②説得力の無い「答え」に共通する4つの共通点
*今回の記事は1300字程度です。
こんにちは、にゃごんです。
今回は前回に引き続き、照屋華子さんと岡田恵子さんが書かれた「ロジカルシンキング 思考と構成のスキル」の二章の要約をしていきます。
前回は一章を要約していますので、是非ご覧ください!
それでは、紹介していきます!
答えに説得力がない4つの要因とケース
わかりにくい説得力の無い答えには、
話の「重複」「漏れ」「ずれ」「飛び」という
4つの共通する欠陥があると考えられています。
それぞれのケースを見ていきましょう。
⑴重複
「理由は3つあります」で始まった答えを聞いてみると、1つめと3つめはいっている内容がほぼおなじではないか!というケースです。
聞き手からすると、「この程度の整理をきちんとすることなしに出された結論に果たして信憑性があるのだろうか」という疑問が芽生え、あなたの答えに説得力を感じなくなります。
⑵漏れ
素人が聞いていても明らかな欠陥があり、しかも、なぜその点について言及しないのかについて何の説明もなしに伝え手の考えの妥当性が主張されるようなケースです。
このような答えに対して聞き手は、「自分が気づいた点の他にも、この伝え手の説明には何か決定的な抜けや漏れ、落ち度があるのではないか」という心理状態に陥り、たとえ伝え手の結論が妥当なものであってもチェックモードに入ってしまいます。
たとえば、メリットばかりを主張して、デメリットやリスクに対しては何の説明もない、といったケースです。
このような漏れや抜けがあっては、違う考えを持っている相手を説得することはできません。
⑶ずれ
話の中に種類やレベルの違うものが混ざっているために、話が極めてわかりにくくなっているというケースです。
たとえば、新規顧客の開拓というテーマでその対象を議論しているのに、現時点で取引がないが過去に実績のある企業を議論にあげてしまう、といった感じです。
最悪なのは、伝え手も受け手も本来の話のずれに気づかなかった場合です。ずれに気づかなかったまま進んでしまうと、いつのまにか会議のテーマから大きく外れてしまっていた、という結果になりかねません。
⑷飛び
「A、B、Cです。したがってXです。」といわれたが、このA、B、CがどうしてもXにつながらない、といったケースです。
「A、B、Cです。したがってXです。」と言われると、聞き手はXという話はA、B、Cから自然に導かれる帰結であると考えます。
しかし、A、B、CとXがつながらないとなると、受け手には伝え手の結論を理解するよりどころが無くなってしまうのです。
話の明らかな「重複」「漏れ」「ずれ」「飛び」があると、コミュニケーションの相手は、自分の頭の中で伝え手の話を再度検証し、何が変なのかを探り、本来どうあるべきなのかを考え、そのギャップをつかむ、という面倒な作業を強いられることになります。
論理的に相手に伝える上では、相手に「余計な作業をさせない」ということがとても大事ですので、あらかじめ自分の思考をきちんと整理し、このような重複、漏れ、ずれ、飛びがないようにしましょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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それでは、ありがとうございました!
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