしゃるから、やはりディナーにも行かねばなとたのしみをまたひとつ増やすのでした。




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