マガジンのカバー画像

現実のお話

11
運営しているクリエイター

記事一覧

心の穴を埋めて

心の穴を埋めて

いつもと違う場所に行ったり、
いつもと違う髪型にしてみたり、
どうにかして心の安定を保とうとしているけれどうまくいかない。

自分で自分を愛さなきゃいけないのはわかっているのに、時々無条件に私を肯定して、寂しさを紛らわしてくれる存在を求めてしまう。

結局、すべてを自己完結で終わらせられるから、「一人でいること」の方が私にとっては都合のいいことなのかもしれない。他人はあくまで本や映画のお話のように

もっとみる
現実世界の話#10

現実世界の話#10

留守にしてだいぶ経つのかな。
ここ数ヶ月自分の内部を言葉にすることが怖かった。自分が考えていること、感じていることを、“そうではない”と思いたくて仕方がなかったんだと思う。言葉にすることで、それが事実として残ってしまう、信じなくてはいけなくなってしまうのが怖かった。
なぜそこまで自分を否定したかったのだろう。自分に対する理想が高いから?そういう人間じゃない、そういうことを考えている自分になりたいわ

もっとみる
現実世界の話#9

現実世界の話#9

昨日は少し遠出をしたので、今日はなにもしない日にした。勉強も宿題もとりあえず置いておく。朝はどうしても早く目が覚めてしまうから、ご飯を食べたら読書。サガンの「かなしみよ こんにちは」。久しぶりに一気読みをするぐらいハマった。苦手な恋愛物語もサガンのなら読めるかも。恋に翻弄される人間の様は、どこか海の匂いがした。哀しくも美しい。浜辺で一人地平線を眺めてる気分になる。
お昼は好きなものを食べて、午後は

もっとみる
現実世界の話#8

現実世界の話#8

最近の目標は「自分にとって生産性のある生活をすること」だけど、ふと、他人の目が気になる瞬間があった。あの人はどう思っているのだろう、とか気にしなくて良いと大人は言う。案外、皆細かいとこまで気にしていないと。
でも時々不安になる。他人の心の中はどう頑張っても見れないのだから。五感を研ぎ澄まして(ほとんどが無意識だが)感じる他人の感情の波は、結局は主観的で偏見に値するのだろうか。ぐっと相手の糸を引っ張

もっとみる
現実世界の話#7

現実世界の話#7

久しぶりの投稿です。
「夏」が来ましたね。学校帰りに入道雲のようなもくもくと広がる雲をみたときは、なんだかわくわくしました。少し前までは、夏は暑くて、あと夏服の生地が薄い感じとか、腕を出さなきゃいけないのとかが嫌だったのですが、今年はそんなこと置いといて、青春を謳歌したい!と意気込んでおります。

私はわりと、一人の時間が好きなので、こうやってnoteを書いたり、勉強したり、とにかく自分の時間を大

もっとみる
現実世界の話#6

現実世界の話#6

戻りたいな。宝石のようにキラキラしていたあの日々に。今の生活が嫌いなわけではないけれど、あのときが一番輝いていたと思う。
もしも、の世界なんて考えたくない。今の自分を否定したくはないから。でも、もし、並行世界があるならば、別世界の私と話してみたい。私が選ばなかった道はどうですか?って聞いてみたい。羨ましいって言われたらどうしよう。それとも元の世界の方がいいって言ってすぐに戻っちゃうかも。並行世界の

もっとみる
現実世界の話#5

現実世界の話#5

世界平和なんて大それた理想を持つ生まれながらの理想主義者。みんな幸せで、好きなことができて、自然とともにのんびりと生きることができたなら……そう思わずにはいられない。
確かに助けられる目の前の人に、私は救いの手をさしのべてきたつもりだ。もちろん、相手がおせっかいだと感じていた可能性もある。
私は偽善者か?
自分のエゴのために動いたのか?
違うだろう。
いや、ここで私が否定しないで誰が否定してくれる

もっとみる
現実世界の話#4

現実世界の話#4

喜怒哀楽の「怒」がどこかに行ってしまった。友人がある人に対して怒っている隣で、私はそうだね、と愛想笑いしかできなかった。友人がなぜ怒っているのかもちゃんとわかっていたし、納得もしていた。だけど、私は友人のように感情をむき出しにすることができなかった。どこか冷静に俯瞰して見ている自分がいた。

数ヶ月前に、私は他人に対してかつてない苛立ちを覚えたことがある。自分の力ではどうにもならないことで、とにか

もっとみる
現実世界の話#3

現実世界の話#3

本当は1日1個にしようと思っていたのだけど。書きたくなったので書いてしまおう。

最近の趣味は逃避行の計画を立てること。
私たちは現実に生きることしかできないから、どう頑張ってもフィクションの世界には行けない。なら、現実で逃避行しよう。

今はお金もないし、行動範囲も狭いから、大人になったら絶対にしようと思っている。
そのために今は500円玉貯金をコツコツしてる。地味だなって思われると思うけど、こ

もっとみる
現実世界の話#2

現実世界の話#2

青春は青い春と書くのに、夏のイメージが強い。部活に打ち込んだり、花火をみたり、人それぞれだとは思うけど、キラキラ輝いているイメージ。だけど、私の夏はそうじゃない。ただどこまでも広がる青い空をみて、どこかで同じ空をみている人がいるのかな~なんて考える。夏っぽいことをしても、特に思い出に残ることもない。たぶんすごくちっぽけで、もったいないって思われそうな過ごし方をしている。
でも、今年の夏はそうはいか

もっとみる

現実世界の話#1

創作活動をしていると、行き詰まることがある。それはいいものが思い浮かばないというよりは、どうして私は創作をしているのだろうという疑問を抱いてしまうということだ。
私にとっての創作とは、なにもない無の状態から何かを生み出す作業ではなく、私が日々の生活でみている世界を記録し、彼らあるいは彼女らが意味もなく消えてしまうのを防ぐことである。
私の記憶の中にしか住めない実態のない人たち。無意識で私が生み出し

もっとみる